自転車操業一筋42年

世の中の「意識高い系」トライアスリートについていけない泳ぎがヘタで意志が弱いサラリーマン、永遠の42歳後厄、が初フルマラソン完走後3年でアイアンマン70.3のフィニッシャーに。フルマラソンサブ4達成後の次の目標はOD3時間切りです。

御宿のオーシャンスイムスクールに行ってきた

一年ほど前、けがをして飛べなくなったスズメが我が家のベランダにいるのをムスメが発見して、植木鉢のレモンの木の下に避難させてご飯与えてしばらく面倒見ていたら一週間ぐらいで元気になりどこかに行ってしまって寂しかったのだが、最近またベランダにスズメが顔を出すようになったのでコメを与えていたら近頃は網戸に捕まったり窓をつついたりしてエサくれアピールするようになり、まだちゃんと一人でコメを食べられないようなヒナも含む7羽の家族が我が家のベランダで我が物顔で食事するようになってしまった今日この頃ですが、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。

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先週末はオーシャンナビがやっている御宿のオープンウォータースイムに行ってきた。早起きしてバイク(エンジンついているほう)に乗って勝浦に行き、ブリのづけ丼とあおさの味噌汁を朝食に食べ、朝市を冷やかした後で数㎞しか離れていない御宿の中央海岸へ。 

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朝市新鮮広場うおすい

食べログ 朝市新鮮広場うおすい

梅雨入りしたばかりで曇っていて、風が強くて肌寒い。本来ならフルスーツを着て泳ぐ気温なのだが、ロングジョン(いわゆる袖なしワンピース)を買ったので徳之島のレースの前にそれを試しておきたかったのだ。

トライアスロン始めたときにオミノで採寸してもらったのが2ピースで上が長袖だったので、上だけノースリーブに替えてもよかったのだが、それだと2万8千円ぐらい。最近スイムの練習のせいで肩回りが大きくなっていて、フルスーツだと腕が前方にしっかり伸びにくいことが気になり、また初心者向けに足の部分の素材が5㎜ぐらいというかなり分厚い生地にしてもらっていて、最近トランジションで脱ぐのに一苦労。そういうわけでWiggleを見ていたらロングジョンのワンピースが1万円ほどで買えることが分かり、試着せずにとりあえずウェブでポチった。

 

次の試合のある徳之島は鹿児島県とは言っても鹿児島空港から400㎞も離れていてほとんど沖縄。6月末は水温は25度ぐらいになる可能性もあり、フルスーツ着て晴れるとスタート前に熱中症になってしまいそうなくらいだ。だがここは千葉。水に入らなくてもTシャツだと肌寒いぐらい。体脂肪率高くてよかった。

クアライフ御宿の1階にあるNPOおんじゅくDE元気の事務所で受け付け、着替え。新宿から特急に乗ってきた人が多い。御宿の駅から歩いても10分もかからない。

 
すぐ近くの御宿中央海岸まで歩く。オーシャンスイムあるところではたいていどこでもお目にかかるオーシャンナビ代表の守谷さんが本日のインストラクター。

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参加メンバーはガチな人からオーシャンスイム初めての人までさまざま。目を三角にしてタイム命、みたいな感じではなく和気あいあいとした雰囲気なのでご心配なく。水に入って一番初めにやることは、ウエットスーツ着ていたら浮くのでパニックになりませんよ、大の字にあおむけに寝っ転がったり椅子に座る姿勢で水の中で浮いてみましょう、というのと、万が一過呼吸になったらどうすれば対処できるのか(動きを止めて心拍を下げる)、ということ。いきなり足のつかないところで泳ぎだしたりしないので、初心者の人でも大丈夫。ライフセーバーも二人参加。

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水温はやはり17度。体脂肪率16%の私はへっちゃらだがアスリートの皆さんは寒そうだ。今日は大潮。潮の流れが非常に速い。風も強くて2分に一度ぐらい2.5mを超える波が来る。午前中は1時間半ほどヘッドアップは息継ぎしたあとの反対側の手で水を押して顔を上げる、高波が来て白く砕けたときは潜りましょう、などの海での実践テクニックを教わる。

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そして沖にあるブイ目指して泳ぐ練習など結構盛りだくさん。辛くなった時にはインストラクターに一声掛ければ海から出ても全く問題ない。実際寒くて海から上がっている人もいたけれど、風が強いのでもしかすると泳いでいるほうが温かいのでは?と思った。

午後は1500mのタイムトライアルだが、寒かったこともあって午前中で帰ってしまった人たちも結構いた。私はウエットスーツの首周りにしこたまワセリン塗りたくってレース本番さながら。250m沖にあるブイを目指して泳ぐ3周回のコース。沖に出ると海の中がコバルトブルーで美しい。水深が浅いところでは大きなボラが群れで泳いでいるのが見えるが、結構すぐ深くなり、周りで泳いでいる人がいなくなると真っ青な海の中で自分しかいないとても不思議な気持ちになる体験。怖くもなく、寒くもなく、ただ真っ青な海に一人いる。タイムトライアルなのでえっちらおっちら泳いでいるのだが、正直一人で別の世界に行ってしまっていた。

だが折り返して波打ち際に近づくにつれ、波とうねりが大きく、また引く波で海底の砂が自分と反対方向に流されていくのを見ながら陸に向かって泳いでいると船酔いのようになる。
2周回目の折り返しが全然前に進んでいる気がしなくてどうしたんだろう、と思ったら、潮でずいぶん西に流されていた。道理で泳いでも泳いでも着かないはずだ。陸上の目標に向かって泳いでいるのは間違いないが、身体ごと流されてしまった。陸上の目標と沖のブイを結ぶ直線状からずれないように、前だけでなく後ろも見ながら泳がないと流されていることに気が付かない、というミス。

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結局1.5㎞泳げばいいのに2㎞以上泳いでしまい、3周回目にはゴーグルのストラップが外れるというアクシデントもあり、ロングジョンにしたからスピードアップ!という当初の目論見は外れてしまった。けれど、自分の息とクロールの音しか聞こえず、透明度が高いのに何も見えない真っ青な水の中にずっといて、全くの孤独なのに全く孤独を感じることがなく、説明のしようのない幸福感に満たされる経験ができたのは何よりの収穫だった。

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178㎝72㎏の私はMサイズでぴったりでした。