石垣島トライアスロン2021に行ってきたの巻
「自転車操業一筋42年」というブログタイトルなのにもうすぐ50、そして仕事も引退してしまい「仕事が大変で練習できなかった」「ストレスで腰痛が」などの言い訳がなくなった割には約1年半ぶりのオーシャンスイムにビビッて大人の遠足、石垣島トライアスロンでのタイムが出なかった今日この頃、1年以上ぶりのブログ更新となりましたが皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。ふるさと納税で申し込んでいた2020年石垣島トライアスロンがコロナで中止となり、出場権が今年にキャリーオーバーされたのもあって行ってまいりました。以下ご報告。
金曜日の夕方JAL便でいつものように石垣島に到着、日産レンタカーでNote借りシーコンのバイクを後ろに乗せてホテルにチェックイン、その後いきなりひとし石敢當店へ。
なんで石垣島はこんなに食べ物が美味いのか。ネギの下に隠れているのは分厚いカツオのたたき。
お刺身の盛り合わせ。南の島だとなんだか刺身が美味しくないイメージありますよね?でもひとしに来て食べたら完全な思い違いをしていたことに反省することになりますよ?
中とろの握りと牛肉の炙りの握り。
そんでウニのパスタ。どれもヤバい上にお値段も東京で食べるのの半分ぐらい。
食後は歩いてすぐのところにある日本で最も南かつ西にあるモルトバー「サマーグラス」さん。昨年は大会がなかったので2年ぶりの訪問だけど、ボトルが以前より充実していて驚いた。
まだ金曜日の晩、本番まで中1日あるので気兼ねなく飲む。
そして土曜の朝は離島ターミナルから船に乗って小浜島へ。
フェリー乗り場には疫病が流行る中で建立された石垣島で最もご利益のある大仏が鎮座しているのでお参りを欠かすわけにはいかない。トライアスロンの安全も祈願。南無阿弥陀仏、チョッチュネー。
参拝後、高速船は曇り空の下でも輝くエメラルドグリーンの海をすべるように進む。
なぜ小浜島なのか?それは自由で開かれたインド太平洋を守るという崇高な任務のため、今国家的に喫緊の課題になっている台湾海峡の地政学リスクを視察するためだ。
その重要かつ大変な任務を終え、真面目なトライアスリートとしては明日の本番を控えて本当は嫌だったのだがどうしてもと同行者が懇願するので、あくまでも視察のついでだが青い空に向かって白いボールを打つ競技もしてしまいました。
小浜島初めて来たけどいいところだったなー。冗談抜きで尖閣も台湾もすぐ近くなので地政学リスクの最前線。
視察から帰ってきて疲れて日和りそうになったがバイクを組み上げた。今年も前日の試泳はできず。人工島で軽くバイクに試乗しチェック。海上保安庁の大きな巡視艇が見えたが、以前よりも数が増えている気がした。
そうこうしているうちにまたも重要な任務の時間。同行者がどうしてもたんぱく質を摂りたい、というので真面目なトライアスリートの私は本当はカーボローディングしたい気持ちを抑えながら焼肉やまもとへ。
数年前に初めて来て焼きしゃぶ食べたとき、「今までの人生で自分が食べてきた焼肉っていったい何だったの?」と軽く呆然としたぐらいの店。
すぐ焼肉頼みたくなるはやる気持ちを抑え、その前に茹でタン食べてください。びっくりしますよ。というかびっくりしました。
東京で石垣牛食べる機会がほとんどないので皆さんご存じないでしょうが、凄いんですよ石垣牛。冷凍のお土産もあるけれど、島の冷凍技術が今一つのせいか島で食べないとその凄さは分からない。
真面目なトライアスリートとしては本当は嫌だったのだが、コロナ禍で苦しむ地元の産業を応援しないといけない義務感から嫌々ながらオリオンビールを飲み、地元石垣の泡盛「直火請福」を嫌々飲む。ああ嫌だ嫌だ。
ホテルの部屋に8時過ぎに戻り、9時にはベッドに入ったがやはり案の定焼肉食べ過ぎて胃にもたれて眠れない。早く寝なければ、と苦しんでいるうちに朝5時が来てしまう。
本人の体感的にはほとんど眠れた気はしなかったが、身体は休まっているはずだと気を取り直して夜明け前に会場入り。風が強くてやや心配。
黒いスーツに身を包み、そのあとサングラスとヘルメットかぶって変装して地域社会の安寧を乱す過激な運動に参加。
人工の海水浴場の中を2周回するコースでのスイムは潮の流れがあったものの波はなくまずまずのコンディション。沖のブイのあたりでも足がつくぐらいの水深で初心者にも安心。2019年9月の村上笹川流れトライアスロン以来のオーシャンスイムということもあって慎重すぎるぐらい慎重に臨む。
トイレに最後の最後に行きたくなってしまいローリングスタートでの最後尾となったせいもあって泳ぎにくく、タイムは全然さえない。やはりプールで上手に泳ぐのと人がわちゃわちゃいるところを泳ぐのとは全然違う。一生懸命レッスンしてくれた先生ごめんなさい。
バイクは懸念した通り東からの風が強く、コース初めに東に向かって進むところでは苦労するものの20㎞過ぎの山登り区間では背中を押してもらえる。肩甲骨の可動域が出るようになったので力が伝わりやすくなった気がする。上り坂と向かい風に弱いへなちょこトライアスリートだがやや改善が見られた。コロナ禍で表立った応援は自粛になっている中でも島の人たちが例年通り応援してくれるのが嬉しい。
ランは今年は応援の声を聴きながら街中で走るのではなく、人工島の中をぐるぐると2周回するコース。毎年ビッグバンドがラッツアンドスターの「ランナウェイ」の演奏をしてくれるが、なかなかにゆるーい演奏を走りながら聴くと「あーこれこれ、これが石垣島トライアスロンだよ~」と思う。
スイムの遅れをバイクで取り戻そうと頑張り、そのツケがランに来て足がつる、というダメなパターンかと思いきや、何とか足が動く。今年はエイドもシンプルで、一昨年あったJTAのCAさんがコーラ配ってくれるのを楽しみに周回するというのがなくて残念。あのキレイなCAさんからまたエイドで冷たいコーラもらえるように頑張ろう、あのステキなお姉さんからはランで離されないようにしよう、などの邪念がタイムにつながる部分もあるのにがっくりだよ。気温は29度くらいできつい紫外線が降り注ぐ中で一生懸命走り、何とかゴール。
今年はフィニッシャータオルがなかったのが残念だったけど、それ以外はすべて自業自得で何の文句もないいい大会だった。東京からの参加者が一番多く、次が大阪でその次が沖縄、ということでコロナのリスクもそれなりにあり、トライアスロン大会が開催されることで地元に迷惑をかける可能性もあった。だが大会2週間後でも石垣市のHPを見る限り特段の感染に関するニュースはなく、離島にトライアスリートがコロナウイルスを持ち込んでしまうという最悪の事態はどうやら避けられたようだ。大会関係者の皆様にはお礼を申し上げたい。
バイク輸送は大会指定の佐川急便で東京から送ると2万7千円かかる。金曜日午後と日曜夜のJALの直行便はA320というやや小さい機材なので最悪バイクを積んでもらえないリスクがあるけれど、バイクを佐川急便で送って往復2万7千円払うよりも、空港往復のジャンボタクシー予約して機内持ち込みにすると都内からだと安上がりだし楽ちんなのでおすすめ。石垣島でのレンタカーも2泊3日借りて6千円とかなので、空港からバイクを車に積んで宿に向かえばいい。ただし全員がそれやり始めるとバイクが飛行機に載せられないリスクがある。私は東京に戻るのは19時過ぎの飛行機にもかかわらず毎年レース終了後すぐに空港でバイクだけチェックイン済ませるようにしている。これ豆知識な。
以上、石垣島食い倒れレポートでした。トライアスロンの神様がいたら絶対怒られるやつや。