荒川サイクリングロードで死す
土曜の朝目覚めて天気が良かったので、常滑の90kmバイクに備えて秋ヶ瀬公園へ。自走で行ったことは何度もあるが、今回はクルマにバイクを積んで出掛けることに。
年末にステーションワゴンに乗り換えたが、その理由の一つが危険な都内を自転車で自走しなくてよくなる、というものだった。後部座席をワンタッチで倒してひょいと自転車を積み込み出発できて、 首都高S5を気持ちよく浦和南まで走れば着いてしまう。これで山手通り走ってトラックやアルファードなどに煽られなくて済む。
美しい春の日にありがちな、気温も湿度も微妙に低くて日陰だと肌寒いが日なただと暑い、という天候。でも風が思った以上に強い。
秋ヶ瀬はサイクリングをする人たちのメッカなだけあって、ツワモノもかなり走っているのでトレーニングには最適だ。たまにものすごい勢いでトライアスリートにぶち抜かれたりすることがあり、そんなときは自分がどれだけヘタレなのかよく分かる。また北上するときの道が若干わかりにくいが、多くの仲間が走っていると心強い。
秋ヶ瀬より北は道幅はそれほど広くない。ところによっては菜の花がサイクリングロードにせり出してきて、1台走るのがギリギリというところも。走っていると脚に花粉を一杯くっつけたミツバチがグローブにとまって、春が来たことを改めて嬉しく思った。
今バイクで走るときに意識しているのが、ハンドルに体重を掛けすぎないこと。というのも骨盤が前傾して上体が倒れてしまって体幹の筋肉が使えず、というダメな状態が起きているときに結果としてハンドルに体重が掛かってしまうからだ。そしてそのような状態になると上半身に体重が乗り肩甲骨の周りが痛くなって、ランの時に腕が振れなくなる、ということにつながってしまう。
サドルの上で骨盤を立てて、腹筋などのインナーマッスルを使ってペダルを回転させるイメージでバイクを漕ぐ。腹筋運動をしている感じを意識する。そしてハンドルはあくまでも手を添えているだけで、体重を掛けない。本当はずっと下ハンドルを軽く握っていられればいいのだが、そこまでまだ背筋が鍛えられていないのだ、残念ながら。
今日は体幹を意識したせいか結構いいスピードが出て、ギアを重くしてもがんがん踏んでいかれる。1時間走って平均時速は30km超え。オレも上手くなったかも、と一人うぬぼれていたら、帰りに思い知らされることになった。
吉見運動公園管理棟までで30km。本番が90kmなのを考えるともう少し遠くに行ってもいいかな、と思ったが、今日は抑えめにしておこうかと思い折り返す。すると、行きにはあまり感じられなかった風に思いっきり苦しめられることとなった。
道理ですれ違う人たちがみんな辛そうな顔をしていたわけだ。というか正直晴れた日でここまで風が強い日も珍しい、というぐらいの強風。踏んでも踏んでも前に進まない。そして川べりは風除け全くなしの完全吹きさらし。トライアスロンの練習なのでドラフティングしても仕方ないし、そもそも気がついたら周りに人は全然いなくなっていた。宮古島や佐渡で走ればこれぐらいの風の中を6時間以上走らなければならないこと(+それが終わるとフルマラソンを走らなければならないこと)を考えると、自分がフルアイアンマンを戦う日が来るとは想像できない。
結局行きはよいよい帰りは怖い、というのを実感させられ、疲労困憊となって秋ヶ瀬に戻ってきた。調子に乗って片道45kmとか行っていなくて正解だった。どれぐらい帰りが遅かったのかをRunkeeperで確かめたかったのだが、残念ながら往路しか記録が残っていなくて残念だった。まだまだ実力不足なのを思い知らされ、しばらく練習しなければと思いを新たにした。
距離30.48km 時間1:00:09 平均時速30.40km/h 消費カロリー709kcal (往路のみ)