自転車操業一筋42年

世の中の「意識高い系」トライアスリートについていけない泳ぎがヘタで意志が弱いサラリーマン、永遠の42歳後厄、が初フルマラソン完走後3年でアイアンマン70.3のフィニッシャーに。フルマラソンサブ4達成後の次の目標はOD3時間切りです。

2016村上・笹川流れ国際トライアスロン大会に行ってきたでござるの巻

週末炎天下でのトライアスロンを終えてボロボロに日焼けして帰宅し、風呂に入りながら体をほぐしつつ何が一番体に堪えたのか考えてみたら、スイムでもバイクでもランでもなく、関越道で新潟から東京に帰るまでの本庄児玉ICから練馬までの70㎞で2時間以上かかった渋滞、だった今日この頃ですが皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。まあラジオで大相撲中継聞いて豪栄道の全勝優勝と優勝インタビュー聞けたから良かったのだが。

去年出て大好きになった村上・笹川流れトライアスロン大会に参加してきた。娘が2年連続で本番前日のちびっ子アクアスロンに参加したい、というので金曜日の晩、仕事を早めに終えて帰宅。バイクその他を前日に積み込んであったクルマで嫁と娘を乗せて新潟へ。金曜夜の都内の渋滞で関越道に乗るまでに小一時間ほどかかってしまうが、高速入れば秋の交通安全運動以外は問題なく、途中豪雨に遭いながらも11時過ぎには新潟市内のホテル着。東京から300㎞ちょっと。

翌朝6時起きでまたクルマで60㎞ほど走ってアクアスロントライアスロン会場の村上市瀬波海岸へ。9時前に到着、天気は曇り、気温21度。少し風が肌寒い。水温は24度で体脂肪率の低いやせっぽちの娘だと唇が紫色になるパターンかと思い心配になる。

私も事前練習を兼ねて娘と一緒に水に入って泳いでみたのだが、意外と思ったほど寒くなかった。というかウエットスーツなしでも快適。水は去年と違って透明度も高く、波はほぼなし。本番でもとても安心して泳げそうだ。

娘は昨年小学校3年生までの部で銅メダルをゲットしたので、今年もメダルをもらおうと張り切っていた。
親バカというかバカ親的に応援していたが、今回もしっかりメダルゲット。今年もトライアスロンの正式な表彰式の後でキッズアクアスロンも表彰してくれるので大喜び。見ての通りとっても平和な感じの大会、定員50名だが参加は30人ちょっと。子供と一緒のレースに出られるというのはなかなかいい。

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村上トライアスロンはいい大会だ、とみんな言う。私もそう思う。個人的に何が一番いいかいうと、スタートが遅いことだ。10時台のスタートの大会はそうないだろう。宿泊している人にとって極端に早起きする必要もなく、朝食もトランジションでの用意もゆったりできるので落ち着いた気持ちでレースに臨むことができる。

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コースもとても良いので、少しだけトライアスロンのコースの特徴を紹介。

まずスイムが泳ぎやすい。瀬波海岸を海岸沿いに750m泳いで時計回りに折り返すコース。写真でもわかる通り透明度が高い。スタートで下の写真の奥に向かって泳ぐ。消波ブロックの内側なので波や潮の流れがとても穏やかな上、折返し地点では足が付くぐらいの水深。

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エリート選手はフローティングスタートだが、我々エイジグループは浜からのエントリー。横に大きく広がるスペースがあるので極端なバトルにはなりにくい。下の写真で浜から真ん中のオレンジ色のブイを左に見ながら回って泳ぎ始める。

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スイムスタート地点から人が密集していると事故が起こりやすいイメージがあるが、この大会はスタート直後の人口密度が低くて比較的安全。そして水深があまり深くなく、何かあってもちょっと陸に向かって泳げばすぐに岸にたどり着けると分かっているので安心感が強くメンタルに優しい。

バイクコースは比較的フラット。日本海沿いを走るので、風があるときついかもしれないが今年は問題なし。トランジションを出ていきなり急坂なのでうまくクリートがはまらなかったりすると転倒してしまうかもしれないので注意が必要なくらいで、他は気を遣うところがあまりない。スタートして5㎞ぐらいの市街地から海岸沿いに出るところにちょっとした峠のようなところがあり、標高30mぐらいの登りがあるが、そこをこなせばあとはいくつかある橋のアップダウンがあるだけで基本フラット。宮崎シーガイアほどではないが、それに次ぐ走りやすさ。強いて気を付けることを挙げると、スタート直後の峠を今度は折り返して下ってくるときにスピードが相当出つつ右カーブの後で橋があるので、そこのジョイントだけ転倒注意。海岸沿いの民家から応援してくれる人たちも多いので頑張れます。

ランコースもフラット。バイクと同様トランジション出たところの登りはあるが、そこからは淡々と走る。村上駅まで出てその後市街を周囲するのだが、基本コースを間違えることはないだろう。米どころなので古くからの酒屋が多く、昔からの風情を残した街並みの中を地元の方々の大きな声援を受けて走れるので気持ちが折れにくい。

ゆったりスタート、安心できつくないコース、一生懸命応援してくださる地元の方のホスピタリティ、ゴールした後たくさん出ている屋台でカレーやらコロッケやらビールやら好きなものを無料で好きなだけ飲み食いできる、という太っ腹なところ、といろいろ揃った素晴らしい大会。

じゃあお前タイム出たのか、と聞かれるとちょっともじもじしてしまう。相変わらず腰が悪く、9月はレース前に10㎞ちょっとしか走れなかった。今年初夏の白浜同様もしかすると大会に出られないかも、という状況だったので出来上がりは目標とする3時間切りは達成できなかった。

スタートが遅いのがいい、と言ってはみたものの、スタート前に気温が30度近くまで上昇。ウエットスーツ着ているだけで心拍数が100を超え、暑さで脱水しそうな状況。ここで発汗しすぎると足が攣る、と思ってスタート前から足のつらないサプリメント、メイタン2RUNを補給しなければならないほど。エリート選手の応援をするのは楽しいが、炎天下で体力を消耗するのでタイムを目指すのであれば日陰で休むか、試泳後はウエットスーツを一度脱いで休んでいたほうがよかったかもしれない。

スイムは前半人混みを避けて岸に近いほうを泳いだ時にまっすぐ泳げずにタイムロスしたのが惜しまれるが、それ以外は思ったように泳げた。疲れてくると手の小指側から入水してしまって水を切ってしまっていた悪い癖が治り、上腕の内旋を意識できた。これまでは脚を温存するためにあまりキックを打たずに泳いでおり、結果体のローリングが小さく近くの水しか捕まえられていなかったところ、2ビートでキックをしっかり入れてローリングを起こし、遠くの水からキャッチしてこられるようになった。

バイクも悪くなかった。大体いつもスイムで遅れるせいでバイクでは速い人たちが周りにおらず、遅い人たちを抜きながら単独走行、というタイムが出にくいパターン。
今回はスイムがそこそこだったのでバイクの前半で気合を入れて走って先行している速い人たちに追いつくことができ、その人たちと競り合ってタイムを維持することができた。だがバイクは正直まだうまくないので今後の伸びしろはバイクにあると思う。

バイクの競り合いで脚を使ってしまい、また炎天下ということもあって最初から不安を感じつつのランスタート。あまり頑張りが効かず、歩いてしまうこともあった。バイクで最大心拍数180bpmだったがランの間もずっと心拍数は160~175bpm程度。やはり結構厳しかったのだと思う。一言でいうとスタミナ不足か。バイク同様あと5bpmぐらい継続して頑張れればよかったのだが。市街に入って熱中症で道の真ん中で倒れて救急隊員に介抱されている人がいて、10月近いとはいえ炎天下だと油断できないな、と改めて思った。

結局目標としていた3時間切りはならず。若干不完全燃焼気味ながら今年の全レース終了。といっても石垣、徳之島、村上の3レースだけだが。今年の最大の収穫はもうどの大会に出てもテンパらなくなったこと。余裕をもってレースに臨み、不安がなくなった。

走った後で食欲がなかったのでカレー食べたりできなかったが、レース後いろんなものをいただけます。私がゴールした時は大勢の人がカレーやコロッケ、ホットドッグやビールを求めて列をなしていた。

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うちの娘は2年連続で表彰式にお呼ばれし、エリート女子部門トップだった高橋佑子選手(残念ながらリオオリンピックには出られなかったが)にメダルをかけていただいた。

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キッズアクアスロンに出ていた中学生の男の子はオリンピック目指すと言っていた。うちの子もオリンピックには出なくてもいいが、高校生ぐらいになったときに親子でトライアスロンに出たいものだ。その頃私は50代半ば。でもその年でも楽しめるのがトライアスロンのいいところだ。

来年の4月のシーズンインに備えて冬はフルマラソンも含めトレーニングする予定。ガラスの腰を何とかできれば来年フルアイアンマンも視野に入れたいのだが…。

瀬波温泉のお湯はすごく好き。サケの遡上で有名な村上で朝から食べ放題のイクラを山盛りにしたご飯を食べるのも好き。トライアスロンなしでも渋滞がなければまた来たいよ村上。ボランティアの皆さんも本当にどうもありがとうございました!