自転車操業一筋42年

世の中の「意識高い系」トライアスリートについていけない泳ぎがヘタで意志が弱いサラリーマン、永遠の42歳後厄、が初フルマラソン完走後3年でアイアンマン70.3のフィニッシャーに。フルマラソンサブ4達成後の次の目標はOD3時間切りです。

宮崎シーガイアトライアスロン2019に参加してきたの巻

宮崎シーガイアトライアスロンの前日の土曜日にゴルフしない?というトライアスロンの神様が聞いたら激怒しそうな悪魔の誘いについ乗ってしまい、それにもかかわらずゴルフバッグを現地に送るのをすっかり忘れていて水曜日の晩にコンビニに行ってクロネコ頼もうと思ったら現地の悪天候もあり受け付けられません、と言われ、仕方がないのでクルマにバイクとゴルフバッグとトライアスロンの道具一式を積み込んで金曜日出勤し、18時55分羽田発宮崎行きの便に間に合うよう仕事終えて17時半に会社近くのタワーパーキングにクルマ取りに行ったら出庫ラッシュで15分以上待たされ、そこから慌てて首都高乗ったら金曜日の夕方の都心環状線大渋滞につかまり飛行機乗り遅れそうでめちゃ焦りながら湾岸線をすっ飛ばして出発30分前に羽田空港についてようやくほっとしたのもつかの間空港駐車場がP1、P2とも満車と表示が出ていてもうダメだこれ、乗り遅れるわ、と半べそかいて観念したもののP1に行ってみたら奇跡的にさくっと駐車することができ、バイクとゴルフバッグとリュックサック、合計重量50㎏を持って駐車場からチェックインカウンターまでダッシュして何とか飛行機に乗り遅れずに済んだ、というレースの前から波乱万丈すぎる展開になって大人としてはもう少し慌てずにすむよう計画的にならなければ、と深く反省した今日この頃ですが、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。

ご存じの通り鹿児島、宮崎地方は週央まで豪雨に見舞われて開催が危ぶまれたシーガイアトライアスロン。土曜の朝のホテルの窓からの景色はこんな感じだった。

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だが前日の午後宮崎カントリークラブでのんびりゴルフしているうちにあれよあれよという間に晴れ上がってピーカン照りに。

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そして日曜日には真夏の太陽が容赦なく照り付け、でも海は嵐の後で波が1.5mから2.5m近くあるという喜んでいいのか悲しんでいいのか分からないコンディションでのレースとなった。
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スイム会場はシーガイアからほど近いサンビーチ一ッ葉。2013年、14年、15年と連続して出たのでどんな感じか分かっているものの、朝行ってみると防波堤から湾内に入ってくる波の高さに正直ビビる。2.5mではきかないぐらいのサーフィン日和。波打ち際の波の高さも大人の背丈ぐらいあって、試泳の時に海の中に引きずり込まれそうになる。波がなくてももともと透明度はないビーチだが、雨のせいで木の枝など浮遊物がかなり多い。スタート地点を頂点とした三角形を2周する。
最近スイムの練習で気づいた当たり前のことなのだが、緊張して肩の力が入ると肩甲骨の周りの可動域が小さくなって泳ぎが遅くなる。だからレースのスタートの時もへらへらしながらあまり緊張しないように自分をコントロールするようにしている。
ロングスリーブのウエットスーツを着たまま小一時間ほど待っている間にも真夏の日差しが照り付けるので玉のような汗をかく。尿意を催さないようにちびちびと水分補給をし、一緒に参加した仲間とくだらない話をしながらスタートを待つ。

あまり緊張もせずにスタートを迎え、大きな波に向かって泳ぎ始める。コースロープはあるけれど、透明度が低いので泳いでいるときは見えず息継ぎの時に確認する。波でたわむコースロープに沿って泳ぐとロスが大きいかもしれない状況。けれど沖のブイに向かってヘッドアップしながらまっすぐ泳ぐのも結構難しい。昔だったら緊張と動揺でパニックになったかもしれないけれど、もういいおっさんなので少々のことでは動じない。でも一つ目のブイを曲がって浜に平行に泳がなければいけない時に高波で前があまりよく見えないせいで間違って沖に向かって泳いでしまい、ライフセーバーが笛を吹いているのもよく聞こえずかなりタイムロスをしてしまう。浜に戻ってくるときには波が押してくれるので結構楽。ありがたい。

今年の石垣島トライアスロンで32分程度で泳げたのでそれより速いタイムを目指していたが、コンディションは透明度も高く波もなかった石垣島よりだいぶ悪く、結局手元の時計で37分程度で2周回。700人程度の参加でウエーブスタートなのでそこまで混雑はなかった。ちなみにちびっ子トライアスロンはスイム中止になっていた。

スイムを終えた後のトランジションが意外と遠く、小石が浮いた小径を裸足で走るのが辛い。最近はウエットスーツの中に上半身は何も着ずに泳ぎ、日焼けのダメージを減らすためにトランジションで半袖襟つきのバイクジャージを着てバイクとランをこなすことにしている。

バイクは日本のオリンピックディスタンスのレースの中でも最も高速コースなのではなかろうか。シーガイアリゾートの前の森の中と一ッ葉有料道路を走る超フラットなコースを2周回。海沿いなので風が吹くと辛いが、今回は全く問題なかった。途中コースが狭くなるところが多少あるものの、それ以外はまっすぐで平たくてとても走りやすい。それだけに地力の差も出やすい。

私はスイムは7年ぐらいかかってようやく自分の形を身につけて楽に長い時間泳げるようになったけれど、バイクはまだまだ分からない。奥が深いのもあるけれど、うまくいかないのでどうしてもランとスイムばかり練習してしまう。昔はスイムが苦手だったのでランばかり練習していてスイムが上達しなかった。好きこそものの上手なれ、ではなくてやはり一番長い時間がかかるバイクを練習しなければ、と頭では理解しているのだけれど、辛いものから先にやる、というのは心の弱い私にとっては結構難しい。

さはさりながら1時間20分ほどでバイクゴール。時速30㎞ペースで走れればいいな、と思っていたので何とかなった。だがバイクで脚を使い切ってしまったようでランが冴えない、といういつものパターン。3種目でどれが一番好きかと聞かれれば間違いなくランなのに。

ランコースは去年までは5㎞2周回だったのが今年から2.5㎞4周回に。おんなじところを4回走るのは結構メンタルに堪えます。バイク乗っている間は陽射しはきついが湿度が低かったので暑さを感じなかったが、ランは海岸沿いで影がなく照り返しと陽射しが厳しい。風だけだと体を冷やせない。スタートしてしばらくは走れていたけれど、脚がつるのでどうしてもスピードを上げられず、走っては歩きの繰り返し。いずれにせよ10㎞走らないと終わらないのだからゆっくり走るよりもとっとと終わらせてしまいたいのだが、身体がそれを許さない。ボランティアの高校生の「頑張ってー」という同情を込めた声援に「頑張ってるんだけどねー」と答えて笑われる。

まあそんな感じでもオリンピックディスタンスだとちゃんとゴールできるわけです。出来上がりで3時間18分、今回はバイクが高速コースなので実は自己ベストを狙っていたのだが、まあ前日にゴルフしている時点で推して知るべし。でも楽しかった。
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ボランティアの女子高校生に無理言ってお願いしたショット。宮崎の人はみんな優しいよ。

ではレース関係はこれぐらいにして、いつも楽しい大人の遠足のご報告を。

金曜日の晩は橘通りの丸万焼鳥で骨付炭火焼き鳥。

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f:id:KodomoGinko:20190713164735j:plain夜遅くまでやっていてありがたい。百年の孤独ハイボールが500円で飲めるというのは東京の感覚では超破格な感じがする。もちろん炭火焼きの地鶏はうまい。チキンピラフもおすすめ。


そして丸万のあとで軽くウイスキー飲みたくなって行ったのが宮崎のウイスキーの穴場、スナック美和。以下の写真はお店のFacebookからの借りものです。

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バーはどこ行っても緊張することはないのだが、宮崎のスナックとなるとドアを開けるのに若干テンパる。でもフレンドリーなママが一人で切り盛りしているスナック。ママはめちゃくちゃ宮崎弁のかわいらしい人だけどたぶん私と同い年ぐらい。
お店行く前に食べログ眺めていたらキャパドニックとか置いてあるのでどんだけマニアなんだよすげえな、と思ったけれど行ってみるとそこまでではなかった。
グレンアラヒーのシェリー樽熟成をおいしくいただいた。

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土曜日の夜はおらが村でしゃん鍋。しゃん鍋ってのは新鮮な鳥のつみれの鍋で、しゃぶしゃぶのようにつみれの周りが白くなったら中は赤いままパクっと食べるとフワフワした綿菓子のようなつみれが味わえる。この筋模様が入っているのがつみれ、それを鍋に落としてすぐに頂く。かしわも野菜もうまい。ずっと鍋を食べているととても幸せな気持ちになる。予約必須。

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そしてレース後は宮崎牛の焼肉食べた。いやマジでうまいわ幸加園。東京の値段の半分ぐらいで超高品質のお肉食べられる。

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落札したばかりのコンテスト入選宮崎牛をいただく。まずは塩タン。

f:id:KodomoGinko:20190713173440j:plainそしてこの厚切り特上ロースを見よ。サシが強くてほとんどサーロインではないか。おいし過ぎて6人で600g頼んでしまった。

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そして塩ヒレもうまかった。肉の味が焼くことによって内部にギュッと閉じ込められ、脂の甘さを塩とレモンが引き立てる。タレよりもシンプルに塩で頂いたほうが圧倒的に肉のうまさを引き出すことができる。ワサビとの相性の良さも特筆もの。

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今回はトライアスロン仲間6人での大人の遠足だった。そのうちの一人は今回トライアスロン初挑戦の女子で、はじめてお目にかかったのだけれど某キー局の看板ニュース番組のキャスター。道理でお奇麗なはずですわ。テレビ見ないので存じ上げなかったのだけれど。おじさん一同がわかりやすくいつもより丁寧かつ親切になっていたのが面白かった。

いやー宮崎何度も来ているけど最高だわ。食べ物が安くて旨くて人が優しくて心がほっこりします。東京から飛行機で2時間弱、空港から市内が近い上に宿もクオリティ高いのに値段は高くない。宮崎観光ホテルのホスピタリティにも痺れました。夏にまた行こうかな。来年再参戦は確実です。