自転車操業一筋42年

世の中の「意識高い系」トライアスリートについていけない泳ぎがヘタで意志が弱いサラリーマン、永遠の42歳後厄、が初フルマラソン完走後3年でアイアンマン70.3のフィニッシャーに。フルマラソンサブ4達成後の次の目標はOD3時間切りです。

伊豆からのロングライド

レースに向けて練習の質・量ともに上げてきているのに、母親に「あんた腹出てきたわね」と身も蓋もないことを言われ、ふと冷静に考えると周りの人たちは気を遣ってこれまで何も言ってくれなかっただけではないのかと気づき、おなか以外目一杯凹んでいる今日この頃ですが、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。

 

連休で予定のない時は、たいてい伊豆の実家に出掛ける。管理人付きの別荘のようなものだ、というと両親に失礼に当たるかも知れないが、ムスメも彼らも喜ぶのでいいとしよう。GW始めの土曜日の朝、東名は大渋滞だったが、午後になると渋滞もなくなったので出掛けることにした。ただし町内会のゴミ当番、というのが月曜日にあるので、日曜日の晩には戻らなければならない。それでは、というわけでクルマにバイクを載せて家族で伊豆に出かけ、日曜日に父ちゃん一人で伊豆から東京までトレーニングをかねてロングライドすることに。

 

朝8時に伊豆高原を出発。どのルートを取るかによるが、およそ120-130km程度のライドになる。伊豆-東京間をバイクで走るのは初めて。東京から行くよりも伊豆から戻る方が何となく下りになっているので楽なはず、と思い込むことに。気温は6月下旬から7月上旬の暑さ、というので熱中症にならないよう心がける。

 

実家から一碧湖を目指しいきなり山を登る。息が上がり、腰が張っていることに気づいてこのまま東京まで帰れるのかいきなり不安になる。まあ慣れれば何とかなるでしょ、と走り続け、登りがあれば下りもあるわけで一碧湖までの急坂でこの日の最高時速60km弱をマーク。道が悪いのでかなりひやひやする。湖畔まで下りでその後またエグい登りをこなし、一度135号線に出てその後旧道を通って伊東駅経由でまた135号線へ。海沿いを走るとキモチイイ。連休二日目の朝の上りなので交通量も少なくいい感じ。でも宇佐見の先の峠が待ち構えている。1.5kmで120mぐらい登る。まだ楽勝。

 

トンネル入ると節電のせいかかなり暗く、サングラスしていると本当に何も見えない。たまにライトをつけずに走っている車からは私のことが見えるのだろうかと不安になる。だが交通量が少ない上に休日でトラックが走っていないので、怖い目に遭わずに済んだ。

 

1時間走って熱中症対策で休憩。水分補給。でも特段問題なし。伊豆多賀の坂は2kmで90m登るが、宇佐見よりは大分まし。しかしそこから熱海までは下りで脚を休める。熱海からの登りがかなりきつい。さっきまでは海岸の横を通っていたのに、振り返ると18階ぐらいある後楽園ホテルよりも高いところを走っている。それもブラインドコーナーが連続する登りで、いつ終わるか分からないという精神的にキビシイ道。

 

ジロ・デ・イタリアが始まったが、毎日あんなにバイクで山ばかり登っている人たちはやはりかなりのヘンタイだ。スキー以上に位置エネルギーの無駄遣いをしている。いい大人が公園の滑り台を登っては滑り、登っては滑り、とやっていたら相当ヤバイ感じだと思うのだが、それの大規模バージョンといってもやぶさかではないのではないか。

 

苦あれば楽あり、で湯河原まで下る道もかなりスピードが出る。反対から来る人たちは相当きつそうだ。真鶴でスタートから40km、オリンピックディスタンスの距離。休憩したせいで1時間半かかった。でも脚はまだまだ余裕があり、ここから10km走れと言われても全く問題ない。でも私はこれから80km以上バイクで行かなければならないのだ。

 

真鶴からまた登り。クルマで走ると、街は海の近くにあり、街から街の間には峠がある、ということを忘れているが、自転車だと思い知らされる。坂道を登り終わり、相模湾を一望すると三浦半島がよく見えた。そこから下ると西湘バイパス石橋入口で、ほい来た小田原。135号線に別れを告げて1号線へ。

 

国府津で二度目の休憩。55km、2時間ちょっと。コンビニでエナジーゼリーとクエン酸補給のオレンジジュース。日焼け止めを塗ってこなかったので腕と顔が赤くなり始めている。小田原からは先週も走ったので、勝手が分かっていて走りやすい。比較的平坦なので踏んでいく。二宮から134号線に行こうか、そのまま直進して1号線で行こうか一瞬悩んだが、先週行かなかった1号線を走ることに。

 

10歳まで育った茅ヶ崎はやはり懐かしい。小学校で工場見学に行った牛乳工場を見て懐かしくなったり、昔連れてきて貰った鰻屋が喫茶店に変わっていることに気づいたり、越前祭りののぼりがはためいていてそういえば5月になると越前祭りで、7月は浜降祭があったなあ、などと止めどなく記憶がよみがえる。

 

藤沢バイパスはほとんど歩道といったものがなく、横浜市との境まで隣をビュンビュン飛ばしていくクルマに神経を使いながら延々と続く登り坂を踏んでいく。自転車通行禁止かググって調べてみたら、どうやら通行禁止ではない模様。でもほんの数十センチ隣を時速60kmを超えるスピードでクルマががんがん抜いていくようなところで、なおかつ藤沢側からは登りなのでふらつきやすく、よい子は通らない方がいいだろう。

 

藤沢バイパス終わると戸塚。なんちゃって箱根駅伝で来た記憶も新しい。戸塚駅へと下っていって愕然としたのは、戸塚駅名物の大踏切がなくなっていたこと。バイパスは自転車通れないので大踏切渡ろうとしたら、そもそも踏切ないので線路を越えられない。しばらくウロウロしてたら、ママチャリがエレベーター乗ってペデストリアンデッキへ上がっていく。結構びっくり。バイクのジャージ着てフル装備でエレベーター乗っている自分を鏡で見て照れる。

 

正午を過ぎて腹が減ってたまらず、100km越えした後の保土ヶ谷駅近くの牛丼屋でカレーと牛丼の合い盛りを平らげる。髪の毛がヘルメットと汗でぺたんこになっていて、疲れたオヤジ感満載なので申し訳なく。でも食べたら元気が湧いてきた。五反田まであと20km、と出るとやる気も出るというものだ。

 

横浜駅から第一京浜に行こうか、そのまま第二京浜を行こうか再び悩むが、第一景品はよく走るので1号線を行くことにした。だが1号線は路面も荒れていて、思った以上にアップダウンがあるので失敗チョイス。もう脚が残っておらず、馬込坂の途中でヘッドフォンしたマウンテンバイクの兄ちゃんに追い抜かされて悔しい。こっちは伊豆から走ってきてるのに、と言いたいけど言えない。

 

結局ネットタイム5時間20分弱で133kmを走破、平均時速25kmちょっと。常滑のバイク90kmに向けて自信が付いた。走り終わった後フラフラになったわけでもなく、余力を残してのゴール。本当は時速30kmペースで走れればいいのだが、まだ精進が足りない。

 

家で長風呂で疲れを癒し、下北沢のDr.ストレッチで90分みっちりメインテナンス。首がバキバキに張っていること、股関節が非常に硬いことを指摘され、とりあえず「そうですよね~」と相づちを打つが、「いやいや分かってるんでわざわざ来たんですけれど」と思う。その後散歩してたらイイ感じの居酒屋「りゅう」という店を見つけた。低カロリー高タンパクのつまみとともにハイボールとコップ酒2杯飲んだら疲れもあっヘベレケに。しかしその後、海外から一時帰国中のセンパイから連絡があり、そのセンパイの弟と3人でなぜか11時過ぎまで歌舞伎町のコアなヘビメタバーでヘッドバンギングしていたので、せっかくストレッチして貰った首が残念なことになりましたとさ。

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本日のトレーニング 133.36km  5:18:42  25.11km/h  3278kcal

 

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