自転車操業一筋42年

世の中の「意識高い系」トライアスリートについていけない泳ぎがヘタで意志が弱いサラリーマン、永遠の42歳後厄、が初フルマラソン完走後3年でアイアンマン70.3のフィニッシャーに。フルマラソンサブ4達成後の次の目標はOD3時間切りです。

海で溺れてトライアスロンを辞めた話

10年近く続けてきたトライアスロン。20回ほどの試合でこれまで一度も途中棄権したことはなかったのですが、レース本番中手足が痺れて泳げなくなり、海で溺れてライフセーバーの乗ったジェットスキーに助けられ、岸に引き上げられるという体験をしました。去年の6月の宮崎シーガイアトライアスロンでの出来事でした。

 

コロナ後復帰第一戦だったので、タイムはともかく久々なので完走すればいいや、とさほど気負いもなく出場しました。浜から逆正三角形状の750mを2周するコースで、最初の1辺は足がつくぐらいの深さ。もう何度も出ているので勝手知ったるコースです。海の透明度はいつも通り低く前が見えないので泳ぎにくいのですが、波も大したことはなく、絶好のトライアスロン日和でした。

 

スタート後泳ぎ始めてすぐになんとなく違和感があって、でも大丈夫だろうと思って250mほど泳いでいるうちに手が痺れてきました。ウェットスーツ着て浮力があるので、最悪空を向いて大の字に寝ていれば溺れることはないのですが、「そんな調子悪くなるはずはない、大したことないだろう」と思って再び泳ぎ始めると、今度は手だけではなく足も痺れてきて体が言うことを聞かなくなってきました。

沖に出て休みながらだましだまし泳ぎ、なんとか1500m泳ぎ切ってしまいたいと思っているうちに、レースの先頭集団が2周回めに入って周回遅れの私の周りをかなりのスピードで泳ぎ始めます。海の中でスピード差のある集団に後ろから追い上げられるのは調子悪くなくてもかなりのプレッシャーです。ゆっくり泳ぎたくて平泳ぎでもしようものなら速いスイマーの進路の邪魔になるので、最悪、後ろから足を掴まれたり、頭を蹴られたりすることもあります。こちらも邪魔にならないようになんとか進もうと悪戦苦闘していました。

とりあえず1周回終えて「2周回目をスキップします」といえば、公式記録は出ませんがバイクとランには参加できるのは知っていたので、なんとか泳ぎ続けようと思っていました。コースロープに捕まって休んでいたらライフセーバーの人が寄ってきてくれて「もう少し泳げばスキップできるぞ」と励ましながら目を見て安否の確認してくれたので「大丈夫です」と答え、自分でも「こんなところで棄権してる場合じゃないだろ、今まで棄権せずにずっとやってきたんだから」と自分に言い聞かせながら少しずつ前進していました。ですがそのうちに体が痺れて意識が薄れてきて、立ち泳ぎで足で水を蹴る力も失い、溺れて沈んでしまいました。

沈みながらライフセーバーに向かって右手を振り、一刻も早く来てくれないかな、と祈っていました。これはやべえな、と思いながらさっきライフセーバーの方に「大丈夫です」と言い切ってしまっていたことを後悔しました。

波に揺られて沈んだり浮かんだりしているうちに、レスキューボードに乗ったライフセーバーがすごい勢いでパドリングしながらこちらに向かって助けに来てくれたのが見えて、ああ助かった、と思いました。ボードに引き上げてもらい、無線でジェットスキーを呼んでもらい、ジェットスキーの後部のマットに乗せられて砂浜に引き上げられ、すぐにメディカルスタッフのいるテントに担ぎ込まれました。

とてもひどい顔色をしていたようで、すぐに横になってパルスオキシメーターで血中酸素濃度を測ってもらったら87%。コロナの重症患者かどうかの判断でも90%割るか割らないかぐらいなので、相当低い数値です。

コロナでしばらくレースが開催されず、その間に筋トレをしていたせいでウェットスーツがきつくなって呼吸が浅くなり、久しぶりのレースの緊張もあって過呼吸になって体が痺れて溺れたのではないか、と自分では思っていたのですが、お医者さんに聞くと過呼吸の場合は血中酸素濃度は100%近くになるはずだそうです。

慣れた試合だったのでパニックになったわけでもなく、前日に飲み過ぎたり風邪引いたりして体調悪かったわけでもなく、結局なぜ溺れたのか、理由は今でもわかりません。

ですが一つ言えることは、意識のあるうちにリタイアしようと判断できてよかった、ということです。「こんなはずはない」と思って無理し続けていたら、急に意識を失っていたかもしれません。海の中で下を向いたまま意識を失ってしまえばウェットスーツの浮力も意味がありません。

素早く対応してくださったライフセーバーの方々と、メディカルスタッフの方々には本当に感謝しています。

溺れた理由がわかれば、次回から溺れないように気をつけることもできるのかもしれませんが、なぜ溺れたのかがわからないとまた次回溺れそうで怖い、というのが正直な気持ちです。

これまでの最長レースはハーフアイアンマンで、いつかはアイアンマンレースを完走したいと思ってはいたのですが、人さまにご迷惑をかけてまで命がけでやる必要があるのかと思い、しばらくトライアスロンから離れることにしました。

トライアスロンのレースに出始めたのは2013年。そのおかげでこれまで大きな病気もせず、フルマラソンもサブ4で走れるようになり、毎年石垣島や宮崎、村上でレースに出るのを楽しみにしてきました。トライアスロンを始めたせいで自分の働いていた業界以外の新しい仲間がたくさんできたことも大きな財産になりました。

気温35度近い灼熱の徳之島の大会で、真夏の日差しと湿度に悩まされながらなんとかハーフアイアンマンを完走したことで、仕事でどんなに厳しい状況に立たされても「あの苦しいレースをやりきったのだから、これぐらいなんということはない」と自分を鼓舞しながら乗り切ることができました。


ですのでトライアスロンに出会えて良かったと今でも強く思っています。そして今トライアスロンに打ち込んでいらっしゃる方たちを私は今もリスペクトします。

私の体験からみなさんに一つお伝えできることがあるとすると、「想像もしていなかった時に突然溺れることがあるから気をつけて」ということです。

 

これまでこのブログをご覧くださいましてどうもありがとうございました。

石垣島トライアスロン2021に行ってきたの巻

自転車操業一筋42年」というブログタイトルなのにもうすぐ50、そして仕事も引退してしまい「仕事が大変で練習できなかった」「ストレスで腰痛が」などの言い訳がなくなった割には約1年半ぶりのオーシャンスイムにビビッて大人の遠足、石垣島トライアスロンでのタイムが出なかった今日この頃、1年以上ぶりのブログ更新となりましたが皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。ふるさと納税で申し込んでいた2020年石垣島トライアスロンがコロナで中止となり、出場権が今年にキャリーオーバーされたのもあって行ってまいりました。以下ご報告。


金曜日の夕方JAL便でいつものように石垣島に到着、日産レンタカーでNote借りシーコンのバイクを後ろに乗せてホテルにチェックイン、その後いきなりひとし石敢當店へ。

 

なんで石垣島はこんなに食べ物が美味いのか。ネギの下に隠れているのは分厚いカツオのたたき。

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お刺身の盛り合わせ。南の島だとなんだか刺身が美味しくないイメージありますよね?でもひとしに来て食べたら完全な思い違いをしていたことに反省することになりますよ?

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中とろの握りと牛肉の炙りの握り。

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そんでウニのパスタ。どれもヤバい上にお値段も東京で食べるのの半分ぐらい。

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食後は歩いてすぐのところにある日本で最も南かつ西にあるモルトバー「サマーグラス」さん。昨年は大会がなかったので2年ぶりの訪問だけど、ボトルが以前より充実していて驚いた。

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まだ金曜日の晩、本番まで中1日あるので気兼ねなく飲む。

そして土曜の朝は離島ターミナルから船に乗って小浜島へ。


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フェリー乗り場には疫病が流行る中で建立された石垣島で最もご利益のある大仏が鎮座しているのでお参りを欠かすわけにはいかない。トライアスロンの安全も祈願。南無阿弥陀仏、チョッチュネー。

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参拝後、高速船は曇り空の下でも輝くエメラルドグリーンの海をすべるように進む。 

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なぜ小浜島なのか?それは自由で開かれたインド太平洋を守るという崇高な任務のため、今国家的に喫緊の課題になっている台湾海峡地政学リスクを視察するためだ。


その重要かつ大変な任務を終え、真面目なトライアスリートとしては明日の本番を控えて本当は嫌だったのだがどうしてもと同行者が懇願するので、あくまでも視察のついでだが青い空に向かって白いボールを打つ競技もしてしまいました。

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小浜島初めて来たけどいいところだったなー。冗談抜きで尖閣も台湾もすぐ近くなので地政学リスクの最前線。

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視察から帰ってきて疲れて日和りそうになったがバイクを組み上げた。今年も前日の試泳はできず。人工島で軽くバイクに試乗しチェック。海上保安庁の大きな巡視艇が見えたが、以前よりも数が増えている気がした。

 

そうこうしているうちにまたも重要な任務の時間。同行者がどうしてもたんぱく質を摂りたい、というので真面目なトライアスリートの私は本当はカーボローディングしたい気持ちを抑えながら焼肉やまもとへ。 

 

数年前に初めて来て焼きしゃぶ食べたとき、「今までの人生で自分が食べてきた焼肉っていったい何だったの?」と軽く呆然としたぐらいの店。

 

すぐ焼肉頼みたくなるはやる気持ちを抑え、その前に茹でタン食べてください。びっくりしますよ。というかびっくりしました。

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東京で石垣牛食べる機会がほとんどないので皆さんご存じないでしょうが、凄いんですよ石垣牛。冷凍のお土産もあるけれど、島の冷凍技術が今一つのせいか島で食べないとその凄さは分からない。

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真面目なトライアスリートとしては本当は嫌だったのだが、コロナ禍で苦しむ地元の産業を応援しないといけない義務感から嫌々ながらオリオンビールを飲み、地元石垣の泡盛「直火請福」を嫌々飲む。ああ嫌だ嫌だ。

ホテルの部屋に8時過ぎに戻り、9時にはベッドに入ったがやはり案の定焼肉食べ過ぎて胃にもたれて眠れない。早く寝なければ、と苦しんでいるうちに朝5時が来てしまう。

 

本人の体感的にはほとんど眠れた気はしなかったが、身体は休まっているはずだと気を取り直して夜明け前に会場入り。風が強くてやや心配。

 

黒いスーツに身を包み、そのあとサングラスとヘルメットかぶって変装して地域社会の安寧を乱す過激な運動に参加。

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人工の海水浴場の中を2周回するコースでのスイムは潮の流れがあったものの波はなくまずまずのコンディション。沖のブイのあたりでも足がつくぐらいの水深で初心者にも安心。2019年9月の村上笹川流れトライアスロン以来のオーシャンスイムということもあって慎重すぎるぐらい慎重に臨む。

 

トイレに最後の最後に行きたくなってしまいローリングスタートでの最後尾となったせいもあって泳ぎにくく、タイムは全然さえない。やはりプールで上手に泳ぐのと人がわちゃわちゃいるところを泳ぐのとは全然違う。一生懸命レッスンしてくれた先生ごめんなさい。

 

バイクは懸念した通り東からの風が強く、コース初めに東に向かって進むところでは苦労するものの20㎞過ぎの山登り区間では背中を押してもらえる。肩甲骨の可動域が出るようになったので力が伝わりやすくなった気がする。上り坂と向かい風に弱いへなちょこトライアスリートだがやや改善が見られた。コロナ禍で表立った応援は自粛になっている中でも島の人たちが例年通り応援してくれるのが嬉しい。

 

ランは今年は応援の声を聴きながら街中で走るのではなく、人工島の中をぐるぐると2周回するコース。毎年ビッグバンドがラッツアンドスターの「ランナウェイ」の演奏をしてくれるが、なかなかにゆるーい演奏を走りながら聴くと「あーこれこれ、これが石垣島トライアスロンだよ~」と思う。

 

スイムの遅れをバイクで取り戻そうと頑張り、そのツケがランに来て足がつる、というダメなパターンかと思いきや、何とか足が動く。今年はエイドもシンプルで、一昨年あったJTAのCAさんがコーラ配ってくれるのを楽しみに周回するというのがなくて残念。あのキレイなCAさんからまたエイドで冷たいコーラもらえるように頑張ろう、あのステキなお姉さんからはランで離されないようにしよう、などの邪念がタイムにつながる部分もあるのにがっくりだよ。気温は29度くらいできつい紫外線が降り注ぐ中で一生懸命走り、何とかゴール。

 

今年はフィニッシャータオルがなかったのが残念だったけど、それ以外はすべて自業自得で何の文句もないいい大会だった。東京からの参加者が一番多く、次が大阪でその次が沖縄、ということでコロナのリスクもそれなりにあり、トライアスロン大会が開催されることで地元に迷惑をかける可能性もあった。だが大会2週間後でも石垣市のHPを見る限り特段の感染に関するニュースはなく、離島にトライアスリートコロナウイルスを持ち込んでしまうという最悪の事態はどうやら避けられたようだ。大会関係者の皆様にはお礼を申し上げたい。

 

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バイク輸送は大会指定の佐川急便で東京から送ると2万7千円かかる。金曜日午後と日曜夜のJALの直行便はA320というやや小さい機材なので最悪バイクを積んでもらえないリスクがあるけれど、バイクを佐川急便で送って往復2万7千円払うよりも、空港往復のジャンボタクシー予約して機内持ち込みにすると都内からだと安上がりだし楽ちんなのでおすすめ。石垣島でのレンタカーも2泊3日借りて6千円とかなので、空港からバイクを車に積んで宿に向かえばいい。ただし全員がそれやり始めるとバイクが飛行機に載せられないリスクがある。私は東京に戻るのは19時過ぎの飛行機にもかかわらず毎年レース終了後すぐに空港でバイクだけチェックイン済ませるようにしている。これ豆知識な。

 

以上、石垣島食い倒れレポートでした。トライアスロンの神様がいたら絶対怒られるやつや。

 

 

2020年のレースカレンダー

なんか久しぶりの投稿ですが生きておりました。宮崎シーガイアトライアスロンが最後の記事になっておりますがその後村上笹川流れトライアスロンを走り、別ブログをご覧の方にはお分かりの通り深酒がたたってすぐに脚が攣る+筋肉が硬くなって回復に時間がかかるようになって、もうアラフィフで「自転車操業一筋42年」というブログタイトルも相当サバ読んでるし、そろそろトライアスロンやマラソン引退かも、と冗談抜きで思っていたところ、「お酒の分解にはマグネシウムが必要、コーヒーはマグネシウムの吸収を阻害する、運動して脚が攣る人はマグネシウム不足が原因のことがある」ということが分かり運動、コーヒー、酒をこよなく愛す私はカルシウム+マグネシウムのサプリを騙されたと思って飲んでみたらいつもお世話になっているトレーナーの方が筋肉触ってびっくりするほど復調した今日この頃ですが、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。

昨年の東京マラソン氷雨の中走ってすごく辛かったが、1月末にあった館山若潮ラソンも冷たい雨の降る中のレースで、最後まで100円ショップで買った雨合羽着て完走。辛いコンディションで早く終わりたかったのに4時間半かかって泣けた。「冬の冷たい雨の降るマラソンを完走するための秘訣」っていう記事が書けるくらいになった。「走って体が温まったからといって合羽を捨てると、後半スピード落ちた時に雨降って強風が吹き始めると低体温症になるので、風よけにもなる合羽は捨てずにウエストポーチのベルトに挟んだまま走りましょう」とか「手袋しないと末端から体が冷えるので、フリースの手袋の上から掃除用の薄い透明なビニール手袋被せて走りましょう」とか。
でも久しぶりのマラソン、まだ気合で完走できることが分かったのが収穫。

今年のレースカレンダーは、4月の石垣島、6月の宮崎シーガイア、秋の村上にエントリー予定。気が付くと石垣まではあと2か月ほど。

宮崎シーガイアトライアスロン2019に参加してきたの巻

宮崎シーガイアトライアスロンの前日の土曜日にゴルフしない?というトライアスロンの神様が聞いたら激怒しそうな悪魔の誘いについ乗ってしまい、それにもかかわらずゴルフバッグを現地に送るのをすっかり忘れていて水曜日の晩にコンビニに行ってクロネコ頼もうと思ったら現地の悪天候もあり受け付けられません、と言われ、仕方がないのでクルマにバイクとゴルフバッグとトライアスロンの道具一式を積み込んで金曜日出勤し、18時55分羽田発宮崎行きの便に間に合うよう仕事終えて17時半に会社近くのタワーパーキングにクルマ取りに行ったら出庫ラッシュで15分以上待たされ、そこから慌てて首都高乗ったら金曜日の夕方の都心環状線大渋滞につかまり飛行機乗り遅れそうでめちゃ焦りながら湾岸線をすっ飛ばして出発30分前に羽田空港についてようやくほっとしたのもつかの間空港駐車場がP1、P2とも満車と表示が出ていてもうダメだこれ、乗り遅れるわ、と半べそかいて観念したもののP1に行ってみたら奇跡的にさくっと駐車することができ、バイクとゴルフバッグとリュックサック、合計重量50㎏を持って駐車場からチェックインカウンターまでダッシュして何とか飛行機に乗り遅れずに済んだ、というレースの前から波乱万丈すぎる展開になって大人としてはもう少し慌てずにすむよう計画的にならなければ、と深く反省した今日この頃ですが、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。

ご存じの通り鹿児島、宮崎地方は週央まで豪雨に見舞われて開催が危ぶまれたシーガイアトライアスロン。土曜の朝のホテルの窓からの景色はこんな感じだった。

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だが前日の午後宮崎カントリークラブでのんびりゴルフしているうちにあれよあれよという間に晴れ上がってピーカン照りに。

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そして日曜日には真夏の太陽が容赦なく照り付け、でも海は嵐の後で波が1.5mから2.5m近くあるという喜んでいいのか悲しんでいいのか分からないコンディションでのレースとなった。
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スイム会場はシーガイアからほど近いサンビーチ一ッ葉。2013年、14年、15年と連続して出たのでどんな感じか分かっているものの、朝行ってみると防波堤から湾内に入ってくる波の高さに正直ビビる。2.5mではきかないぐらいのサーフィン日和。波打ち際の波の高さも大人の背丈ぐらいあって、試泳の時に海の中に引きずり込まれそうになる。波がなくてももともと透明度はないビーチだが、雨のせいで木の枝など浮遊物がかなり多い。スタート地点を頂点とした三角形を2周する。
最近スイムの練習で気づいた当たり前のことなのだが、緊張して肩の力が入ると肩甲骨の周りの可動域が小さくなって泳ぎが遅くなる。だからレースのスタートの時もへらへらしながらあまり緊張しないように自分をコントロールするようにしている。
ロングスリーブのウエットスーツを着たまま小一時間ほど待っている間にも真夏の日差しが照り付けるので玉のような汗をかく。尿意を催さないようにちびちびと水分補給をし、一緒に参加した仲間とくだらない話をしながらスタートを待つ。

あまり緊張もせずにスタートを迎え、大きな波に向かって泳ぎ始める。コースロープはあるけれど、透明度が低いので泳いでいるときは見えず息継ぎの時に確認する。波でたわむコースロープに沿って泳ぐとロスが大きいかもしれない状況。けれど沖のブイに向かってヘッドアップしながらまっすぐ泳ぐのも結構難しい。昔だったら緊張と動揺でパニックになったかもしれないけれど、もういいおっさんなので少々のことでは動じない。でも一つ目のブイを曲がって浜に平行に泳がなければいけない時に高波で前があまりよく見えないせいで間違って沖に向かって泳いでしまい、ライフセーバーが笛を吹いているのもよく聞こえずかなりタイムロスをしてしまう。浜に戻ってくるときには波が押してくれるので結構楽。ありがたい。

今年の石垣島トライアスロンで32分程度で泳げたのでそれより速いタイムを目指していたが、コンディションは透明度も高く波もなかった石垣島よりだいぶ悪く、結局手元の時計で37分程度で2周回。700人程度の参加でウエーブスタートなのでそこまで混雑はなかった。ちなみにちびっ子トライアスロンはスイム中止になっていた。

スイムを終えた後のトランジションが意外と遠く、小石が浮いた小径を裸足で走るのが辛い。最近はウエットスーツの中に上半身は何も着ずに泳ぎ、日焼けのダメージを減らすためにトランジションで半袖襟つきのバイクジャージを着てバイクとランをこなすことにしている。

バイクは日本のオリンピックディスタンスのレースの中でも最も高速コースなのではなかろうか。シーガイアリゾートの前の森の中と一ッ葉有料道路を走る超フラットなコースを2周回。海沿いなので風が吹くと辛いが、今回は全く問題なかった。途中コースが狭くなるところが多少あるものの、それ以外はまっすぐで平たくてとても走りやすい。それだけに地力の差も出やすい。

私はスイムは7年ぐらいかかってようやく自分の形を身につけて楽に長い時間泳げるようになったけれど、バイクはまだまだ分からない。奥が深いのもあるけれど、うまくいかないのでどうしてもランとスイムばかり練習してしまう。昔はスイムが苦手だったのでランばかり練習していてスイムが上達しなかった。好きこそものの上手なれ、ではなくてやはり一番長い時間がかかるバイクを練習しなければ、と頭では理解しているのだけれど、辛いものから先にやる、というのは心の弱い私にとっては結構難しい。

さはさりながら1時間20分ほどでバイクゴール。時速30㎞ペースで走れればいいな、と思っていたので何とかなった。だがバイクで脚を使い切ってしまったようでランが冴えない、といういつものパターン。3種目でどれが一番好きかと聞かれれば間違いなくランなのに。

ランコースは去年までは5㎞2周回だったのが今年から2.5㎞4周回に。おんなじところを4回走るのは結構メンタルに堪えます。バイク乗っている間は陽射しはきついが湿度が低かったので暑さを感じなかったが、ランは海岸沿いで影がなく照り返しと陽射しが厳しい。風だけだと体を冷やせない。スタートしてしばらくは走れていたけれど、脚がつるのでどうしてもスピードを上げられず、走っては歩きの繰り返し。いずれにせよ10㎞走らないと終わらないのだからゆっくり走るよりもとっとと終わらせてしまいたいのだが、身体がそれを許さない。ボランティアの高校生の「頑張ってー」という同情を込めた声援に「頑張ってるんだけどねー」と答えて笑われる。

まあそんな感じでもオリンピックディスタンスだとちゃんとゴールできるわけです。出来上がりで3時間18分、今回はバイクが高速コースなので実は自己ベストを狙っていたのだが、まあ前日にゴルフしている時点で推して知るべし。でも楽しかった。
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ボランティアの女子高校生に無理言ってお願いしたショット。宮崎の人はみんな優しいよ。

ではレース関係はこれぐらいにして、いつも楽しい大人の遠足のご報告を。

金曜日の晩は橘通りの丸万焼鳥で骨付炭火焼き鳥。

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f:id:KodomoGinko:20190713164735j:plain夜遅くまでやっていてありがたい。百年の孤独ハイボールが500円で飲めるというのは東京の感覚では超破格な感じがする。もちろん炭火焼きの地鶏はうまい。チキンピラフもおすすめ。


そして丸万のあとで軽くウイスキー飲みたくなって行ったのが宮崎のウイスキーの穴場、スナック美和。以下の写真はお店のFacebookからの借りものです。

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バーはどこ行っても緊張することはないのだが、宮崎のスナックとなるとドアを開けるのに若干テンパる。でもフレンドリーなママが一人で切り盛りしているスナック。ママはめちゃくちゃ宮崎弁のかわいらしい人だけどたぶん私と同い年ぐらい。
お店行く前に食べログ眺めていたらキャパドニックとか置いてあるのでどんだけマニアなんだよすげえな、と思ったけれど行ってみるとそこまでではなかった。
グレンアラヒーのシェリー樽熟成をおいしくいただいた。

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土曜日の夜はおらが村でしゃん鍋。しゃん鍋ってのは新鮮な鳥のつみれの鍋で、しゃぶしゃぶのようにつみれの周りが白くなったら中は赤いままパクっと食べるとフワフワした綿菓子のようなつみれが味わえる。この筋模様が入っているのがつみれ、それを鍋に落としてすぐに頂く。かしわも野菜もうまい。ずっと鍋を食べているととても幸せな気持ちになる。予約必須。

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そしてレース後は宮崎牛の焼肉食べた。いやマジでうまいわ幸加園。東京の値段の半分ぐらいで超高品質のお肉食べられる。

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落札したばかりのコンテスト入選宮崎牛をいただく。まずは塩タン。

f:id:KodomoGinko:20190713173440j:plainそしてこの厚切り特上ロースを見よ。サシが強くてほとんどサーロインではないか。おいし過ぎて6人で600g頼んでしまった。

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そして塩ヒレもうまかった。肉の味が焼くことによって内部にギュッと閉じ込められ、脂の甘さを塩とレモンが引き立てる。タレよりもシンプルに塩で頂いたほうが圧倒的に肉のうまさを引き出すことができる。ワサビとの相性の良さも特筆もの。

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今回はトライアスロン仲間6人での大人の遠足だった。そのうちの一人は今回トライアスロン初挑戦の女子で、はじめてお目にかかったのだけれど某キー局の看板ニュース番組のキャスター。道理でお奇麗なはずですわ。テレビ見ないので存じ上げなかったのだけれど。おじさん一同がわかりやすくいつもより丁寧かつ親切になっていたのが面白かった。

いやー宮崎何度も来ているけど最高だわ。食べ物が安くて旨くて人が優しくて心がほっこりします。東京から飛行機で2時間弱、空港から市内が近い上に宿もクオリティ高いのに値段は高くない。宮崎観光ホテルのホスピタリティにも痺れました。夏にまた行こうかな。来年再参戦は確実です。

 

 

 


 

 

 


 


 

 

東京マラソン2019で低体温症になりかかったの巻

ランニング後はサウナに行って正座しながら瞑想し、汗をかきつつ下半身をストレッチしながら心を落ち着かせる、というのが最近のルーティーンなのですが、最近のサウナブームのせいで若者が連れだってわんさかサウナに押し掛けるようになり、せっかく瞑想しているのに狭いサウナ室で大きな声でお話しされるのが否応なしに耳に入ってしまうようになり、先日など「ジェフベゾスの離婚の話知ってる?あんなの見ると絶対結婚したくないと思うわ、結婚ってマジ割に合わない~」と話しているのが耳に入ってしまい、離婚して半分財産分与してもまだ7兆円以上財産が残る世界で指折りの富豪と笹塚の小汚いサウナに入っている自分をよく同一視できるなこいつは、そんなこと心配するぐらいなら俺でもこのサウナ出た後に綾瀬はるかに声かけられるかもしれないからパンツ新品のほうがいいかな、とか心配しなければいけなくなるじゃんこの大バカ者、などと心が千々に乱れて血圧上がり、せっかく金払ってサウナ来てととのいたいのに何の意味もなくなってしまった今日この頃ですが、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。

先週末は3年ぶりの東京マラソン。大会スポンサーの某社のお偉い方とトライアスロンのご縁で仲良くさせていただいていることもあってスポンサー枠からの出場。ありがたや。

前回の2016年はいい天気過ぎて暑くてタイム出ず、4時間切れなかったら坊主にするという約束が発動された。今回は真逆でマジ寒い。前日の天気予報は午後から雨、と言っていたが早朝目が覚めた時点ですでに氷雨が降り注ぐ。

走ったら温まるかと思い、長袖のアンダーアーマーのコンプレッションウェアの上にスポンサー様のロゴ入りTシャツ、その上にウインドブレーカーという格好でレースに臨む。カッパを用意していなかったので玄関にあったゴミ袋を念のため防寒用に持っていくが、結果的にそれが正解だった。

そもそも3万8千人参加というアジア最大の大会規模、その上雨によりエントリーチェックや荷物の預け入れが大混雑。厚着していることもあってトイレも激混み。こんなことを言うと怒られてしまうことを承知で言うと、都庁の周りはスタート前は交通規制されているけれどタクシーに乗って京王プラザホテルに行く、というと規制線を突破できるし、ホテルのトイレは空いているらしいよ。そうツイッターに書いてあったってマクドナルドで隣にいたJKが言ってた。


大混雑のせいで荷物を預けてからスタートブロック整列まで30分近くかかり、徐々に周りが殺気立ってくるのがわかる。どうせグロスタイムじゃなくてネットタイムしか関係ないのだから落ち着いたらいいのにね、と思いながら冷たい雨に打たれる。人に囲まれていると押しくらまんじゅう状態で少し暖かいのだが、それでも寒くて持ってきたゴミ袋を被って暖を取る。腕を外に出す気にならないのでスタート前にiPhone出して写真撮れない。 

 

 

号砲鳴ってからスタートライン越えるまで7分。氷雨の降る中、よくギター弾き倒せるわマーティフリードマン。ギターも濡れるし。ミスなく完璧なので録音かと思ったわ。彼だと気づいて大きな声で「マーティー!」と叫んでみたが大音量でかき消される。

走り始めて靖国通りを東に向い、新宿駅大ガード下を駆け抜けると「ああやっぱり東京のど真ん中を走るんだ!」とテンション上がるが、膀胱からの悲鳴のように切ないメッセージがやってきて無慈悲に私の脳味噌をかき乱し、せっかく上がったテンションもだだ下がり。毎朝飲んでいるコーヒーも利尿効果があるので飲まず、暖かさで筋肉の緊張が和らいで尿意が来なくなるのでいいよ、って聞いていた使い捨てカイロを下腹に貼ったのにもかかわらず。走り出したら暖かくなって尿意も弱くなるかと思ったら、むしろシューズが水たまりで濡れて、余計体が冷えてきてトイレに行きたくなるばかり。

スタート地点のトイレが大混雑していたせいで、走り始めてから行こうと考えていた人がいっぱいいてたくさんあるトイレもどこも混んでいる。満杯のタンクを抱えながらどこまで我慢しようか真剣に悩みつつ1キロ5分20秒ペースで走る。11月の大田原マラソンでは入りが速すぎて30㎞以降で失速したので、ペースを抑えることを強く意識。コーヒー飲まなかったのは利尿作用のせいだけでなくカフェインでテンション上がってオーバーペースになってしまうことを心配して、というのもある。

何とかできるだけタイムロスがないよう比較的空いているトイレを探してようやく発見。さくっと終わらせようと思っているのに物凄い量のおしっこが長時間出て自分でも驚く。どんだけ溜めてたんだよ。

そしてコースに復帰、周りはやはりカッパ着たまま走っている人が多い。少し気分も落ち着いて周りを見ると外国人が多い。海外から来ている人たちはアイデンティティの分かる服装をしているケースが多く、どこから来ているか分かる。アメリカ、スペイン、フランス、ブラジル、タイ、台湾、中国など。クロアチアの人もいてちょっと驚く。そして一人でなくて家族で来ているので外国人の応援も目立つ。日本人もそうだけれど、走っていてもなかなか身体が温まらないぐらいの寒さなのに、風に吹かれて屋外で濡れながら応援してくれるサポーターの方々に本当に頭が下がる。でも自己満足でやっているとしか思えないあまり上手くないバンドの人たちとかもいてちょっと笑える。

浅草橋付近で折り返してくる先頭ランナーに遭遇、周りのランナーも応援の人も超盛り上がる。外国人選手ばかりが目につき、大迫選手が遅れているのが見える。数キロ後リタイアしてしまったことは後で知った。体脂肪率低いトップ選手は雨の中タンクトップしか着ないで速いスピードで走っているので、体から作り出す熱よりも奪われる熱の方が高いのかもしれない。こちらは肉襦袢というかミートテック着ているのだが、スピード遅いせいで身体から発熱せずにひたすら寒い。

スカイツリーが綺麗に見え雷門の前を折り返し、意外ときつい蔵前橋のアップダウンで削られる。門前仲町に南下していく途中には運河を越える橋が数か所あり、アップダウンで少しずつ疲労が溜まってくる。10㎞でMag-on3ショット、15㎞でスポーツようかん一個を補給、脚が攣る予感はないが富岡八幡宮で折り返した後のカロリーメイトゼリーの給食が喉を通らない。

門前仲町からわざわざ蔵前橋まで再び北上してから品川行って折り返さなくても、東京駅ならそのまま永代橋渡ればタクシーでワンメーターぐらいじゃね?、などという身もふたもないことが脳裏にちらつくので、清澄通り沿いで応援してくれるチアリーディングチームをローアングルで激写しているカメラおじさんたちも寒い中大変だよなあなどと考えて気を紛らわせる。ご苦労さん。

今回のマラソンから走り方を変えて身体のしなりを意識するようにした。カナヅチをスナップ効かせて軽く、速く振り下ろすように力入れずに軽くストライド。これまでは体幹の筋肉使う意識が強すぎて末端の動きが固くなりがちだった。スイムはこの意識の変化で激変、めちゃ進歩したのでランも同様にしようという目論見。心拍も低いままで調子よく36キロまで行ったのだが、しなりで接地の衝撃が少し強いせいか膝が痛くなってくる。そして雨に濡れたコンプレッションウェアが脚にまとわりつき抵抗が気になって仕方なくなる。風が強くなってきて雨もおさまらず、膝の痛さに負けてスピード落とすと寒くて仕方ない。かといって普通に走ると左膝横がビリビリ痛む。42キロ走らないと終わらないのだからだらだら走るより早く終わらせてしまった方がいいのだが、そう簡単にはいかない。少しスローダウンしながら低体温症にならないペースで走ると、これは4時間越えてしまうのではないか、という感じになる。

いつもよく走る第一京浜だから、アップダウンがないのもわかっているし距離感覚もあるので札の辻から三菱自動車本社前曲がって日比谷通りに入ればゴールまでもう少し、と念じながら走る。もうメンタルの勝負。でも膝が痛くてだましだましでしか走れない。痛みを堪えて目をつぶりながら何とか日比谷の交差点まで体を運び、石畳の仲通りに入るけれどそこから行幸通りまでが遠い。ゴール付近での応援がすごいので裏切りたくないのだが体があまり言うことを聞かず、ゆっくりと走ってついにゴール。手元の時計で4時間4分ちょっと。3時間45分の目標タイムには全く及ばず。結局「東京都指定 45リットル」と書かれたごみ袋を最後まで着て走るはめに。だってマジで寒かったんだもん。

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ゴール後は寒くて体の震えが止まらず、低体温症一歩手前。行幸通りと外堀通りのぶつかる手前ぐらいから吹きっ晒しの中Tokiaまで歩かされ、フィニッシャータオル掛けてもらったのだけれど歯もがちがち身体もぶるぶる。死ぬかと思いました。

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その後Tokiaで荷物受けとって東京国際フォーラムで濡れたウェアを脱いで着替えたら少し復活し、丸ビルでラーメン食べて温まって新橋のサウナに行ってさらに冷えた体を温めて帰宅。達成感高かったけど辛かった。今度は冬の雨のマラソンの時はしっかり使い捨てのカッパを用意するぞ、と誓って今年のマラソンは終了。4月の石垣島トライアスロンを待つのみです。

 

 

 

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おひとりさまトライアスリートのためのレースガイド:湘南オープンウォーター2018

オープンウォータースイムでフロントジップアップのウエットスーツ着て泳いだ時に、首周りに塗ったワセリンの量が少なくて泳ぎ終わった後に首が擦れてキスマークのような軽いあざが2つもできてしまい、このままだと怪しすぎて会社で冷やかされたり家で痛くもない腹を詮索されるかも、と思って内心ドキドキしながら帰宅したもののだれにも何も言われることなく終わってホッとしたけど、よく考えると私に「そういうこと」が起きる可能性について周りの人が全否定していた可能性も高く自分はただの自意識過剰のキモいおっさんもうすぐ47歳、なことに改めて気が付いて呆然としている今日この頃ですが、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。

湘南オープンウォーター2018に行ってきた。また惨敗。スイムの先生が悲しむレベル。私も結構落ち込んだ。ランカウイ島でも泳ぎ、オープンウォーターに対する恐怖心も今はほぼないし、台風直撃の2日前に開催された割には波もうねりも穏やかで絶好のスイム日和。言い訳なし。負け犬の言い訳を世の中の皆様に聞いていただいても仕方ないので、来年(特にお一人で初めて)参加される方のためにレースについて簡単にまとめておきます。私は昨年はDNSだったのですが2016年、18年と2回参加しており、レース自体は最高なので強くオススメします。 

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概要

毎年8月末~9月頭に逗子海岸/逗子湾内にて行われる2.5㎞のオープンウォータースイム。制限時間1時間半。1km地点に30分以内の関門あり。
都内からアクセスも良く距離も現実的。オリンピックディスタンスでのスイムでステップアップを目指す人、屋内で泳ぎ込んできたけど海でのレースは初めて、という人にオススメ。
逗子海岸は波が基本穏やか、ライフセーバーも多く配置されておりウエットスーツ着用すれば不安も少ない。
ただしコースロープはなく300mおきのブイを目印に泳ぐため、ヘッドアップがうまくできるようになっておく必要あり。

公式HP

http://shonanows.jp/

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ロジ

登録

2.5㎞は日曜日にレース開催(10㎞は土曜日)、金・土のいずれかに藤沢駅近くのフジサワ名店ビルで行われる参加者登録は参加必須(代理人可)。金曜日は14:30から20:30、土曜日は13:00から18:30まで受付。東京からだと電車で1時間ぐらいかかるので注意。身分証明書を忘れないように。
2017年までは駅から少し離れた秩父宮記念体育館での受付だったので便利になった。

交通

会場の逗子海岸まではJR/京急利用で駅から徒歩10分程度、都内から90分程度でアクセスが可能。少し遅めのスタート(OWSのスタート9時20分)もありがたい。


当日の流れ

荷物

主催者が用意してくれる荷物預かり・更衣スペースもあるが、レース後にシャワーを浴びることも考えると家からは水着の上に服を着て会場入りし、エントリー時に配布される割引券(大人700円)を使って海の家に荷物預けるのが現実的か。ただし8時ぐらいから開いている海の家が少ないことには留意が必要。我々はこの数年日テレ海の家を使わせていただいている。

登録

エントリー時配られたエントリーナンバーの入ったカードと引き換えにナンバリングしてもらえる。当日必要なのはこれだけであとは自分のウェイブの招集を待つだけ。日焼け止めはナンバリングの後に塗るのがいいだろう。

スケジュール

第1ウェイブはフィンスイミング、第2ウェイブからOWS男子18歳から39歳以下、男子40歳から59歳以下、男子50歳以上とそれ以外の人たち合わせて5ウェイブ制。OWSは9時20分からウェイブごとに20分のインターバルでスタート。
レース終了後すぐに完泳証とメダルが授与される。

レース概要

コース

波打ち際から1.2㎞沖に向かって泳ぎ、50m岸に平行に西に泳いだ後1.25㎞を戻ってくるコース。往復1.2㎞の間の300mごとにあるブイを目印に泳ぐ。折り返し地点にエイドステーションがあり、ボートにつかまって水分補給・休息が可能。
コースロープないので流されずにまっすぐ泳ぐ技術としっかりヘッドアップすることが必要となる。

1㎞関門は30分制限、制限時間は1時間30分。以前は腕時計着用禁止という謎ルールがあったが今年は着用可となった。

招集後スタートまでにレースディレクター(いつもお馴染みの守谷さん)から改めてコースの説明があるので心配する必要はない。安全のためのアドバイスなどもあり。
比較的遠浅なので満潮時でも波打ち際から10-15m程度は足がつく。スタートの場所は横に広がっているのでバトルが比較的少ない。

透明度は最初の750mほどは1-2m程度だが、それ以降は水深7-10mぐらいの海底が見られる。スタート直後は視界が悪く前が見えないので初心者やプールで泳いだことしかない人にはプレッシャーになる可能性があり、試泳でしっかり慣れておくのがお勧め。
結構な人数のライフセーバーが監視してくれており、方向がずれているときなど積極的に声がけしてもらえるので安心感が強い。

懸念されていたクラゲはおらず(参加登録時に「今年はクラゲいるよー」とショップの人に脅されるけど実はクラゲ除けクリームの営業トークなのでは?)、海には魚が少々見えるぐらい。

水温は25℃から27℃程度で冷たくないが、強風が吹いた2016年は試泳後海岸で待機中に体が冷えて寒そうにしていた人が多かった。ウェットスーツは着用可、6割ぐらいの人は水着だけ。ロングジョンでもロングスリーブでもおそらく大丈夫。ただし主催者からはクラゲ・低体温症対策としてウェットスーツの着用が推奨されている。

2018年は戦後最大級の台風が関東を直撃する2日前に開催されたが、雷注意報と実際に遠雷が鳴っていたせいでスタートが1時間押しになった以外は全くレースに問題はなく、波もうねりも穏やか。ただし江ノ島から葉山に向かって西風が吹いておりそのせいで流される人が多い。

ホスピタリティその他

参加登録時に荷物入れる湘南オープンウォーターロゴ入り簡易リュックバッグと同じくロゴ入りメッシュのスイムキャップ、完泳時にメダルと完泳証(即時プリントアウト)がもらえる。

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一人で初めてのレースに出るのは心細く、メンタルがレースに影響することもあると思いますので少しでもおひとりさまトライアスリートのお役に立てたらと思ってまとめてみました。2019年も懲りずに参加予定です。

 

 

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徳之島トライアスロン2018:残念ながらDNS

このところ割と一生懸命書いている別ブログのアクセスがあまり集まらず、一時書いても書いても読者の皆様の生体反応(?)が死人の心電図のごとく見られず、トライアスロンブログをうたいながらも石垣島トライアスロンも中止になり最後のレースが去年の村上となってしまいかなり放置プレーに近かった当ブログのアクセスの方が実は多いことに気がついて非常に複雑な気持ちになっている今日この頃ですが、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。

 

過去2年連続で参加して今年も楽しみにしてきた徳之島トライアスロン。今年こそはこれまで参加したくてもできなかったレース後のどんちゃんパーティに参加できるよう、レース翌日の月曜日に島を出るスケジュールを組んでいた。しかし仕事のアポが月曜の午後一番に入ってしまい、それもこちらからずっとお願いしていたものだったのでリスケも出来ず、無念なことにどうしてもレース当日、日曜日のうちに帰ってこなければならないことに。どんちゃんパーティ参加しないと徳之島トライアスロン行く意味の4割ぐらいなくなっちゃうよ、とずっと聞かされていたのに。本当に残念。そしてレース後に時間に追われながらバイクばらして箱詰めするのはかなり辛い。


というわけで当初の2泊3日のスケジュールから結局土曜朝出発の日曜夜帰着の1泊2日というタイトスケジュールに。金曜日の朝3時にNY出張から帰宅して普通に6時起きで出社してるのにしんどいわ。

だが天気が大問題。金曜日昼時点での天気予報では台風が週末沖縄、徳之島を直撃するとの予想。友人が参加を予定していた沖縄でのトライアスロンは金曜昼に早々に中止になった。まず徳之島でレースが開催されるのかという問題と、開催されたとしてもレース終了後にその日のうちに帰ってこられるのかという二つの問題が私の前に立ちはだかる。金曜夕方に大会事務局に電話したところ、台風の直撃は免れるけれど波が高いのでラン・バイク・ランのデュアスロンに変更になった、とのこと。

予報では台風のスピードが遅いので日曜日午前中に鹿児島から徳之島に着く飛行機が欠航し、徳之島から鹿児島に戻る機材がなくて帰れない、ということになってしまう可能性が高い。JALのHPの運行情報を見ると、私の帰りの便は台風の影響を受けるため無条件の払い戻し対象の便となっていた。

レースは予定通りデュアスロンで開催されるだろう。私にとっての問題は徳之島から発つ飛行機がレース当日飛んで東京にその日のうちに帰れるかどうかの1点に絞られた。

バイクは2万円かけて送ってしまっている。2万円の参加費も支払い済み。宿とレンタカーは予約済み。飛行機はペナルティなしで全額払い戻しになるのが唯一の救い。さあどうする。

この手の問題は、「1800円払って映画館入ったけど見ようと思った映画があまりにつまらなかった時どうする」というのと似ている。いわゆるサンクコストというやつだ。1800円の元取ろうとして最後までつまらない映画見て時間無駄にするか、1800円はどうやったって返ってこないのだからさくっと諦めて他の有意義なことに時間使うか、の選択。ただし今回の場合は映画館入ったらさくっと出られるかもしれないし、下手したら2日ぐらい出てこられないかもしれないけどどちらか判断がなかなかつかない、という高等バージョン。

結局土曜日の早朝まで天気図とにらめっこ、リスクとリターンを冷静かつ客観的に分析して判断を下す、という本業で培ったスキルをフルに活かし、最終的に徳之島に向かわないことに決めた。去年の湘南オーシャンスイム以来のDNS。一緒に行くはずだった仲間はみんな徳之島に出発する中、一人東京に残るというのは寂し過ぎるが、仕事は大事なので日曜日中に帰ってこられないリスクは取れなかった。

そして結論から言うと、その判断は大正解。本来なら月曜日の午後には羽田についていたはずの仲間が東京に帰ってこられたのは水曜日の夜。皆さん立場のあられる方ばかりなので、仕事の調整が大変だったそうだ。火曜日まで飛行機の便がすべて欠航していたようなので、水曜日中に東京に着いたのはラッキーだったらしい。徳之島で飛行機に乗ったときの写真が送られてきたが、本当にみんなうれしそうな顔をしていた。レースの後ずっと宿に缶詰めになっていたはずなので気持ちはとてもわかる。やることないもん、ほんとに。

これが南海日日新聞社の記事。

headlines.yahoo.co.jp

トライアスリート足止め 来島組500人に影響 鹿児島県徳之島 7/3(火) 13:00配信

 台風7号の接近で2日、鹿児島県の徳之島は空、海の交通手段全てが欠航し、島北部を中心に前日あった「2018トライアスロンIN徳之島」大会の出場選手ら多くの来島者が足止めとなった。

 大会事務局の天城町商工水産観光課によると、出場選手557人中、来島組は415人。その多くが2日以降に島を離れる予定だった。同課は「家族や応援を含めると500人以上が足止めされているのでは」とみる。

 2日の徳之島空港は閑散としていた。トライアスロンに初出場し、同日帰路に就く予定だった千葉県の会社役員、成毛崇さん(41)は「何とか5日の便を確保したが、徳之島を離れるまで何をしたらいいのか…。地元に戻れないので、仕事への影響もかなりある」とこぼした。

 台風接近に伴い、島内の小学校で予定されていたトライアスリートとの交流会も中止となった。徳之島3町によると、2日午後5時現在、島内で被害や自主避難の情報はない。   奄美南海日日新聞

 


友人曰く、レース自体も予想以上に気温が上がる中で風が強く、ランもバイクもとてもタフだったそうだ。最初のランはトレイルラン、そしてバイクは風が強かったために高所の橋は通らないルートで43㎞に短縮、それから20㎞ラン。豪雨が降ったりめちゃくちゃ晴れたりしたらしい。

私は残念ながら月曜日に予定通り顧客ミーティングをこなし、それが比較的うまくいったので気持ちの整理がついた。超すべっていたりしたらわざわざ徳之島行かなかった意味がなかったので。でもまた徳之島行きたい。初めて行った時に感動した景色の写真を貼っておきます。

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実は村上笹川流れトライアスロンはエントリー済みなのだけれど、最近子供の小学校の運動会と完全にバッティングすることが判明。「お父さんトライアスロン行ってきていい?石垣も徳之島もレース出られなかったから今年最後だし」と小さな声でムスメに聞いてみたものの、微妙な空気が返ってきた。どうしたらいいのだろうか、小学校高学年のムスメを持つ父ちゃんは悩む。

 

 

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トライアスリートの方々にもサ道を極めていただきたい

渋谷のティップネス、というかティップクロスTokyo渋谷のプールでいつも泳いでいるのだけれど、今度8月のメンテナンス休館の時にプールの水を入れ替えると書かれていて年2回ぐらいしか水入れ替えていないのか、と水中にぷかぷか舞っている使用済みサロンパスを見ながら泳ぎつつ感慨にふけり、運動後シャワー浴びてもなかなか塩素くささが取れないなあ、と思いながらTwitterみたら「プールの塩素くささは塩素のせいではなく三塩化窒素の匂い」「三塩化窒素は塩素がプール中の尿や汗と反応して生成する」という論文を紹介した記事が出ていて大ショックを受けた今日この頃ですが、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。とはいえ泳いだ後の自分は汗だくになっているのも事実で、人様のお小水よりも自分の汗と反応している可能性の方が圧倒的に高いと思うのだけど。

久しぶりに後輩から連絡が来て、「ラクーア行きましょうよ、サウナ最高っすよ。アウフグース8時からあるんで、絶対遅刻しないでください」と一方的にいわれてしまう。なんじゃアウフグースって。

とりあえず仕事を早くやっつけてラクーアへ。上の階の叙々苑には来たことあるけどラクーア初めて。なにこれキレイ。高級かつ超清潔なスーパー銭湯。裸足で歩くカーペットの感触が気持ちいい。

そしてサウナに突入。客層が明らかに私の知っているサウナとは違う。背中に色とりどりのイラストが入っている人や黒光りしたおっさん的な人はほとんどおらず、30代前半の人が連れ立ってきているのが目立つ。 普通のお風呂ゾーンでも天井が高いのか、湿気がこもっている感じもなく精神的にも物理的にも圧迫感があまりない。

8時前にはサウナの前に人がわらわら集まってきて、先にサウナ室の中に入って待てばいいのに外で待つということは、長時間耐えられないほどの熱波にやられるということではないかと気づいて痺れる。

そして8時2分前ぐらいにサウナ室に入室、奥の上段に場所を確保。すると猿の惑星のような裸のおっさんたちの群れの中に短パンTシャツの若者が入ってきて、「これからアウフグースをいたします、よろしくお願いいたします」と丁寧に挨拶。猿たちも返答、「よろしくお願いします」、と重低音が響く。サウナ室の中には高さ1.2m、直径60㎝ぐらいのサウナストーンというかサウナストーブがあり、そこに恭しくアロマオイルの入った水を掛ける(=ロウリュ)とじゅわっと蒸気が広がり、それをお兄ちゃんがタオルを振り回してサウナ室内に攪拌する、というのがアウフグース。湿度が低いと温度が90℃から100℃の間でもあまり熱く感じないが、ロウリュすると一気に体感温度が上昇。玉のような汗が毛穴中からにじみ出てくる。それを3セット繰り返すのだが、3セット目はサウナストーンに掛ける水の量も多く、蒸気をかき回す勢いも強いのでほとんどの人が背中を丸めて頭を下げて、自分のところにやってくる熱風の直撃を避けていた。私と後輩は背筋伸ばして熱風上等、ぐらいの勢いで受け止めていたが。

そして3セット目が終わるとお兄ちゃんがこれにてアウフグースは終了です、と口上を述べ、猿の惑星の猿たちは拍手をしてお疲れさまでした、と言って全てが「ととのう」。それからおもむろに汗を流してから20℃以下の水温の水風呂に突入。全開だった毛穴が盛大に収縮するのが分かる。水量が多いので猿の群れが水風呂に押し寄せても水温上昇が限定的なのがいい。

水風呂に入ると、身体中の老廃物がギュッと絞り出されてリンパ管に流れ込んでいく感じがたまらない。筋肉の表面をマッサージするだけではなかなか取れない身体の奥の疲労物質が、出口に向かって流れ出ていく気がする。これまでは鍼で股関節の奥の疲労をとってもらっていたが、サウナも同様の効果を感じる。

長年腰痛に苦しんできて、いつもストレッチをして寝てもランニングした翌朝ベッドから起き上がるときに腰が痛い私が腰痛の原因をいろいろ考えた結果、疲労によって股関節周りの柔軟性が下がって本来の骨盤の位置が崩れ、そのせいで骨盤にくっついている筋肉が変な形で引っ張られるからなのではないか、という仮説に辿り着いた。

股関節やお尻の筋肉の奥の方を皮膚の表面から緩めるのはなかなか難しいので韋駄天治療室で鍼をやっていただいたりしたのだが、サウナという手があったとは。だけどただのサウナではなく、水風呂とサウナの交互浴。そしてぐっすりよく眠れるというおまけつき。おそらく自律神経のバランスに好影響を及ぼしたのだろう。

月末に今年最大のイベントである徳之島トライアスロンを控え、昨日は渋谷でスイムの練習したのだが、その後今度はラクーアと並ぶサウナー(サウナ好きの人をサウナーと呼ぶらしい)の聖地、笹塚のマルシンへ行ってみた。ここはラクーアよりもだいぶ小さいが、本場に近い雰囲気のサウナらしい。4セットやって体をストレッチすると股関節周りの大小さまざまな筋肉が相当緩み、体の外に疲労物質が流れていった気がする。笹塚の方は男性専用で「オヤジ天国」感が相当強く、好きな人なら住めるぐらいの勢い。

練習した後の体のメインテナンスが目的で、サウナはあくまでも手段のはずなのだが、いつの間にかサウナが目的化しそうで怖い。だって「ととのう」と気持ちいいんだもん。おっさんの階段を一歩一歩着実に歩いていることがわかる。サウナが気持ちよくなるためにガッツリトライアスロン練習する、というのもある意味ありかも。体がなんとなく思い、だるいという方はぜひ一度サウナに行ってみてください。

私も最初はサウナなんて、と思っていましたがこちら↓ 読んでいただくとジワジワ来ます。

konomanga.jp

 

www.laqua.jp

marushinspa.jp

 

 

 

 

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トライアスロン自転車輸送に関する最新情報 徳之島2018の例

直近年に一度の会社の健康診断があり、診断前の問診で「ストレスが酷くて酒量が増えたり睡眠が浅かったり独り言が増えたり腰が痛かったりでツライです」、と切々と訴えたら看護師さんも深刻な顔をして同情しながら耳を傾けてくれたにもかかわらず、検査終了後の医師との面談では「尿酸値と悪玉コレステロールが基準値超えている以外はいたって健康ですね、はいお疲れさまでした」と一刀両断にされ、なんかとっても不本意な気がしてならないけど健康はカネで買えない宝なのでまあいいか、と自分を納得させた今日この頃ですが、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。

インターネット通販というかEコマースの爆発的な拡大を受けて運送業界が様々な取り組みを始めた余波がトライアスロン界にも及んでいて、自転車輸送の選択肢がどんどん狭まりつつある。

通常の大会であればシーコンエアロコンフォートを飛行機に手荷物として受け入れてもらうのだが、徳之島は小さな飛行機に大勢大会参加者が乗り込むので飛行機での自転車搬送が禁止されており、業者に頼んで送るしかない。いくつか調べてみたので共有いたします。

ヤマト運輸/クロネコヤマト

以前はヤマト便サイクリングヤマト便で送ることも可能だったのだが、2017年6月のサービス内容の改定で3辺の長さの合計が203センチまで、上下逆さまにできない場合は1辺の長さ100センチまで、という制限ができてしまい、実質的にクロネコヤマトでは自転車を送るのがほぼ不可能になってしまった。シーコンもサイズでダメ。親切だからクロネコさん大好きだったのに。

www.kuronekoyamato.co.jp

 

西濃運輸/カンガルー自転車イベント便

こちらは引き続き利用可能。しかし料金が大幅値上げになっていて、以前は徳之島往復で関東から24000円ぐらいで送れたのが、今は「離島向け 鹿児島県大島郡」だと往復割引使っても3万円。高い…。前回梱包した自転車を自宅に引き取ってもらえるようお願いしたのだが、指定日に1日待っても取りに来てもらえず、仕方がないのでクロネコヤマトの営業所まで持ち込んだら翌日西濃運輸からお詫びの電話が来た、ということがあった。どうやら業務がパンクしていてセールスドライバーが仕事放棄した(未確認だが)のを他の社員が一生懸命カバーしていた感じ。その頃からもう業務がパンク寸前だったのだろう。皆様におかれましては自転車輸送はくれぐれも余裕をもって行うようお願いいたします。

www.cycle-seino.jp

 

シクロエクスプレス

結構絶望感が高まってくる中、以前から徳之島トライアスロンツアーの幹事役をやってくださっている方から頂いた情報がこちら。シーコンは受け付けてくれないが、箱に入れると徳之島まで往復2万1千円ちょっと(関東から南九州まで片道5800円x2、離島追加料金徳之島8000円に消費税)とのこと。箱持っていない人には3400円で配送キットも送ってくれる。
佐川急便に業務委託しているようだが、自転車専門なので安心感ありそう。でもシーコンに慣れているとハンドル緩めたりペダル外したりするのが億劫になってしまった。でも手間賃で西濃対比1万円違うんだったら頑張れよ、という話なのだと思う。

cycloexpress.co.jp

 

 

当たり前ですが私はシクロエクスプレスさんからは一銭ももらっていません。私も今回初めて使ってみますので、皆様におかれましても何かトラブルあった場合は自己責任でお願いいたします。

 

 


 

 

 

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石垣島トライアスロン2018が中止になったせいでただのB級グルメツアーとなるの巻

3月末に高水山トレイルランに参加したけれど、毎年恒例の開会式での準備体操代わりのエアロビクスがウォーミングアップの域をはるかに超えて20分以上続き、正直スタート前にバテてしまってこれって何かの罰ゲームだったのだろうかと訝しく思いつつ走り始め、昨年フィニッシャーグッズでいただいたトレランバッグがなぜか破れて中に入れていた財布と携帯をあわや谷にぶちまけてしまいそうになり、でも財布と携帯手で持って走るわけにもいかないのでゼッケンを止めていた安全ピンでバッグを応急処置するけど走っているうちにまた破れてきてiPhoneが山道に転がり、みたいな試練が繰り返されて凹みながらも去年から20分ぐらい早くフィニッシュできてホッとした今日この頃ですが、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。エアロビのインストラクターはあんなにみんなをしごいておいて自分はちゃんとトレイル走ったのか結構疑問。

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毎年楽しみにしている石垣トライアスロン、金曜日午後半休いただいてバイクその他荷物一式積んだクルマでオフィスの地下駐車場からそのまま羽田空港に向かい、14時10分のJAL便乗る予定だったのだが、12時に終わるはずのミーティングが長引いて会社を出たのが12時半ぐらい。去年はバイク積む人が多くて、早めに空港行ったのに飛行機にバイク乗せられないかも、と地上係員に言われたので、バイク積めなくなっても困るので首都高を激走。飛行機の出発が遅れたこともあって何とか間に合う。
金曜日はきたうち牧場で焼肉食べて酔っぱらい、土曜日はコースの下見と試泳、そして選手登録と競技説明会。スイム会場の人工海水浴場はできてから数年経ってサンゴが成長、魚はあまりたくさんいなかったけれどおそらくあと2年ぐらいしたら楽しいビーチになるはず。透明度は数十センチ程度。

だが翌日曜日、楽しみにしていた2018年の初戦、石垣島トライアスロン2018は残念ながら大雨のため中止。朝6時半前にホテルを出ると大粒の雨。時折雷も鳴る。雨に濡れたウエアが風に吹きさらされて超寒いので、トランジションエリアまでバイクで移動する間ウエットスーツを着込むぐらい。南の島に来たはずなのに。トランジションエリアでランシューズをセットしようとしたら川のように足元に水が流れてくる。バイクコースの山の方では霧がかかり、海の中も視界が悪くて溺れた人がいても視認するのも難しいコンディション。石垣までわざわざ飛行機代払ったり自転車輸送したりしたのになんで中止なんだよ、という人がいてもおかしくはないが、やはりあの天候では中止が正解だった。


主催者側もリスク取りたくないからすぐ中止、というわけではなく、スポンサーさんとの関係や来年参加者激減しても困るのでできれば決行したかったと思う。しかし安全が最優先で苦渋の決断だったはず。2013年に実際死者が出て主催者である石垣市長が刑事告訴された、という過去を知っている身としては、雨が強まってきた時点である程度覚悟はしていた。

というわけで、ストイックな石垣島トライアスロンツアーがやることなくなり急遽B級グルメツアーに変更に。レンタカー返さないといけないし、羽田からもクルマで帰るので酒も飲めないという結構悲惨な状況の中、2013年から石垣島トライアスロンに参加している私が一押しのB級グルメを一挙ご紹介するよ!では順不同で。

 

なかよし食堂

美崎町からぷらぷら歩いて7、8分。家族経営の昭和の食堂。八重山そば、ソーキそば、チャンプルーと何を食べても派手さはないけどじんわり旨い。友達の家に遊びに行ってお母さんに昼ごはん作ってもらって食べてる感じ、と言ったら分かってもらえるだろうか。地元のおじいちゃんおばあちゃんが食べに来たりしている店でほっこりする。f:id:KodomoGinko:20180417074542j:image

 

 

居酒屋ゆくい

街の中心部からすぐ。ここも地元の人が楽しく飲み食いしている居酒屋。どの料理もちゃんと手作り。今回石垣島産猪の炒め物を食べたけど、脂身の味が濃く、臭みもなくて美味い。何度か来たけどどれ食べても外れなく、4000円も払えば腹一杯かつ酔っぱらえる。刺身も美味い。大将が一人厨房で大活躍。地味な名店。写真は島そばナポリタン。これを食べた土曜日夜の時点ではトライアスロンやる気満々でカーボローディング。
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喫茶店 海坊主

朝9時の開店とともに常連さんがどんどん入って席が埋まっていく喫茶店。モーニングは洋食、和食があって結構なボリューム。和食でもSPAMを炒めたのが出てくるのがさすが沖縄。家で毎朝豆を挽いてコーヒー入れて飲んでいる私も納得のコーヒーが石垣で飲めるのは貴重。730交差点からすぐ、便利なところにあるのでホテルのまずい朝食食べて麦茶みたいなコーヒー飲むぐらいならぜひ海坊主へ。残念ながら日曜日はお休みなので気を付けて。

 

かみやーき小(「かみやーきぐわー」と読む)

ここのかまぼこ大好き。詰め合わせを買うといつもおまけをつけてくれる。たらし揚げ、あおさ入りかまぼこなどお土産に買って帰ると家人は大喜び。酒の肴に最高なので騙されたと思って買って帰ってください。石垣島トライアスロンの時期がちょうど「シーミー(お彼岸のような先祖を敬うお墓参りの季節)」の始まりに当たり、シーミーはお祝い事とされることから縁起物の色付きのかまぼこをお供えするらしい。
お店にたまたま来ていたお客さんが、「キャンセルになって残念でしたねー、また来てくださいねー」と申し訳なさそうに話しかけてくれて、島の人は自分のことのように申し訳なく思ってくれていることがわかって頭が下がる。
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さよこの店(サーターアンダギー、ドーナツ)

ここも有名店。揚げたてのサーターアンダギーが一個60円から。バナナやシナモン、カボチャなどいろんな種類の外はカリカリ中はしっとりのサーターアンダギーが楽しめる。冷えてからでも美味しい。買ったらすぐ食べたくなるので、お土産にしようと思う人は1.5倍ぐらい多めに買った方がいいかも。イートインもできる。お店の奥で石垣産の牛乳飲みながらサーターアンダギー食べるとおいしいよ。

 

 

焼肉きたうち牧場美崎店

石垣島のグルメと言えば石垣牛。マジでレベル高い。焼肉はやまもとがお勧めで、初めてやまもとで焼肉食べた時には大げさではなく今まで食べてきた肉って何だったんだと思ったが、超人気店なので予約必須。なかなか入れない。だがきたうち牧場美崎店もクオリティ高く、なおかつ店が大きいので予約なしでも何とか入れる可能性が高い。キムチ盛り合わせ、ナムル盛り合わせは東京で頼むのの倍ぐらいある。2人だったら盛り合わせの竹(写真)、11000円ちょっとぐらいでちょうどいい。石垣牛がリーズナブルに楽しめる。ってか東京で食べたらそんな値段ではきかないでしょ。

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明石食堂(あかいし、と読みます)

ほとんど島の北の端。何にもないところにコンクリート打ち放しのモダンな建物があって、周りは基本住宅地で何もないのにここだけ人がわんさかいる。それも観光客だけでなく地元の人も。石垣島の中心地から車で30分もかけないと来られないのに何だこの混みっぷりは、というぐらい。でもそれもわかるわ。これだけ丁寧に作っているソーキそば出されると。時間があれば一度行ってみることをお勧めします。腹減る前に現地に着くことをお勧めします、待たされること覚悟のうえで。

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知念商会

ここはヤバい。元祖オニササの店。オニササってなんだろう、と私も最初思った。オニ+ササ、つまりおにぎりとささみフライを合体させた石垣島究極のB級グルメ。ちなみに知念商会は食べ物屋さんではなくただのスーパーですから。ショーケースに入ったささみフライをビニール袋かぶせた手で取って、そのささみにニンニク入りソースとマヨネーズをがっつりかけて、トングで取ったおにぎりをささみフライと合体させる。まるで巨大握りずしのように。そしてわしゃわしゃ食べる。何とも原始的な食べ物なんだけど、食べるとハマる。脂と塩分と炭水化物によって脳内麻薬がドピュドピュ出てくる感じ。やめられない止まらない系。さんぴん茶買って一緒に飲むとさらにいい感じ。美崎町から空港に行くまでのところにも支店があって、時間がないけどどうしてもオニササ食べてみたい!ってときにはそちらもありかもしれないが、駐車場ないので本店がおすすめ。200円で暴力的に腹が満たされる。

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www.athome.co.jp 

ショットバー サマーグラス

日本最南端のモルトバー。この品揃えは都内のモルトバーに引けを取らない。石垣まで来てもやっぱりウイスキー飲みたくなるからつい来てしまう。だけど今年はきたうち牧場で泡盛の白百合3合飲んでからだったので、こちらでショットを2杯いただいたら完全にへべれけになった。 

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Arranの現蒸留所長の就任10周年のボトルが置いてあり、実は我が家にも3本あるのだがまだ口開けしていないのでここで試そうと思って注文。予想以上に旨くて満足したのは覚えている。次にAultmoreをもらったけど、正直酔っ払い過ぎてどんな味だったのかはもう思い出せない。ここは正確にはB級グルメではないけれど。

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金曜日の夕方に島に着いて、レンタカー屋さんに行ったらデミオが用意されていて、デミオだとバイク2台乗せられないからどうしよう、って相談していたら結構車が出払っているのにわざわざ日産Noteを用意してくれて、タイムズレンタカーのスタッフさんがバイク乗せるの手伝ってくれた。

レース中止になった後、ダメもとでチェックアウトした東横インに戻ってシャワー使わせてくれないかと聞いてみたら、10時までなら全然問題ないですよ、と全く嫌な顔せずびしょびしょの私を歓迎してくれた。

いろんな人が「今回レース中止で残念でしたね」と申し訳なさそうに言ってくれる。

石垣の人たちにはいつも優しくしてもらっている気がする。また来年も来たい。