データで探る失敗マラソンの失敗要因:大田原マラソン
大田原マラソンで両脚つって、34kmの関門通過が打ち切り3分前となり、このまま行っても次の38km関門で回収されるのは確実、かつ全く走れない区間最終ランナーとなって運営に迷惑かけてもいけないのでオトナはオトナの判断で自主的に34km地点で回収されるべきかと悩みながら関門通過したらさらにふくらはぎが二つに割れるぐらい痙攣し始め、これは流石に少し戻ってリタイアしよう、と思った途端、歩道から若い女性がコーラ持って車道に飛び出してきて、「これ飲んだら元気出るから頑張ってください、4時間間に合いますよ!」と言ってめちゃ応援してくれながら並走してくれて引くに引けなくなり、「は、はい、頑張ります」と気圧され気味に返事して走り続けたものの、結局あと2km行ったところで脚の痙攣で全く走れなくなって泣く泣く諦めて回収されたのだが、あの応援のお姉さんは一体なんだったんだろうと思う今日この頃ですが皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。本当に熱心な応援ありがとうございました(棒)
4時間以内に完走できないと打ち切りにあうという大田原マラソンが今年のマラソン初戦。こんなストイックな大会に出る前に横浜マラソンで調整するつもりだったのだが残念ながら中止で、ぶっつけ本番。結果から言うと人生初のレース強制終了となってしまった。
途中まで極めて調子よく走っていたが30㎞過ぎで両脚ふくらはぎと左もも裏が痙攣して走れなくなってしまい、復活することなく38㎞地点で回収。
失敗マラソンから何も学ばないとただのアホなので、今年1月の自己ベスト3時間51分だった館山若潮マラソンの時のデータと今回失敗だった大田原マラソンのデータを比較してみることにした。以下が心拍数(bpm)とラップタイム(分)の推移。
上のグラフでの心拍数は1㎞ラップ中の平均、下は1㎞ラップの最大心拍。
やはりこう見ると大田原マラソンでは心拍数がずっとレッドゾーン(最大心拍数の90%以上)。16㎞から28㎞近辺までの1時間ほどずっと心肺機能の限界を使っていたようだ。
最大心拍数は普通220マイナス年齢もしくは207-年齢x0.7と言われていて、46歳の私の場合はどちらも大体174程度の計算になるが、実際の最大心拍数は191。結構高い。
若潮はエイドで補給している時を除いて大体キロ5分台前半で走っていたが、大田原は最初から飛ばしていて4分台が多く、最初から最後の脚がつるところまでずっとレッドゾーン。これではやはり長持ちしないだろう。
心拍がここまで高くなってしまった原因として考えられるのは
- 雨が降っていたので充分なアップができなかった
- 久しぶりのマラソンでテンション上がりすぎ
- 4時間で回収されるので最初から飛ばして貯金を作ろうと思っていた
- ランニングウォッチをあえて見ずに自分の気持ちいいスピードで走ろうと思っていた
- 糖質制限をここ1カ月ぐらい行ってきたせいで体内グリコーゲンが足りなかった
などだが、やはり基本はアップ不足、オーバースピードだったことだろう。なぜならスタート時の心拍は100ちょっとと若潮と変わらなかったこと、グリコーゲンが枯渇する前の早めの段階から心拍が高めだったからだ。
やはり低い心拍数で速く走ることが必要で、入りの10kmぐらいは最大心拍数の80%程度をしっかり意識、確認しながらペースアップしていくのが正しい戦略だったのだろう。
また糖質制限を1ヶ月ほどやっていたので、補給はいつもより早めにした方がよかったのかもしれない。雨が降っていたので発汗量が少ないはずと思ってマグネシウム入ったジェル取るのが遅れたが、オーバーペースと見えない発汗でミネラル分を失って脚がつった可能性も。
いずれにせよ心拍数の増加は交感神経が優位になりアドレナリンの分泌が過剰になって起こるわけなので、深い呼吸を心がけて副交感神経を働かせることを意識しながら走ることにしようと思う。次は1月の勝田マラソン、朝はコーヒー飲んでテンション上げたりしないようにしてみます。
ラップ | 若潮ラップ | 大田原ラップ | 差(秒) | 心拍差 |
1 | 5'44'' | 5'52'' | 8 | 4 |
2 | 5'28'' | 5'20'' | -8 | 14 |
3 | 5'27'' | 5'11'' | -16 | 14 |
4 | 5'20'' | 4'59'' | -21 | 12 |
5 | 5'30'' | 4'59'' | -31 | 13 |
6 | 5'17'' | 4'57'' | -20 | 15 |
7 | 5'19'' | 5'5'' | -14 | 15 |
8 | 5'18'' | 4'48'' | -30 | 12 |
9 | 5'19'' | 4'49'' | -30 | 15 |
10 | 5'13'' | 4'53'' | -20 | 12 |
11 | 5'25'' | 4'50'' | -35 | 9 |
12 | 5'27'' | 4'56'' | -31 | 9 |
13 | 5'10'' | 5'3'' | -7 | 8 |
14 | 5'19'' | 4'52'' | -27 | 8 |
15 | 5'5'' | 5'4'' | -1 | 13 |
16 | 5'42'' | 5'9'' | -33 | 12 |
17 | 5'6'' | 5'3'' | -3 | 19 |
18 | 5'10'' | 5'11'' | 1 | 14 |
19 | 5'13'' | 5'3'' | -10 | 13 |
20 | 5'14'' | 5'9'' | -5 | 12 |
21 | 5'27'' | 5'10'' | -17 | 16 |
22 | 5'43'' | 5'7'' | -36 | 23 |
23 | 5'28'' | 5'15'' | -13 | 16 |
24 | 5'29'' | 5'15'' | -14 | 13 |
25 | 5'25'' | 5'29'' | 4 | 14 |
26 | 5'26'' | 6'15'' | 49 | 10 |
27 | 5'19'' | 5'55'' | 36 | 7 |
28 | 5'53'' | 5'58'' | 5 | 13 |
29 | 5'32'' | 6'2'' | 30 | -1 |
30 | 5'14'' | 6'8'' | 54 | 4 |
31 | 5'45'' | 6'37'' | 52 | -7 |
32 | 5'10'' | 6'42'' | 92 | -7 |
33 | 5'29'' | 6'51'' | 82 | -6 |
34 | 5'28'' | 8'48'' | 200 | -21 |
35 | 5'31'' | 10'43'' | 312 | -31 |
36 | 5'29'' | 12'17'' | 408 | -42 |
37 | 6'5'' | 8'49'' | 164 | -27 |
38 | 5'33'' | 9'8'' | 215 | -25 |
39 | 5'31'' | |||
40 | 6'2'' | |||
41 | 5'45'' | |||
42 | 5'45'' | |||
43 | 5'21'' |