自転車操業一筋42年

世の中の「意識高い系」トライアスリートについていけない泳ぎがヘタで意志が弱いサラリーマン、永遠の42歳後厄、が初フルマラソン完走後3年でアイアンマン70.3のフィニッシャーに。フルマラソンサブ4達成後の次の目標はOD3時間切りです。

3週間でトライアスロン2戦に出て学んだ8つのこと

ミドルディスタンス初出場初完走を果たしたものの、独りぼっちトライアスロンだったために他の選手に記念撮影をお願いしなければならず、ゴール後の消耗した手でiPhone6 Plus持っていたら見事に手を滑らせて地面に落っことして画面が粉々になって購入後2度目の新品交換、1回当たり費用4万円x2、を食らってスマホ画面も心も砕けた今日この頃ですが、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。

 

2012年の春にフルマラソンかすみがうらで人生初完走してから3年でここまで来られたと思うと、人は頑張れば何とかなるものだ、と思う。さはさりながら、トライアスロンってのは色々と考えることややらなければならないことが多く、頑張り以前の問題で経験によってのみ学べることもあるので、人柱として学習したことを備忘の意味も込めて書いておく。

 

前日の会場入りは早いほうがいい。私は今回セントレアで選手登録を終えて午後2時からの回の競技説明会(いずれも必須)に参加し、その後セントレアの臨時駐車場まで歩いてからシャトルバスに乗ってスタート地点まで移動。空港が広くて臨時駐車場まで15分ほどかかり、シャトルバスも渋滞のせいで会場まで40分程度かかった。バイクのセッティングを始めたのが午後4時過ぎ。石垣島トライアスロンから直接常滑に航空便でバイクを送った間にリアチューブのバルブのところが破けてパンクしていて、修理しているうちに時間がどんどん経っていく。バイクを組み上げ、メカニックに念のためチェックしてもらって車検を通し、本番のランニング用のトランジションバックを預託する、というのを必ず夕方6時まで、すなわち2時間以内に行わなければならず、かなり大変だった。しっかりとバイクを組み上げないと命に関わるので、前日はできる限り早く現地入りして余裕をもって準備したほうがいい。そしてバイクは必ず組み上げた後試走をしよう。輸送の前に締め付けておいたナットが、輸送中に緩んでしまったかもしれない。走っておけば異音に気づくことが出来るが、組み上げてすぐバイクラックに掛けてしまうと異常に気がつかない。

 

同じく、本番の日の朝もできるだけ早く会場入りしたほうがいい。もちろん睡眠不足になるぐらい早起きしても逆効果なので前の日は早く寝よう。当日の朝は意外とやることがたくさんある。CCDドリンクを指定の濃度でボトル数本分作らなければならない。朝食会場が混んでいて、食事の場所が確保できないかもしれない。ホテルのチェックアウトのタイミングがほかの選手と重なって時間がかかるかもしれない。シャトルバスが混み合って移動に思った以上の時間をとられるかもしれない。試泳ができないとトラブルが起きる可能性が高まる。仮設トイレに長蛇の列ができているかもしれない。ゴーグルを試泳でなくしてどこかで調達しなければならなくなるかもしれない。セットアップしたバイクがスローパンクチャーを起こしているかもしれない。これらは実際にやらなければならないこと、起きたことだ。色んな事が起こり得るので、特に不安があるうちはできる限り時間に余裕を見たほうがいい。

 

ウェットスーツの裏には、ペイントマーカーか何かで大きく自分の名前を書いておこう。自分が間違えなかったとしても、他人が自分のウェットスーツを間違えて持って行くことが防げる。トランジションの時、練習やレース後に水で洗って干しているときなど、間違って持って行かれると悲しすぎるので。

 

スイムスタート前は、できるだけ周りの人と盛り上がろう。私はスイムが苦手なのでいつも緊張してしまい、無意識に肩に力が入ってしまって肩甲骨の可動域が狭くなったり、体幹がうまく使えなかったりする。今回はMCが盛り上げてくれてみんなでにこにこしながらハイファイブとかしていたので緊張もほぐれてよかった。一人で黙っていると肩の力が入るので、スタート前はできるだけ周りの人と盛りあがり、カウントダウンで大きな声出してリラックスしよう。そのほうが楽しいし。

 

スイムの後は、砂のついた足を洗い流すペットボトル(+足ふきタオル)を用意して、ソックスを履くことをお勧めする。私はオリンピックディスタンスではバイクもランもソックス履かずにこなしていたので今回の70.3もソックスなしだったが、スイムでふやけた裸足で長距離走ると靴擦れを起こしやすい。ランニング終わったら、私のZOOTのシューズが軽く血に染まっていた。靴擦れって意外と痛くてメンタルにきついので、ソックス履くことをお勧めする。

 

エナジージェルを何本も持っていくなら、フラスコに入れたほうがいい。バイクでエナジージェルのパッケージを破って中身をしごきだして食べるのは結構大変。フラスコなら4袋程度のジェルが入り、食べやすいうえにちびちび食べることができるし、バイクもべとべとにならない。

 

賛否両論あるが、ランで膝や腰が痛くなって後半走れなくなった経験がある人は、ロキソニン飲むことも検討した方がいいだろう。私は今回ランのスタートと10km地点で2錠飲み、おかげで膝の痛みや腰痛に悩まされることはなかった。バイクの後半で腰が張ってきたのでロキソニンランスタートのトランジションバッグにしか入れなかったことを後悔したぐらいだ。痛みを感じるとメンタルに堪えるので、選択肢として考えていいと思う。

 

また、私のように夏のレースで熱中症のような症状に悩まされる(た)人は、

  1. レース1、2週間前から禁酒をして肝臓のグリコーゲンが無駄に消費されるのを避ける
  2. 前日から水分を意識的に摂取する、具体的にはOS-1のような経口補水液を前日・当日に摂取したり、マグネシウムを含むミネラルと水を意識的に多く取ったりする
  3. 足が攣るひとはMag-Onを飲むと攣りにくくなる
  4. ランの時は必ず帽子をかぶる、出来れば後頭部に白い布があるようなやつ。そしてエイドステーションごとに帽子に水を掛ける
  5. レースの時は水だけを飲むのではなく、塩分の含まれるタブレットと一緒に水を飲む

ことなどを勧める。

 

何だか上から目線的な書き方になってしまったが、自分に対して備忘録的に書いている部分もあるので悪しからず。あとは大事なことはレース後にiPhone落として割らないようにすることだ。