自転車操業一筋42年

世の中の「意識高い系」トライアスリートについていけない泳ぎがヘタで意志が弱いサラリーマン、永遠の42歳後厄、が初フルマラソン完走後3年でアイアンマン70.3のフィニッシャーに。フルマラソンサブ4達成後の次の目標はOD3時間切りです。

トライアスリートの方々にもサ道を極めていただきたい

渋谷のティップネス、というかティップクロスTokyo渋谷のプールでいつも泳いでいるのだけれど、今度8月のメンテナンス休館の時にプールの水を入れ替えると書かれていて年2回ぐらいしか水入れ替えていないのか、と水中にぷかぷか舞っている使用済みサロンパスを見ながら泳ぎつつ感慨にふけり、運動後シャワー浴びてもなかなか塩素くささが取れないなあ、と思いながらTwitterみたら「プールの塩素くささは塩素のせいではなく三塩化窒素の匂い」「三塩化窒素は塩素がプール中の尿や汗と反応して生成する」という論文を紹介した記事が出ていて大ショックを受けた今日この頃ですが、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。とはいえ泳いだ後の自分は汗だくになっているのも事実で、人様のお小水よりも自分の汗と反応している可能性の方が圧倒的に高いと思うのだけど。

久しぶりに後輩から連絡が来て、「ラクーア行きましょうよ、サウナ最高っすよ。アウフグース8時からあるんで、絶対遅刻しないでください」と一方的にいわれてしまう。なんじゃアウフグースって。

とりあえず仕事を早くやっつけてラクーアへ。上の階の叙々苑には来たことあるけどラクーア初めて。なにこれキレイ。高級かつ超清潔なスーパー銭湯。裸足で歩くカーペットの感触が気持ちいい。

そしてサウナに突入。客層が明らかに私の知っているサウナとは違う。背中に色とりどりのイラストが入っている人や黒光りしたおっさん的な人はほとんどおらず、30代前半の人が連れ立ってきているのが目立つ。 普通のお風呂ゾーンでも天井が高いのか、湿気がこもっている感じもなく精神的にも物理的にも圧迫感があまりない。

8時前にはサウナの前に人がわらわら集まってきて、先にサウナ室の中に入って待てばいいのに外で待つということは、長時間耐えられないほどの熱波にやられるということではないかと気づいて痺れる。

そして8時2分前ぐらいにサウナ室に入室、奥の上段に場所を確保。すると猿の惑星のような裸のおっさんたちの群れの中に短パンTシャツの若者が入ってきて、「これからアウフグースをいたします、よろしくお願いいたします」と丁寧に挨拶。猿たちも返答、「よろしくお願いします」、と重低音が響く。サウナ室の中には高さ1.2m、直径60㎝ぐらいのサウナストーンというかサウナストーブがあり、そこに恭しくアロマオイルの入った水を掛ける(=ロウリュ)とじゅわっと蒸気が広がり、それをお兄ちゃんがタオルを振り回してサウナ室内に攪拌する、というのがアウフグース。湿度が低いと温度が90℃から100℃の間でもあまり熱く感じないが、ロウリュすると一気に体感温度が上昇。玉のような汗が毛穴中からにじみ出てくる。それを3セット繰り返すのだが、3セット目はサウナストーンに掛ける水の量も多く、蒸気をかき回す勢いも強いのでほとんどの人が背中を丸めて頭を下げて、自分のところにやってくる熱風の直撃を避けていた。私と後輩は背筋伸ばして熱風上等、ぐらいの勢いで受け止めていたが。

そして3セット目が終わるとお兄ちゃんがこれにてアウフグースは終了です、と口上を述べ、猿の惑星の猿たちは拍手をしてお疲れさまでした、と言って全てが「ととのう」。それからおもむろに汗を流してから20℃以下の水温の水風呂に突入。全開だった毛穴が盛大に収縮するのが分かる。水量が多いので猿の群れが水風呂に押し寄せても水温上昇が限定的なのがいい。

水風呂に入ると、身体中の老廃物がギュッと絞り出されてリンパ管に流れ込んでいく感じがたまらない。筋肉の表面をマッサージするだけではなかなか取れない身体の奥の疲労物質が、出口に向かって流れ出ていく気がする。これまでは鍼で股関節の奥の疲労をとってもらっていたが、サウナも同様の効果を感じる。

長年腰痛に苦しんできて、いつもストレッチをして寝てもランニングした翌朝ベッドから起き上がるときに腰が痛い私が腰痛の原因をいろいろ考えた結果、疲労によって股関節周りの柔軟性が下がって本来の骨盤の位置が崩れ、そのせいで骨盤にくっついている筋肉が変な形で引っ張られるからなのではないか、という仮説に辿り着いた。

股関節やお尻の筋肉の奥の方を皮膚の表面から緩めるのはなかなか難しいので韋駄天治療室で鍼をやっていただいたりしたのだが、サウナという手があったとは。だけどただのサウナではなく、水風呂とサウナの交互浴。そしてぐっすりよく眠れるというおまけつき。おそらく自律神経のバランスに好影響を及ぼしたのだろう。

月末に今年最大のイベントである徳之島トライアスロンを控え、昨日は渋谷でスイムの練習したのだが、その後今度はラクーアと並ぶサウナー(サウナ好きの人をサウナーと呼ぶらしい)の聖地、笹塚のマルシンへ行ってみた。ここはラクーアよりもだいぶ小さいが、本場に近い雰囲気のサウナらしい。4セットやって体をストレッチすると股関節周りの大小さまざまな筋肉が相当緩み、体の外に疲労物質が流れていった気がする。笹塚の方は男性専用で「オヤジ天国」感が相当強く、好きな人なら住めるぐらいの勢い。

練習した後の体のメインテナンスが目的で、サウナはあくまでも手段のはずなのだが、いつの間にかサウナが目的化しそうで怖い。だって「ととのう」と気持ちいいんだもん。おっさんの階段を一歩一歩着実に歩いていることがわかる。サウナが気持ちよくなるためにガッツリトライアスロン練習する、というのもある意味ありかも。体がなんとなく思い、だるいという方はぜひ一度サウナに行ってみてください。

私も最初はサウナなんて、と思っていましたがこちら↓ 読んでいただくとジワジワ来ます。

konomanga.jp

 

www.laqua.jp

marushinspa.jp

 

 

 

 

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