自転車操業一筋42年

世の中の「意識高い系」トライアスリートについていけない泳ぎがヘタで意志が弱いサラリーマン、永遠の42歳後厄、が初フルマラソン完走後3年でアイアンマン70.3のフィニッシャーに。フルマラソンサブ4達成後の次の目標はOD3時間切りです。

館山若潮マラソン2017で45歳にして念願のサブ4ランナーになりました

週末の夜は「おとーさんいっしょにおふろ入ろー」とムスメが呼ぶのでお風呂に一緒に入って髪の毛を流してやったりしていましたが、先日ふと「もう今年の4月で小学校4年生でしょ、そろそろおとーさんとおふろ入るの止めといたら?」と何の気なしにムスメに言ったら先週からお声がかからなくなり、自分でそう言ったにも関わらずさみしさというかなんというか複雑な気持ちで一杯な今日この頃ですが、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。

ようやく、ようやくフルマラソン4時間切れました。それも割と厳しいコースといわれる館山若潮マラソンで。途中まではいつもいいペースで行くんだけど、最後の10キロで膝を痛めたり脚がつったりしてスタミナを残したまま不本意なタイムでゴールしてきたのだが、今回は最後の2キロでもキロ5分45秒ペース、自己ベストを16分短縮しての3時間51分42秒。45歳のおっさんでもまだ進化できるとわかってちょっと嬉しい。

昨年の東京マラソンでは会社で「4時間切れなかったら坊主になります、その代り私の応援しているNPOに寄付してください」という無謀なチャレンジをやって4時間7分で撃沈。翌日坊主頭で会社に行って朝みんなにくすくす笑われた悔しさを今回誰にも知られずこっそりリベンジ。江戸の仇を館山で。まあ200万円近いお金を寄附できたからよかったのだけれど。

館山若潮マラソンとGoogle先生に聞いてみると、「他のキーワード  『館山若潮マラソン 高低差』」と出てくるぐらいアップダウンがきついのと、冬の太平洋沿いを走るので風が強いのでなかなかタイムが出ないといわれるレース。そして当日の最高気温は17度との予想。汗かいて脚つる自分が容易に想像できて泣ける。


コース案内からお借りしてきた高低差図は以下の通り。

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ご覧いただいてお分かりの通り、30㎞の壁を超えなければならないところに急坂が待ち構えているのだ。どれだけドSな大会なのか。
GPSウォッチ(エプソンSF-850)の記録を見ると、ハーフまでは海沿いの平たんな道だがハーフから31キロまでじわじわ上り。

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11月のつくばマラソン30キロの壁にぶち当たって心拍数が吹き上がり、今回も急坂があることでそこから失速するかと予想していた。チャートを見ると確かに31キロ近辺でほぼほぼ最大心拍数に近い。

f:id:KodomoGinko:20170130123000p:plainだが今回の違いは30キロの壁にぶつかりつつ坂道を上ってもタイムが落ちなかったことだ。下のスピードを見ていただくと、エイドで補給しているとき以外はほぼ時速10㎞以上を保ち続けている。31キロの坂でも若干スピードダウンはしているが、その後の下りでは最高速を出しているのでチャラにしている。
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1キロごとのラップを見ても、キロ6分台に落ちたのは37キロ地点6分06秒、40キロ地点6分02秒の2回だけであとは淡々と5分台前半で走り切った。


今回何が良かったのだろうかと色々考えてみた。どれがワークしてどれがワークしなかったのかわからないぐらい長いリストだが、とりあえずの勝因分析。

  • 股関節から足先まで血流がよくなってじんわりと温かさが感じられるぐらい前日の夜しっかり脚をストレッチした
  • レース直前もストレッチ用のスペースを確保できて肩甲骨、腰、太もものストレッチがしっかりできた
  • レース前に練習はあまりせず、練習しないのが練習だと自分に言い聞かせてベストコンディションで大会に臨めるよう工夫した
  • 前日、前々日とゆっくり睡眠がとれ、会場に向かうバスでも眠れてリラックスしてレースを迎えることができた(いつもはテンション上がる)
  • 大会4日前から禁酒した(自分的には奇跡)
  • 大会3日前から夕食にご飯3杯食べたりしてカーボローディングした
  • 早朝に餅を4つ食べてカロリー補給をし、現地でもスタート前に栄養補給がしっかりできた
  • 暑くなることを予想して長袖のコンプレッションウェアではなく半袖Tシャツを2枚重ねで着て汗のかきすぎを防げた
  • レース前にアミノバイタル1リットルを飲んで水分補給した
  • レース中、Mag-on3パックを入れたフラスコを持ち15キロ過ぎで2パック分ぐらい食べて早目の補給、レース前と20キロ地点でこってりミネラル2Run補給も行い脚がつらないようマグネシウム分を十分摂取した
  • 脳が偽物の痛みの信号を送ってくるのをブロックするために20キロ地点でロキソニン(強めの痛みどめ)を飲んだ
  • レース中は足の小指とかかとのラインではなく親指とかかとのラインを接地させることを意識していつもより多く脚の内側の筋肉を使った(O脚気味なのでいつも脚の外側の筋肉ばかり疲労することが多かった)
  • おしりの穴と腹筋を意識して骨盤を立てるように走り、体幹の筋肉をできるだけ使うようにした
  • 心拍数を160bpm以下に極力保つよう深くてゆったりとした呼吸を心掛けた
  • ここでサブ4決められなかったら一生無理かも、と思い、一度もフルマラソン4時間切ったことのないランナーとして一生を終えたくないと思ったら馬鹿力が出た

これらのうちで一番大きかったのは最後のポイント、つまり気合だった。稀勢の里が千秋楽で白鵬に敗れていれば、「あいつは白鵬に負けたくせに横綱になった」と一生言われるみたいなもので、「マラソン好きって言っているくせに一度も4時間切れなかったランナー」で終わりたくない、45歳なのでもう何度もサブ4達成できるチャンスはないからここで達成できなければもう後はないかもしれない、と思い気力を振り絞ったのが大きかった。あとは辛くなってもそれは脳が自分の体を守るために偽の痛みの信号を送っているだけに違いないのでそんなのに騙されてはいけない、という無理やりな思い込み。

最後まで歩かず、ペースを落とさずに頑張れたことはとても自信になった。これからの人生で辛いときがあっても「あの時あんなに辛くても力を抜かずに頑張れたのだから、これぐらいのことであきらめる理由は何もない」と思える日が来るのだと思う。

でも帰りのバスが館山自動車道の事故通行止めのせいで館山から新宿まで4時間以上かかって早速心が折れかけました。スタート地点でゲストの上田藍さんに「あいさーん!」って大きな声で叫んだら手を振ってもらって超励ましてもらえたのと、途中でゲストランナーの金哲彦さんをぶち抜いたのはいい思い出になりました。おしまい。



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