自転車操業一筋42年

世の中の「意識高い系」トライアスリートについていけない泳ぎがヘタで意志が弱いサラリーマン、永遠の42歳後厄、が初フルマラソン完走後3年でアイアンマン70.3のフィニッシャーに。フルマラソンサブ4達成後の次の目標はOD3時間切りです。

高水山トレイルランの予行練習に行ってきた

寒い季節のランニングに必需品の手袋、走っていて汗拭ったり鼻水拭いたりするし、またレース中つけていて暑く感じた時は最悪捨ててしまうこともあるかと思って100円ショップで買ったものを使っていたのだが、この前Facebookを見ていたら2013年に熊本城マラソン完走した時に今使っている100均フリース手袋でばっちりピースサインしている写真が出てきて、自分のもの持ちの良さにかなりびっくりした今日この頃ですが、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。1年あたり27円という計算になりますな。

年初伊東の山の中を走ってトレランの気持ちよさに目覚めたこともあり、4月2日に開催される青梅高水山トレイルラン30㎞の部に参加することにした。初めてのトレイルランニングのレースを前に、練習と下見を兼ねて一度走りに行ってこよう、ということで電車に乗って青梅まで行き、本番30㎞の半分を走ってみることに。


前回伊東で走った時は普通のランニングシューズで走ったので、今回もそれでOKかと思っていたが、結論から言うと全然ダメ。伊東や三浦半島は、広葉樹の落ち葉がカサカサいう中を走ったので問題なかったが、高水山は岩が崩れてコース上に石になって落ちているところが多く、普通のランニングシューズでは斜度があるところでは滑って危ない。また登り下りもきつく木の根っこを踏み分けて進むようなところもやはりトレランシューズでないと歯が立たなかった。

その日は東京マラソンの前の土曜日、走り出しから結構いい天気。青梅の駅からレースのスタート地点のある風の子太陽の子広場まで行く間からすでに汗が出てくる。日差しも強く、気温以上に暑く感じる。一緒に行った仲間はトレラン百戦錬磨が2人、そこそこのトレイルランナーが1人、槍ヶ岳とか登っているガチな登山好きが1人、それにくたびれた私。そして私がしている手袋が超長持ちしている100均フリース手袋。指先が切れているので何となくDAIGOの手袋を思わせるので、それっぽいポーズをしてみたが完全にGDGD。(グダグダ、です)

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そして足元はASICS GT2000のちょっと古めのモデル。タイツはふるさと納税

花粉がものすごく飛んでいる気がする。杉の葉っぱが真っ茶色で、花粉症の人が見たら卒倒しそうなぐらいだ。それなのに意外とハイキングの人たちが多く、邪魔にならないようあいさつしながら追い越していく。

しかし登りがきつい。この週は仕事もきつかったしあまり炭水化物を摂らなかった上に飲み過ぎたせいか、体が明らかに重い。ランの練習で仲間に引き離されることはほぼなかったのに、少しずつ置いていかれる。そして足がつる予感。私はバイクもランも平坦なところをそこそこ早く走るのは苦手ではないのだが、アップダウンが入ると途端に周りに抜かれることが多くなる。車でいうとトルクが少ない高回転型のエンジン積んでいるようなものか。
仕方がないので5㎞も行かないうちにMag-onでマグネシウム補給し、友人が持っていた経口補水液OS-1と私のアミノバリューを交換してもらう。途中でリタイアしたくないし。OS-1は普段飲むとクソ不味いが、体がミネラル欲しているときに飲むと激旨。

余裕があればiPhoneでブログ用の写真を撮ったりしながら走るのだが、今回は全く余裕なし。登りもきついが下りも予想以上に険しくて、それなりのスピードで走るのは結構難しいところが多い。別の言い方をするとそれなりのテクニックがないと下りが早く降りられない。こんな狭いところで本番ゆっくり降りていたりすると後ろから思いっきりプレッシャー掛けられたりするかも、と思うとビビる。トライアスロンのスイムでバトルに巻き込まれたくないから後ろから出る、みたいなものか。

8㎞ちょっとを走り、物凄い急斜面を下ると榎峠、成木街道に出る。そこで一休みしたのだが、そこからがまた修行。榎峠からゴールの高水神社、というか常福院まで2㎞で350メートル登る。平均斜度17.5%。榎峠からの登りが半端なく、この道が階段じゃなくて坂なのは安全基準に違反しているのでは、と思えてしまうぐらいの斜度。
北斜面を走ると体が冷えるが、半袖のTシャツのまま大汗をかきながら仲間に遅れること数分で常福院にゴール。トレランバッグを降ろすと背中から物凄い湯気が立ったのでみんなが大笑い。

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標高750mぐらいだが、明らかに青梅の駅とは気温が違い、しばらく休んでいるうちに汗がどんどん冷えてきたのでウインドブレーカーを着込んだ。もう少し休みたかったが、あまり休むと体が冷えてさらに足がつったりするので補給が終わるとそそくさと出発。

下りは転ばないように高回転のピッチ走法で急斜面を降りるが、つま先を持ち上げる高さが低すぎて木の根っこに足をとられて転倒。そして転倒しないように踏ん張ったときに本格的に両脚がつってしまう。この前転んだ時もそうだったけど、大人になって転ぶとメンタル的ダメージ大。

後は下るだけか、と思ったら全然そんなことはなく、林道を登る時間が長くてまた修行。何とか榎峠まで再び出て、そこからは成木街道を下って軍畑の駅まで基本下り。

結局16㎞ちょっとを3時間強かけて走った。1キロ12分ぐらいかかっている。いつもの半分ぐらいのスピードでしか走っていないわけだが、フルマラソンの方が圧倒的に楽。レースではこれを往復するかと思うと結構泣ける。獲得標高は登り1166m、下り1070m。

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帰りはトレラン後のお約束の河辺の駅前にある梅の湯で温泉に浸かり、軽く打ち上げして青梅線、中央線に乗って帰宅。みんな走って風呂入って酒飲んだので、電車の中では撃沈していた。私は翌日ランニングの聖地御徒町へトレランシューズをさっそく買いに行きました。

f:id:KodomoGinko:20170305213726j:image恐るべしトレイルラン。これはトライアスロンでいうとランとバイクの両方の練習になるのではなかろうか。トライアスロンのランというと平坦なところだけでなくあえてアップダウンを入れてあったりするので、たまにはロードだけでなくトレイルランも練習のメニューに入れてみてはいかが?ただケガ、特に捻挫には気を付けられたし。