自転車操業一筋42年

世の中の「意識高い系」トライアスリートについていけない泳ぎがヘタで意志が弱いサラリーマン、永遠の42歳後厄、が初フルマラソン完走後3年でアイアンマン70.3のフィニッシャーに。フルマラソンサブ4達成後の次の目標はOD3時間切りです。

一人なんちゃってツールド北陸その2 和倉温泉から金沢方面

自分の人生で最近右肩上がりなのは尿酸値だけであることが分かった今日この頃ですが、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。

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一人なんちゃってツールド北陸の二日目は、和倉温泉から金沢まで。軟弱トライアスリートとしてはすでに連休中にバイク200㎞超、ラン30㎞をこなし、結構脚を使ってしまっているので、今日はおとなしく走る。
土地鑑のほとんどないところだけに、ルートをしっかり確認してから走り出すべきなのだろうが、和倉温泉から金沢に行くのは一本道ではないので結構大変。道路標識を見ながら行くにしても、複数のルートがあって「金沢方面」と書かれている方向に向かっても当初考えていた道を使っているのかわかりにくいので困る。


5月の金曜日、七尾市から日本海側に向かうものの、交通量が超少ない。引続き初夏のまぶしい日差しが降り注ぎ、田植えの準備をしている中を、なんで富山や金沢の道は茶色に染まっているのだろう、と思いながらバイクで走る。調べてみたら海沿いで融雪装置の鉄のパイプがさびてしまうから、らしい。またオートバイが全然走っていないことにも驚いた。冬走れないからなのだろう。そのせいかどうか知らないが、道路はあまり二輪車フレンドリーではなく、交通量は少ないが、道に並行して融雪装置の段差があって非常に危険だったり、道幅が狭かったり路面が荒れていたりして、必ずしもスムースとは限らない。そういえば富山ナンバーと富士山ナンバーって紛らわしいな、とも思う。

前日の天気予報では西からの風が弱く吹くでしょう、と言っていたが、能登半島の東側にある和倉温泉から金沢まではずっと西向きに走ることになり、緩やかとはいえずっと向かい風に悩まされる。虚弱トライアスリートの脚では踏んでいかれず、スピードは低迷。

羽咋、と書いて「はくい」と読むとは知らなかった。羽咋に出て海岸というか波打ち際を車が走る千里浜なぎさドライブウェイを南下しよう、というのが当初の計画だったのだが、間違ってドライブウェイの西端に接続している国道159号線を走ってしまい、残念ながら8㎞波打ち際をロードバイクで疾走、というわけにはいかなかった。誰かに記念撮影してもらおうかと思ったのだが残念ながら人があまりおらず、自撮りになってしまった。でもご覧の通りとても気持ち良い道だった。

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砂がかなり細かく締まっているので、ロードバイクで走ることは何の問題もない。ただし風が吹くと若干砂が舞うので、チェーンに付着したりしないといいな、と思った。


千里浜からは少し交通量が増え、あまり楽しくないライド。8号線の本線は自転車通行止めとは書かれていないのだが、高速道路にも似た片道2車線の規格のいい道を時速60㎞を超えるスピードでガンガンクルマが通る。その横を走っていたら、クルマからおばちゃんが窓を開けて、大きな声で「ここは自転車通行禁止よ!」と叫ぶ。わざわざ心配して走行中の車から言ってくれるのがありがたい。通行禁止じゃないんだけどね。東京だとまずこういうことはないな。

 

ひび割れの多い道を高めの空気圧で70㎞も走るとさすがにお尻が痛くなってきて、金沢に着くのが待ち遠しい。結局昼過ぎに犀川を越えたところのスーパー銭湯でライド終了。ほぼ80㎞。疲れたので脚を伸ばして風呂につかり、洗い場でストレッチ、こわばる脚をマッサージ。すね毛ないとマッサージもやりやすいわ。平日の昼なのでさすがに風呂も空いている。

運動後なのにあまり空腹感が湧かず、かといってがつがつ観光するには疲れていたので、マッサージ屋で入念にメインテナンスしてもらうことに。店まで自転車で乗り付ける。東京から来て二度と再訪はない、と告げても何もいいことないはずなので、地元の運動好きのおじさんのふりをすることにした。雑談していて、「やはり通勤は自転車ですか?」と聞かれ「いやいや違います」と答えたら、「やっぱりクルマですよねー」と言われる。こちらは危うく「電車通勤です」と言いそうになったが、金沢ではほとんどの人が自動車通勤なのだろう。危うくぼろを出すところ。90分じっくりやってもらって、非常に上手な人だったので繰り返し来たいぐらいだった。

 

マッサージ終わるともう夕方5時前、ツールド北陸終了のご褒美に楽しみにしていた金沢の居酒屋に繰り出すこと。かつて「こいで」に行って、あまりの旨さに驚愕したことがあった。今回は残念ながら予約が取れなかったので、目星をつけた「とと屋」というところに行くことに。Google Mapで調べて行ったのだが、えらく外観が立派な別のとと屋に連れていかれ、なんか違うな、ということでまたうろうろ。結局、当初行きたかった「こいで」のほとんどはす向かいぐらいにあった。

 

調べたら5時開店、7時半過ぎの新幹線の予約を持つ身としては早く飲み始めていろいろ食べたい、と気が焦る。でも5時に現着しても仕込みを行っている音が聞こえるが店が開く気配が全然なく、店の前で自転車を止めて一人佇む。10分ぐらい待っても何も起きないので、引き戸を引いて「何時からですか?」と一人で仕込みをしていた若いお兄さんに聞くと、「いつもは5時ぐらいからです」とのこと。まあ急かしても仕方がないので、店の前のベンチに座って道行く人を眺める。

 

お待たせしました、と声がかかり店の中へ。古い店と聞いていたので、おじいちゃんが店をやっているのかと思ったら、さっきのお兄さんが一人で切り盛りしているらしい。

 

運動後にもかかわらず昼飯を食べていないことに気づく。そうめんの上になすの揚げ浸しが乗ったお通しとハイボールでまず乾杯。しみじみと旨い。

 

そのあとに何食べようかと店を見渡すと、ケースの中に大好きなサヨリが妖しく光っていて、食欲をそそる。卵がまるでマスカットのようなきれいな緑色をした見たことがないエビがあったので尋ねると、「ガスエビです」とのこと。刺身を見繕ってもらって富山の地酒を常温でもらう。

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やはり金沢の魚は旨い。東京で食べられないものを食べるのが旅の楽しみ。ガスエビはいたみやすいらしく、地元でしか食べられないらしい。地酒と地の魚という最強のコンビにノックアウトされる。

そしてドジョウのから揚げと白エビの素揚げ。ドジョウは魚の味を楽しむというかサクサクとした食感が面白い。大好きな白エビは酒が進むことこの上なかった。

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結局酒3杯と刺し盛り、ドジョウ、白エビ、冷やしトマトで3800円。クオリティを考えると信じられないぐらい安い。その後は近くの金沢駅で酔っぱらいながらバイクをバラして輪行袋に詰め、土産買ってがらがらの北陸新幹線に乗り込み、A席からC席までの3列使って寝転がって気が付いたら大宮だった。湘南新宿ラインに乗って帰宅したら11時過ぎ。個人的に充実していた2日間だったが、家族からはどう思われたかはわからない。

 

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本日のトレーニング 79.43㎞ 3:47:35  20.94km/h  1,950kcal

 

 

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