自転車操業一筋42年

世の中の「意識高い系」トライアスリートについていけない泳ぎがヘタで意志が弱いサラリーマン、永遠の42歳後厄、が初フルマラソン完走後3年でアイアンマン70.3のフィニッシャーに。フルマラソンサブ4達成後の次の目標はOD3時間切りです。

あなたの周りにこんな人いませんか?アジト発見にご協力ください (by 警察庁)

あなたの周りにこんな人いませんか?

 

最近急にスイミングを始めた / スイミングのレッスンを急にとり始めた

最近急に自転車に興味を持ち始めた / ロードバイクを購入した 

 

その運動家はランニングを愛好する一般市民を装っていますが、ある日突然ヘルメット、サングラスという異様な風体に姿を変えて過激な運動に参加しようとする危険な思想の持ち主です。

いずれの場合でも、マラソンブームなどの社会経済情勢の変化を捉え、言い訳しながらスイミングやロードバイクに絡む何か新しいことを始めた場合は、危険な活動に参加しようとしている可能性が極めて高いです。

 

ランニングから一歩進んで、「トライアスロンに挑戦したい!」そう周囲にカミングアウトするのは、思ったよりも勇気がいるため、トライアスリートを目指す人は非公然活動家となりやすい。

なぜカミングアウトに勇気がいるのか。

つい「実はトライアスロン始めようと思っているんです」とポロっと本心を漏らそうものなら、「え、あんたがトライアスロン?(多くの場合+失笑)」的なリアクションが返ってくるのではないかと恐れおののいてしまう、あるいは「どうせ途中で挫折するくせにいくらかかると思ってるの(怒)」と家庭にいる怒りの感情のコントロールの閾値が低い人が早速激おこプンプン丸に大変身したりするかもしれない、もしくは「トライアスリート」というイメージとセルフイメージが自分でも一致せずにひたすら照れる、などが理由として考えられる。

そのため、世の中にはランナーに身分を偽装した「隠れキリシタン」ならぬ「隠れ(ワナビー=Wannabe)トライアスリート」が実は結構生息していると考えられている。皇居の周りや荒川の土手の路上にトライアスロンの雑誌を捨てておくと、ランナーの3%程度(当方調べ)は捻挫も辞さないぐらいのものすごい勢いで踏み絵を踏まないように回避したという調査結果も残る(嘘)。

 

非公然活動家の見極め方は以下のとおり。

 

1. 「やっぱり走ってばかりいると故障が怖いから、同じ運動量でも膝に負担のかからないスイム始めようと思っている/始めた」など、聞いてもいないのにまず言い訳しながらスイムを始めた(い)理由を説明する

2. スイミングレッスンに参加しようとし、その際にも「初めからちゃんとした泳ぎ方を身につけたいから」、と言い訳をする。過去に水泳の経験が少ない活動家の場合に多い。

3. 同じく「走ってばかりいると故障が怖いから、膝に負担のかからないロードバイク買ってみようかな~」などと言い訳をしつつさりげなくバイク購入に対する家人のリアクションを探っている 

4. 一見普通のロードバイクに見える自転車が最近我が家に届いた(が値段の話はしない)

 

これらの兆候が見られた場合、特に事象4が発生した場合は、事案はかなり深刻に進行していると思われる。非公然活動家から公然活動家へと変身するのも時間の問題である。 

 

非公然活動家がいきなりトライアスロン用のバイクを買って公然活動家になるケースも見られるが、通常は隠れトライアスリートとして地下に潜伏しつつ、アジトの一室にトライアスロン用に転用しやすいなりすましのロードバイクを保有して暴力革命、もとい、カミングアウトのタイミングを待っていたりすることもあるので、注意が必要である。

 

ちなみに偽装ロードバイクの簡単な見極め方は、シートポスト(椅子と自転車をつなげる棒状の部品)の断面が完全な楕円形であるかどうか。不幸にしてそうであった場合にはおたくのダンナは普通のランナーを装った工作員である可能性が極めて高い。そしてその自転車は近いうちに二本のツノ(エアロバー)が前方に向かって生えてくるというカブトムシの幼生もビックリの変態を遂げる可能性が高い。

シートポストが楕円形であるということは、ドリフティング(前走者を風よけに使うこと)が禁止されたトライアスロン用のポジションに調整しやすい自転車を購入したということで、この時点で非公然活動家である動かぬ状況証拠となる。

 

あなたの周りにも過激な運動に身を投じようとする人はいませんか?