自転車操業一筋42年

世の中の「意識高い系」トライアスリートについていけない泳ぎがヘタで意志が弱いサラリーマン、永遠の42歳後厄、が初フルマラソン完走後3年でアイアンマン70.3のフィニッシャーに。フルマラソンサブ4達成後の次の目標はOD3時間切りです。

村上笹川流れトライアスロン2017に行ってきたの巻 その2

先週久しぶりにこのブログを更新したにもかかわらず、アクセス数はほぼ変化がなくその他のヴァイタルサインにも全く動きが見られず世間様に大公開しているにも関わらず完全に私個人の為の備忘録に成り下がってしまっていることに気がつき、村上のタイムも特に良くなかったのでブログ更新のモチベーションも上がらず、何とか「その1」で未完にせず「その2」を書き上げる気力を振り絞るために村上で再びお会いしたエース栗原様のスローガン「明日やろうはバカ野郎」を心の中で連呼している今日この頃ですが、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか、じゃなかった、誰も外の人はいないんだから、中の人の俺最近調子どうなんだっけ?

スタート前から風が強くなり、受付や救護のテントの目印となっていた大きなバルーンは吹き飛ばされていってしまった。長く感じられる3時間になりそうな予感ぷんぷん。村上のスイムは、以前にも書いたが入水時の横幅が広いのでバトルになりにくい上、岸に沿って長い防波堤があるため波の影響を受けにくく泳ぎやすい。ただし浅瀬からいきなり深くなるので注意が必要。透明度も比較的高い上、岸に平行に泳ぐので何かあっても岸まで少し泳げば溺れなくて済むという安心感が高いので初心者にもお勧め。メンタルの弱い私のような人間にもピッタリのはずなのだが、結果から言うとタイムは全く冴えず。ミドルのスイムと同じくらい時間が掛かってしまう。

今回は出来るだけ手を伸ばして遠くでキャッチして、プルとキャッチがごっちゃにならず指先から肘まで面を作って大きく体の中心を通るようにプルすることを意識しながら泳いだつもりだったのだが、何だか今ひとつ推進力が働かずスピードが乗ってこない。何だか違うんだけど何が違うかよく分からない、と思いながら泳いでいて、結局スイムが終わるまで何が悪いか分からずじまい。翌週水曜日にレッスンに行って見てもらうと、ローリングとプルとキックのタイミングが今ひとつだったらしく、そのせいで進まなかったのでは、とのこと。泳げる距離は伸び、自信がついたとはいえ、必ずしも毎回速く泳げるわけではないのが私のスイムの難しいところ。防波堤の切れているところがちょっと流れがきついぐらいであまり文句の付け所のないコンディションなのに。
進まないので普段はローリングのきっかけとしてぐらいしか使わないキックを使ってみてもあまり状況に変化なく、むしろバイクとランに向けて無駄に脚を使ってしまう、というサイアクな展開。ラストのブイを90度曲がって岸にゴールするまでの100mぐらいがどれだけ長く感じられたことか。

トランジションで失敗したのは足首に塗るワセリンの量が少なかったこと。大失敗。ウエットスーツ脱ぐのに時間がかかってしまう。身体固いので無理して脱ごうとすると足が攣ってしまうので丁寧に脱ぐのだが、足首に引っかかってなかなか脱げない。スイムで遅かったのにトランジションでもタイムロス。バイクとランで取り戻すにも脚攣らないか不安でいっぱい。

トランジション終わっていきなり坂道で、毎年ここで立ちごけする人がいるらしいので軽めのギアに最初から入れておくことが大事。バイクは最近買って読んだ竹谷賢二さんの「ロードバイクの作法」に書いてあった通り力いっぱいただ踏み込むのではなく反対の脚の動きも意識しながら無駄な力を抜いて左右の脚で切り返すイメージを強く持ちながら走る。でも最初はスイムの直後で足が慣れなくて、上手に回せるようになるまで少し時間がかかる。

トライアスロンの練習と言えばランニングとスイムばかりで、一番長い時間かかるバイクの練習がおろそかになっていたのだが、やはりそのせいもあって登り坂や向かい風などちょっとでも負荷がかかる状態になったときの粘りがない。夏の終わりの日本海は青くて綺麗で、快晴の中でバイクに乗っていると本当は気持ちいいはずなのに余裕なくペダリング。だがたまに海を見ると本当に透明度が高くて心が洗われる。

アップダウンはわずかしかなく、宮崎シーガイアほどではないがほとんどフラットなコースで健脚な人は記録が狙えると思う。途中で尿意を催しトイレに寄ってさらに時間をロスしたりしながら1時間20分ぐらいで終えたいと思いつつそれより10分以上遅い。自らの練習不足のせいなので誰にも文句は言えない。30㎞台後半の上り坂でスピードが乗らず、最後の長い直線でもスピードを維持することができず。バイクでのスタミナ不足が露見。

ランは少しでも遅れを取り戻そうと頑張った。トランジションエリア出て最初の坂のみ歩いたがそこからは気合を入れる。肩甲骨の下20センチぐらいのところに脚の付け根があると思って足の力ではなく背中というか体幹の力で歩幅を大きく、ピッチをできるだけ早くしてスピードを上げる。最初はバイクの疲れで脚が攣ってしまうかもと思いおっかなびっくりだったが、数キロ走るうちにこれはいけそうだ、ということで休まず遅れを取り戻す。村上の市街に入ると応援の声も大きくなり、背中を押される気がする。

気温も昨年ほどではないが高くなってきて路面の照り返しがつらい。去年は熱中症でぶっ倒れて救急車来ていたけど、今年は脱水している人は見かけなかった。だがゴール前に市街を2周半するというのは中々メンタルには堪える。早く終わってくれ、と何度も思い、家族がどこかで見ているかもしれないのでかっこの悪いところは見せられない、というのを無理やりモチベーションにする。

周回コースの最後の角を曲がるともう目の前が村上市役所で、そこでムスメが「おとーさーん!」と呼ぶのが聞こえてきたので手をつないで一緒にゴールした。同伴ゴールは初めての経験。最後に笑ってゴールできたのはよかった。家族と来るのは年に一度の村上だけだけど、やっぱり家族といるのが一番いいや。

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