自転車操業一筋42年

世の中の「意識高い系」トライアスリートについていけない泳ぎがヘタで意志が弱いサラリーマン、永遠の42歳後厄、が初フルマラソン完走後3年でアイアンマン70.3のフィニッシャーに。フルマラソンサブ4達成後の次の目標はOD3時間切りです。

エプソンGPSランニングギア SF-850を半年使い続けた私がレビューをガチで書いてみる

ふるさと納税でSF-850をいただいてから半年が経った。人柱としてレビューをガチで書く。ちなみにこの半年、充電しているとき以外は基本的に24時間フル着用、そしてSF-850をつけて400㎞運動した。ランが325㎞、バイクが75㎞。うちフルマラソンレース出場1回、オリンピックディスタンスのトライアスロン出場1回。

計測の正確性

GPS計測★☆

トレーニング時のGPS計測だが、計測そのものは相当正確。iPhoneでRunKeeper使って計測するのと比較にならないぐらい。RunKeeperだとGPSだけでモーションセンサーが補助していないように思われ、電波を捕捉できない際にはワープしてしまったりするのだが、SF-850はGPSの電波がないところ、例えばトンネルや高架下などを走っても、データをダウンロードして確認すると然るべきところを走っている。フルマラソン走って計測上は42.33㎞。ほとんど誤差はない。
ただし最初のGPS電波の捕捉に非常に時間がかかることがあるのは残念。iPhoneの現在地情報をSF-850にアップロードする機能もあるのだが、それを使っても時間かかるときは時間かかる。時間がないときにサクッとトレーニングしよう、という人などには不便だろう。1.5㎞ぐらい走ってようやく電波を捕まえる、というようなことが10回に1回ぐらい起きる。高度についてはGPS測定で誤差が出るのは仕方ないが、出発地点に戻ってくるトレランでもアップとダウンの誤差は十数メートル程度だった。

 

心拍数計測

手首の尺骨の突起の下にきつめに巻かないとうまく作動しない。フルマラソン走っていて、腕の振りで指先側にずれてきてしまうと心拍が計測できなくなった。下のチャート(つくばマラソン)の空白の部分はそのせい。運動しているときにきつめに締め付けるのはやはりちょっと、という人は多いかも知れない。

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こう見ると結構がっつり痕がついてしまっている。
仕事中キーボード入力をしているときなどにきつめに巻いているからか、つい外したくなってしまうのだが、腕から外して机の上に放置するとなぜか心拍が120程度で記録される。こころバランス、という自分がどれだけ緊張しているか測る機能もあるのだが、机の上に放置すると1日2時間ぐらいストレス感じていることになったりするのは改良の余地ありなのではなかろうか。
上記2点以外は心拍数計測はかなり高精度だと思う。自分の平静時の脈拍は何となく知っているけれど、ノンレム睡眠時に記録する最低の脈拍と最大運動量時のMaxの心拍数が分かるのは便利。
それと仕事の時、例えばプレゼン前、に緊張して心拍が早くなっているな、と視覚的に確認できるので、深呼吸して脈拍下げてパフォーマンスを改善しよう、というようなセルフコントロールができるのでビジネスマンにはこういう使い方もオススメ。

歩数計★☆☆

まあ参考程度か。トレーニングするときにはGPSを起動させるモードだが、そうではない日常時の歩数もカウントされている。両者に若干ずれがあるのが気になるが、この商品を万歩計代わりに使おうというアスリートもあまりいないかもしれないので大きな問題にはならないはず。

睡眠★★★

睡眠の質、熟睡している時間とそうでない時間を計測する機能だが、これはまあまあ正確なのであろう。熟睡しているときに確認するわけにも当然いかないし、自分が熟睡できていないことを時計を見て確認できるようにもなっていないので、事後的にPCあるいはスマホにデータをダウンロードした際に「あの時目覚めてたんだけど、あれ?」とか確認するしかない。モーションセンサーと脈拍で判断していると思われるので、装着している側の腕を下にして横向いて寝ていたりすると起きていても熟睡していることになっているような気がする。ただし普通に寝ていれば正確、な気がする。ウイスキーを2ショットぐらい寝酒で飲むと疲れていても熟睡できていないことがよくわかる。そういう意味では生活習慣変えようという人には非常にいいかも。私の生活習慣は変わっていないが。

ユーザーインターフェイス

ソフトウェア★★☆☆☆

2010年からRunKeeper使っているが、やはり過去のトレーニングを振り返るときはエプソンのNeoRunではなくRunKeeper。慣れている、というのも当然あるが、細かいところの使い勝手がいいのはRunKeeper。例えば地図はNeoRunだとMicrosoftのBingでPC上の全画面表示もできないし、常にノースアップで地図が回転できない。
iPhoneのアプリ、Run Connectも残念な感じ。Facebookにワークアウトの記録をアップデートするときにiPhone上で感想やコメントを付け加えることができない。表示形式もなんだか説明的で、「あ、今月も頑張らないと」みたいなアプリ開けてみた時のワクワク感があまりない。これまで走った累積距離などもどうやってみたらいいのか正直分からず、あまり直感的な操作ができない。いっそのことウェブやアプリの自社開発止めてRunKeeperでやってくれないか、と思ってしまう。

操作性★★★

流石に日本の会社が作る製品だけあって、日本語表示が分かりやすくなおかつ直感的に操作できる。マニュアル熟読しなくても、メニュー画面出して「GPS計測開始」って選べばいいんだな、とすぐにわかって使いやすいのは一番の美点。
ただしランなどのトレーニングを終えてGPS計測終了したら、そのトレーニングのデータをハイライトで出すぐらいの親切さがあってもいいのでは?いちいち「履歴」に行ってデータを選んで見るのはめんどくさい。Stopボタン押した時点でお前が自分で画面切り替えて確認しろよ、と言われればそれまでだが、心拍、獲得標高、スピードなどのデータを全て見てから計測終了、としなければいけないのは不親切に思われる。これはファームウェア更新で対応可能なはずなのでぜひお願いしたい。
またトレーニング時のデータ表示だが、自分で必要な項目を選んで画面に表示できるカスタマイズ機能があればいいのだが。私がランニング時に一番見たいのは心拍数と平均ペースと時刻表示だが、この3つをまとめて見られる画面がない。
カラー液晶にするか液晶の画素数を増やして情報量を増やしつつ、視認性を犠牲にしないよう次世代モデルには望みたい。
心拍数が一定のゾーンをはみ出すと振動する機能は便利だが、1㎞ごとに振動するバイブレーションと区別できるとありがたい。1㎞ラップはプルップルップルッ、心拍数のゾーンが変わったらブーン、のように。これもモーターの駆動のロジック変えればいいだけのはずなのでファームウェア更新で対応してもらえないものか。

ハードウェア 

デザイン★☆☆

ごてごてしていないのでいいと思うが、すごく洗練されているというほどでもない。私の持っているのはホワイトなのだが、いつも私はスーツ着用時に白いシャツしか着ないのでむしろ目立たない。半袖着ていたりすると日焼けしているせいもあって余計目立ちます。
液晶の時刻表示のフォントは日本ぽくて綺麗で好き。これがかっこ悪いと着ける気しない。

ハードウェア★★★

活動計を兼ねているのでここ半年近く充電の時以外ずっとつけたまま。装着感はよし。心拍数をしっかり計測するために、普通の時計よりもきつめにバンドを締めないといけないが、柔らかいベルト素材の上に穴が開いて通気性をよくしていなのであまり不快感はない。ただしずっと装着したままなので、外した時に微妙に臭いが気になる。お風呂に入る時も外さないので綺麗にしているつもりなのだが。できれば抗菌・防臭素材に改良するほうがユーザーにとって気持ちいいと思う。

充電器、というかクレードルがイケていない。充電器とUSBケーブルが一体となっているので、両方持ち運ばないといけない。今日仕事の後走ろう、だけど電池があまりない、などという時などは会社に充電器持って行ったりするケースって結構多い。携帯電話用などでUSBケーブルはみんな持ち歩いているので、充電器とUSBケーブルは別々にしてもらった方が圧倒的にありがたい。

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そしてケーブルと充電器の接合部分が横にあって、ケーブルを引き抜くことができないので携帯する際にかさばる上、充電する際コードの微妙過ぎる長さと柔軟性のなさで非常にかっこ悪い形で置いておかなければならないケースが多い(せっかくのクレードルなのに上下逆さまとか)のが残念。特にクレードルの左側にUSBソケットがある場合かなりの確率でかっこ悪い置き方になる。

総合評価 ★★★★☆

私が半年着用しているってことは私にとっては悪くないということだ。家には他の時計もいくつもあるし嫌ならやめている。活動量計も含め、ユーザーが蓄積したデータが増えれば増えるほど、着用しないことのデメリットが増える/着用していることのメリットが逓増してくる、という好循環にユーザーを引き込んでいる、というか私はすでにその罠に落ちている。
トライアスリートからするとオーシャンスイムのGPSデータが記録できないところが痛い。またバイクのデータは記録できるのだが、ランへのトランジションの際にわざわざバイクからランにカテゴリーを切り替えるのはめんどくさいしタイムロスしすぎるため出来ない。やはりランニングギア、というだけはある。

Garminとか他のGPSウォッチを試したわけではないけれど、ランナーの方は買って損することはないかと思います。以上現場から人柱がお伝えしました。

 

 

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伊東 大平山でのトレイルランニングと熱川温泉 高磯の湯へのラン

先日自分のブログを読み返してみたら、前回と前々回の冒頭のヨタ話がほぼほぼ一緒であることにようやく気付き、酔っ払って同じ話を何度もするならまだしもシラフで同じ話を同じ相手に何度もして気づいていないのではないか、「45なのにちょっとあの人アルツ早くない?」とか世間様に言われているのではないかととんでもなく不安になっている今日この頃ですが、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。次回私がこれと同じヨタ話書いていたら遠慮なく今すぐ病院に行くようコメント欄にコメントしてくださいませ。

年末年始はいつも通り伊豆の実家へ。走り納めは大晦日、実家の大掃除を手伝って父ちゃん一人で遊びに行っても問題ない雰囲気を作ってから熱川温泉の太平洋に一番近い掛け流し露天風呂「高磯の湯」へ。

混雑する135号線を南下し、途中で歩道がなくなったりする新道ではなく交通量の少ない旧道へ。アップダウンが激しい道で体が重く感じられ、途中で日和りそうになったが「30キロ走らなくても坂道走れば30キロの壁がすぐやってきてむしろトレーニング的にはお買い得かも」とランニングバカしか思いつかなさそうなポジティブ思考でカラダに鞭を入れる。そのせいあってか、体調の割にはいい感じで15キロちょっとの2016年走り納め。平均キロ5分38秒と思ったよりも速かった。VO2Maxは自己最高の49.7でフルマラソン予想タイム3時間40分切り、って嘘臭いですが。

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高磯の湯は熱川温泉の一番東の海岸沿いにあり、御覧の通り太平洋と面している、掛け流しの公衆温泉。熱川温泉宿泊客と地元の人はタダだが、600円払って入場。脱衣場もあるが、地元の人は湯船から見える屋外でそのまま服を脱いでおいている。私もいつもそのまねをする。石鹸の使用は禁止。といっても地元のおっちゃんはがっつりシャンプーして体洗ったりしているけれど。
目の前には伊豆大島が。東向きなので残念ながら夕日が落ちていくのは見えない。

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ちょっと塩っぱい味のする、身体がホカホカ温まる優しいお湯。熱くなったら上半身を海風に当てればちょうどいい塩梅。ストレッチをしてランの後の疲れを癒す。 

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伊豆高原から15キロ程度かつ伊豆急の駅も遠くないので、東伊豆に泊まりに来てちょっと観光がてらひとっ走りして大海原を見ながら温泉入って帰りは電車で帰るか、という方にオススメします。だけど時間帯によっては1時間に1本しか伊豆急が走ってなかったりするので、入浴前に帰りの電車の時間の確認をすることを強く推奨。

そして走り初めは正月二日、箱根駅伝の途中でふと「せっかく伊東にいるんだしトレランしたらいいんじゃね?」と思い付きGoogle先生に教えていただいた大平山へ。
実家から車で20分ぐらい走って伊東駅の山側にある丸山公園駐車場へ。快晴で若干気温もこの時期にしては高いので、Under ArmourのコンプレッションハイネックロングTシャツ1枚だけ着て、ふるさと納税ミズノタイツに短パン履いて山登り。

コースはこちらの尾根コース。もしくは下の写真を拡大してください。約10キロの尾根道を走るコース。とりあえず最初だけ登りで、あとは下りだから大したことないわ、と思っていたらえらい目に。 

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こちらがスタート地点、丸山公園駐車場。左に見えている階段からハイキングコースがスタート。ハイキングコースだから大したことないだろう、と思っていたら大きな間違い、だったことが後で判明。スタート地点は標高約100m、大平山山頂577mまでわずか2キロで登るのだ。1キロ当たり約240m登りという計算になるので平均斜度24%。いや、ハイキングしようと思って来たおじいちゃんおばあちゃんが般若の形相になるレベルですわ。

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ほぼ正午にスタートしたのに、30分経っても全然距離が稼げない。だって走れないぐらいの斜度なんだもん。

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下の写真ではちょっと分かり辛いかもしれないが、相当きつい登り。

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途中、江戸時代に大名が江戸城の石垣を普請するために石を切り出した場所があった。よくもこんな厳しい山を分け入って重い石を切り出し、それを海まで下して江戸へ船で運んだものだなあと思って先人の力強さと知恵に感銘を受けた。

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うっすらと加賀藩の印が見える。写真を撮るのを口実に少し休み、走っては登れないほどの道を滑らないようえっちらおっちら上がっていく。新年から滑ったら縁起が悪いではないか。

途中でハイキングに来た家族連れを追い越すが、小学校高学年ぐらいの女の子が文字通り泣きそうになっているぐらい、家族で新年早々ハイキングというにはかなり過酷で、うちのムスメなら次から二度とハイキングはいかないと言い出しかねないレベル。
そんな中、なんとか45分で山頂に。標高577.7m。家の近くの大室山より高いかと思ったら2.3m低かった。

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そして霊峰富士山がくっきりと見えた。新年早々縁起が良い。

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先ほど追い抜いた家族連れが頂上にやってきたので写真を撮ってあげて、代わりにお父さんに記念撮影してもらった。伊東の街と海が綺麗に見えた。

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そこから下りばかりだと思って調子に乗って走り始めたら、一度大きく下った後で先ほどの山頂とほとんど変わらない標高までまた登りとなり、メンタルダメージ大。

f:id:KodomoGinko:20170103000824j:imageここからは倒木が多くなり、勢いをつけて下っていくとよくよく注意しないとハイキングコースから外れていってしまう。尾根道は風の通り道なので、おととし伊東を直撃した台風のせいでコースを木がふさいでいる箇所が多い。
コースは1月2日現在でぬかるんでいるところは皆無、かさかさに乾燥した木の葉が積もっていて滑りやすい。私はトレイルランニングする予定で帰省しなかったため、普通のマラソンシューズ(レース用)で走ったけれど問題なかった。
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この四辻の後は結構な崖が待っている。一応転落防止用にロープは張ってあるのだが、落ちたら相当なケガをしそうな険しく狭い尾根道。大平山頂まではまだ人に出くわしたが、山頂以降は誰にも会わなかったので一人ランでトラブル発生だと助けを求めてもかなりの放置プレーは必至。一応携帯の電波はつながる。安全第一で走る。
そのあとこんな看板も。いや、地形的に険しいのはよく分かり、十分悩まされました(笑)。

f:id:KodomoGinko:20170103000902j:imageそしてこんな急な山道に高圧電線の塔が建っていて、これを作るのにこれまた先人はどれぐらい苦労したのだろうかと想いを馳せる。

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その後「これがトレイルランの醍醐味だ!」と思わず言いたくなるような気持ちのいい下りの一本道を走り抜ける。森の中に道がくっきりトンネルのように開けている。
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そしてその道を下りきると、馬場の平という絶景ポイントへ。 

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滅多に撮らないiPhoneのパノラマ写真を撮ってみたが、あんまり感動は伝わらないかも。これまで木に覆われた山の中を走っていたのが、一気に目の前が草原が広がり視界が開け、伊東港や伊豆大島が一望できる絶景スポット。疲れが吹っ飛んだ。

そこから比較的走りやすい山道を下り、舗装された道に出て丸山公園駐車場に戻ってきた。f:id:KodomoGinko:20170103001009j:image
結局10㎞を2時間弱で走り抜けた。写真撮ったりしていなければもう少し早く終わったのかもしれないが、2回目のトレイルラン、一人で走ったのは初めてなのでまあこんなものだろう。

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やはり最初の2キロで500m近く登るのは結構なものであった。我ながら新年早々よく頑張ったと思う。

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トレランの後は身体の筋肉で張っているところがいつもと違う。いつもは骨盤の周りが股関節を中心にこわばってしまうのだが、走る時と違って太ももを曲げる角度が深いからなのか、脚の付け根はむしろ走った後で気持ちがいいぐらい。
走り出しで斜度がきつかったのでかかとを上げて前傾姿勢を保たなければならず、その態勢がランニングにはないので最初は姿勢を維持できずに登りの斜面に対してかかとが着いてしまいふくらはぎの筋肉が伸びすぎたが、要領をつかめば問題なかった。
急な下りではスピードをコントロールするためにピッチを小さくして腹筋に力を入れて前傾するなどいろいろ試してみた。身体中の筋肉がバランスよくトレーニングされた気がする上、平坦なアスファルトの上を走るよりも足元が不安定な分、足首の周りの細かい筋肉が鍛えられた気がする。山の中を走ると気分も爽快なので今月走り込もう、という人はどこかの週末でトレラン1回入れることを強くオススメします。ですがくれぐれもケガや事故のないように。

1月5日には徳之島トライアスロン、12日からは南紀白浜トライアスロンのエントリースタート。1月末にはまたフルマラソンがあるので、正月太りしているわけにはいかない。


本日のトレーニング
9.68㎞ 1時間52分9秒 平均ペース11分35秒/キロ、1382キロカロリー

 

 

 

 

 

 

つくばマラソン2016走って人柱として見えなかった30キロの壁の可視化に成功、の巻

先日Perfumeのライブを観におっさん二人で福岡に行こうとしたら宿が本当に全く取れず、仕方がないので初めてAirBnBを使ってみたらこれが西中洲のマンションの一室で超便利そしてリーズナブル、実は福岡マラソンと九州場所の初日、そしてPerfumeのツアー最終日、一日だけの福岡ヤフオクドーム公演、というのが重なって福岡中のホテルが満室だったことが判明、Perfume観に行ったあと中洲で夜1時半まで飲み歩いたのに6時前から福岡マラソンのランナーを大音量で案内するスピーカーの音で起こされ、仕方がないので二日酔いの中7時から例の陥没現場を走って見に行き、それから長浜まで走って朝からラーメンを食べてしまい、元気に福岡マラソンを走る方々を横目で見ながらラーメンで満腹の腹を抱えてランニングタイツのままとぼとぼと宿に歩いて戻って45歳にもなって飛行機で博多までやってきて私はいったい何をしているのだろう、とふと我に返った今日この頃ですが、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。

つくばマラソン走ってきた。9月終わりの村上笹川流れトライアスロンで今シーズンのレースをすべて終わった気持でいて、その後諸事情あって急遽つくばマラソンの参加が決まり、走り込み不足のままぶっつけ本番。


あまりぐだぐだ書いても仕方ないのでさくっとまとめると、練習しなかった割には4時間20分を切るタイムで走れたのでOKか。32㎞超えたあたりで膝と腰が痛くなって歩いてしまったが何とか走ったり歩いたりでゴール。

しかしその後、GPSウォッチからデータをダウンロードしたところ30㎞の壁、というのがどのようなものなのか、改めて思い知らされた。

下のチャートの赤い線が心拍数、青い線がスピード。その下の20.0とか24.0とか書かれているのが距離。4時間切りを目指してキロ5分半ぐらい、心拍数160ちょっとでずっと安定して走っていたのに、30㎞手前でいきなり心拍数が吹き上がり180超。アップダウンも特になかったのに。その後一気に体力を消耗してスピードダウン。その後
膝と腰が痛くなったのは気のせいで、もしかすると脳が「体がもう持ちまへんわ、やめときなはれ」と偽の痛みを訴える警告を発したのかもしれない。

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きつい運動をするにつれて脂肪とグリコーゲンの燃焼の割合が変化し、グリコーゲンが燃える割合が高くなると乳酸値が上昇、一定の閾値(乳酸性閾値、Lactate Threshold(LT))を超えた結果心拍数が急騰、というのが典型的な30㎞の壁のパターン。
だが今回の私の場合は、一定の心拍数で一定の運動強度で走る中、突然心拍数が上昇、という展開。一応ハンガーノックの可能性もあるけれど、低血糖で体が動かない、というのとは違うのでやはりLTにぶつかった30㎞の壁のような気が。

LTを超えるまでは主なエネルギー源として脂肪が使われ、LTを超えるとグリコーゲンが多く燃焼して乳酸が大量発生するわけで、この閾値をより高くする(=急激な乳酸の生成を抑える)にはLSDなどで低負荷長時間運動をする、その結果として30㎞の壁が35㎞になり、40㎞になり、マラソン完走まで壁が来ない、というわけだ。

今回は急遽参戦、ということもあり一度も30㎞走をしないままで走ったが、やはりLTを意識したトレーニングをしないと後半持たないということがよくわかった。
長い距離を走ると故障の危険性もあるので、全力で2-5㎞走った後でゆっくりジョギングすると30㎞走やLSDと同等のLTトレーニングになるという。1月の若潮マラソンに向けてトレーニングしてみて、また人柱になってみようと思う。

結局4時間20分を何とか切って1時前にゴールして、その足で成田空港に向かって空港でシャワーを浴びて出張に行った。離陸直前にふくらはぎが疲れていたせいで下半身に下りた血液を上半身に押し戻すことができず、脳貧血になって冷や汗が文字通り滝のように出て死ぬかと思った。ベルト外して横になりたかったけど本当に離陸するところだったので頭を股の間に挟み、エチケット袋を手に持って襲ってくる吐き気と闘いながら早く離陸しろ、早く離陸しろ、とずっと祈っていた。ラウンジでワイン飲んで血管拡張したのもよくなかったのかも。だが無事に月曜朝一から仕事をこなし、火曜日には東京に戻ってトライアスロン仲間との忘年会に行きました。来年は石垣島南紀白浜、徳之島、村上に出る予定。今回ぶっつけ本番でマラソン走ってみて、まだフルアイアンマンには修行が足りないと思い知らされました。

そういえば来年の石垣島トライアスロン、金曜日から申し込み始まっております。私はすでに申し込みました。楽しみです!

 

 

 

 

人はふるさと納税だけでどこまでトライアスロンのギアを揃えることができるかの巻

<11月23日追記 サーベロS3が境町で復活しています>

来週某有名マラソン大会に会社の後輩が出るはずだったのに仕事でどうしても必要な1年に一度しか受験できない資格試験とぶつかってしまい、心の準備もカラダの準備もない私に突然代役が回ってきて、本来なら今週末はがっつり練習しないといけないのに何故かおっさん2人で博多でPerfumeのライブ@ヤフオクドーム、を観に行ってしまい、終演後へべれけになるまで中洲で飲んだ挙句、7時に無理やり起きて二日酔いの虚ろな目で福岡マラソンを走る人たちを眺めながら例の陥没現場を見に走りに行き、その後長浜まで走ったついでにまたラーメンを食べてしまいカロリー的にはお釣りが来た今日この頃ですが、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。

ふるさと納税でどのぐらいトライアスロン関連のものがもらえるのか、かなり全力で調べてみた。年末までに使い切らないとムダになってしまうので。結果を先にお伝えすると、「ヤバいぐらい充実していて相当すごいものまでもらえる」。

まずバイクだが、なんとど定番のトライアスロンバイク、サーベロP3の完成車、150万円、というのがついこの間まで茨城県境町、から出ていたのに直近姿を消してしまった。残念。サーベロS3もあったのになあ

サーベロS3が11月23日現在復活。160万円。Ultegra Di2コンポーネント。すごい。欲しい。

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シマノのペダル。
SHIMANO Ultegra PD-6800 SPD-SL茨城県境町、4万円寄附、市価1万円程度なので交換率はよくない)

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そしてPOLARのサイクルコンピューター
POLAR V650 HR & スピード・ケイデンスセンサー セット 茨城県境町、10万円寄附、市価4万円程度)f:id:KodomoGinko:20161113173413p:plain

GARMINのも5万円から20万円までで4種類ほどあるので見てみてください。

 

ヘルメットもバッチリ。
OGK KABUTO GAIA-R (茨城県境町、3万円寄附、市価1万円程度)

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バイクシューズ
SHIMANO SH-RP200 (茨城県境町、4万円寄附、市価5千円ぐらいなので交換率悪い)

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フロアポンプもありますよ。
Panaracer BFP-04 フロアポンプ茨城県境町、1万円寄附)

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バイクやランに欠かせないOakleyのサングラス2本、というのもある。

OAKLEY スポーツサングラス2本セット  (岡山県総社市、10万円寄付)

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ランシューズもミズノのウエーブライダー(期間限定)など。

ミズノ ウエーブライダー(ランシューズ)

http://www.furusato-tax.jp/japan/prefecture/item_detail/33208/234677大阪府和泉市、2万2千円寄付)

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ミズノのランニングタイツも。
ミズノ BG9000 メンズタイツ (大阪府和泉市、2万6千円寄附)

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ウエットスーツも見てみたけど、フルオーダースーツ的なものがあるけれどおそらくサーフィン用のようなのでちょっと違うかも。フルオーダーだからスイム用になるかもしれないけれど。

トライアスリート御用達のSUUNTOの最新のウォッチももらえる。最新機種のSpartanと定番トライアスロンウォッチのAmbit3。最近私はEPSONのランニングウォッチふるさと納税でゲットしたけど、これ待てば良かった。
SUUNTO SPARTAN ULTRA STEALTH TITANIUM HR付き 岡山県総社市、20万円寄付)

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補給食も豊富。定番のアミノバイタルプロ、脚の攣らないマグネシウム入りのパワージェルMag-onも。DNSホエイプロテインリカバリー用のサプリメントも。

アミノバイタルPro 120スティック (岡山県総社市、3万円寄付)
Mag-onジェル3つの味 36パック (兵庫県赤穂市、2万円寄付)
DNS サプリメントセット (福島県いわき市、4万円寄付)

グッズだけでなく大会参加費もふるさと納税で払えたりします。私もセントレア70.3はそれで払いました。あとは抽選が優遇されるケースも。こういうのはふるさと納税の趣旨として極めて正しい気がする。

来年からトライアスロン始める高額所得者の方は、使い切っていないふるさと納税枠があれば年末がっつり行っちゃってください。もしくは来年の枠を年初から計画的につかうのも良いかもしれません。

これ以外にもいいものあるよ、という方はぜひコメント欄でご一報くださいますよう。

 

 

 

2016村上・笹川流れ国際トライアスロン大会に行ってきたでござるの巻

週末炎天下でのトライアスロンを終えてボロボロに日焼けして帰宅し、風呂に入りながら体をほぐしつつ何が一番体に堪えたのか考えてみたら、スイムでもバイクでもランでもなく、関越道で新潟から東京に帰るまでの本庄児玉ICから練馬までの70㎞で2時間以上かかった渋滞、だった今日この頃ですが皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。まあラジオで大相撲中継聞いて豪栄道の全勝優勝と優勝インタビュー聞けたから良かったのだが。

去年出て大好きになった村上・笹川流れトライアスロン大会に参加してきた。娘が2年連続で本番前日のちびっ子アクアスロンに参加したい、というので金曜日の晩、仕事を早めに終えて帰宅。バイクその他を前日に積み込んであったクルマで嫁と娘を乗せて新潟へ。金曜夜の都内の渋滞で関越道に乗るまでに小一時間ほどかかってしまうが、高速入れば秋の交通安全運動以外は問題なく、途中豪雨に遭いながらも11時過ぎには新潟市内のホテル着。東京から300㎞ちょっと。

翌朝6時起きでまたクルマで60㎞ほど走ってアクアスロントライアスロン会場の村上市瀬波海岸へ。9時前に到着、天気は曇り、気温21度。少し風が肌寒い。水温は24度で体脂肪率の低いやせっぽちの娘だと唇が紫色になるパターンかと思い心配になる。

私も事前練習を兼ねて娘と一緒に水に入って泳いでみたのだが、意外と思ったほど寒くなかった。というかウエットスーツなしでも快適。水は去年と違って透明度も高く、波はほぼなし。本番でもとても安心して泳げそうだ。

娘は昨年小学校3年生までの部で銅メダルをゲットしたので、今年もメダルをもらおうと張り切っていた。
親バカというかバカ親的に応援していたが、今回もしっかりメダルゲット。今年もトライアスロンの正式な表彰式の後でキッズアクアスロンも表彰してくれるので大喜び。見ての通りとっても平和な感じの大会、定員50名だが参加は30人ちょっと。子供と一緒のレースに出られるというのはなかなかいい。

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村上トライアスロンはいい大会だ、とみんな言う。私もそう思う。個人的に何が一番いいかいうと、スタートが遅いことだ。10時台のスタートの大会はそうないだろう。宿泊している人にとって極端に早起きする必要もなく、朝食もトランジションでの用意もゆったりできるので落ち着いた気持ちでレースに臨むことができる。

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コースもとても良いので、少しだけトライアスロンのコースの特徴を紹介。

まずスイムが泳ぎやすい。瀬波海岸を海岸沿いに750m泳いで時計回りに折り返すコース。写真でもわかる通り透明度が高い。スタートで下の写真の奥に向かって泳ぐ。消波ブロックの内側なので波や潮の流れがとても穏やかな上、折返し地点では足が付くぐらいの水深。

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エリート選手はフローティングスタートだが、我々エイジグループは浜からのエントリー。横に大きく広がるスペースがあるので極端なバトルにはなりにくい。下の写真で浜から真ん中のオレンジ色のブイを左に見ながら回って泳ぎ始める。

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スイムスタート地点から人が密集していると事故が起こりやすいイメージがあるが、この大会はスタート直後の人口密度が低くて比較的安全。そして水深があまり深くなく、何かあってもちょっと陸に向かって泳げばすぐに岸にたどり着けると分かっているので安心感が強くメンタルに優しい。

バイクコースは比較的フラット。日本海沿いを走るので、風があるときついかもしれないが今年は問題なし。トランジションを出ていきなり急坂なのでうまくクリートがはまらなかったりすると転倒してしまうかもしれないので注意が必要なくらいで、他は気を遣うところがあまりない。スタートして5㎞ぐらいの市街地から海岸沿いに出るところにちょっとした峠のようなところがあり、標高30mぐらいの登りがあるが、そこをこなせばあとはいくつかある橋のアップダウンがあるだけで基本フラット。宮崎シーガイアほどではないが、それに次ぐ走りやすさ。強いて気を付けることを挙げると、スタート直後の峠を今度は折り返して下ってくるときにスピードが相当出つつ右カーブの後で橋があるので、そこのジョイントだけ転倒注意。海岸沿いの民家から応援してくれる人たちも多いので頑張れます。

ランコースもフラット。バイクと同様トランジション出たところの登りはあるが、そこからは淡々と走る。村上駅まで出てその後市街を周囲するのだが、基本コースを間違えることはないだろう。米どころなので古くからの酒屋が多く、昔からの風情を残した街並みの中を地元の方々の大きな声援を受けて走れるので気持ちが折れにくい。

ゆったりスタート、安心できつくないコース、一生懸命応援してくださる地元の方のホスピタリティ、ゴールした後たくさん出ている屋台でカレーやらコロッケやらビールやら好きなものを無料で好きなだけ飲み食いできる、という太っ腹なところ、といろいろ揃った素晴らしい大会。

じゃあお前タイム出たのか、と聞かれるとちょっともじもじしてしまう。相変わらず腰が悪く、9月はレース前に10㎞ちょっとしか走れなかった。今年初夏の白浜同様もしかすると大会に出られないかも、という状況だったので出来上がりは目標とする3時間切りは達成できなかった。

スタートが遅いのがいい、と言ってはみたものの、スタート前に気温が30度近くまで上昇。ウエットスーツ着ているだけで心拍数が100を超え、暑さで脱水しそうな状況。ここで発汗しすぎると足が攣る、と思ってスタート前から足のつらないサプリメント、メイタン2RUNを補給しなければならないほど。エリート選手の応援をするのは楽しいが、炎天下で体力を消耗するのでタイムを目指すのであれば日陰で休むか、試泳後はウエットスーツを一度脱いで休んでいたほうがよかったかもしれない。

スイムは前半人混みを避けて岸に近いほうを泳いだ時にまっすぐ泳げずにタイムロスしたのが惜しまれるが、それ以外は思ったように泳げた。疲れてくると手の小指側から入水してしまって水を切ってしまっていた悪い癖が治り、上腕の内旋を意識できた。これまでは脚を温存するためにあまりキックを打たずに泳いでおり、結果体のローリングが小さく近くの水しか捕まえられていなかったところ、2ビートでキックをしっかり入れてローリングを起こし、遠くの水からキャッチしてこられるようになった。

バイクも悪くなかった。大体いつもスイムで遅れるせいでバイクでは速い人たちが周りにおらず、遅い人たちを抜きながら単独走行、というタイムが出にくいパターン。
今回はスイムがそこそこだったのでバイクの前半で気合を入れて走って先行している速い人たちに追いつくことができ、その人たちと競り合ってタイムを維持することができた。だがバイクは正直まだうまくないので今後の伸びしろはバイクにあると思う。

バイクの競り合いで脚を使ってしまい、また炎天下ということもあって最初から不安を感じつつのランスタート。あまり頑張りが効かず、歩いてしまうこともあった。バイクで最大心拍数180bpmだったがランの間もずっと心拍数は160~175bpm程度。やはり結構厳しかったのだと思う。一言でいうとスタミナ不足か。バイク同様あと5bpmぐらい継続して頑張れればよかったのだが。市街に入って熱中症で道の真ん中で倒れて救急隊員に介抱されている人がいて、10月近いとはいえ炎天下だと油断できないな、と改めて思った。

結局目標としていた3時間切りはならず。若干不完全燃焼気味ながら今年の全レース終了。といっても石垣、徳之島、村上の3レースだけだが。今年の最大の収穫はもうどの大会に出てもテンパらなくなったこと。余裕をもってレースに臨み、不安がなくなった。

走った後で食欲がなかったのでカレー食べたりできなかったが、レース後いろんなものをいただけます。私がゴールした時は大勢の人がカレーやコロッケ、ホットドッグやビールを求めて列をなしていた。

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うちの娘は2年連続で表彰式にお呼ばれし、エリート女子部門トップだった高橋佑子選手(残念ながらリオオリンピックには出られなかったが)にメダルをかけていただいた。

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キッズアクアスロンに出ていた中学生の男の子はオリンピック目指すと言っていた。うちの子もオリンピックには出なくてもいいが、高校生ぐらいになったときに親子でトライアスロンに出たいものだ。その頃私は50代半ば。でもその年でも楽しめるのがトライアスロンのいいところだ。

来年の4月のシーズンインに備えて冬はフルマラソンも含めトレーニングする予定。ガラスの腰を何とかできれば来年フルアイアンマンも視野に入れたいのだが…。

瀬波温泉のお湯はすごく好き。サケの遡上で有名な村上で朝から食べ放題のイクラを山盛りにしたご飯を食べるのも好き。トライアスロンなしでも渋滞がなければまた来たいよ村上。ボランティアの皆さんも本当にどうもありがとうございました!

 

 

 

 

湘南オーシャンスイム 2.5kに参加してきたでござるの巻

最近仕事中にたまたま顔に触れたら眉毛に尋常ではない太さと長さの剛毛が2本混じっていることに気づき、40代も半ばとなりこれは明らかな老化現象に違いなくこのまま放置するとかつての村山首相のような眉毛になってしまうかも、早めに始末しなければ、と強迫感に駆られ、指で抜こうとしたらなかなか上手く行かず、ついイラっとしてデスクのハサミを取り出して特別長い2本だけ切ったつもりが誤って周りの眉毛もザックリ切り落としてしまい、鏡を見てこれはまずい、オレは亀田興毅か人相悪すぎる、と焦って前髪で隠したりしておりましたが、結局1週間経っても同僚はおろか嫁、子供も含め誰にも気づかれず、これは不幸中の幸いなのか、むしろ逆にとても不幸なのか全く分からなくなってしまった今日この頃ですが、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
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楽しみにしていた湘南オープンウォータースイムに行ってきた。大型で強い台風10号が日本の沖合にいて、火曜日の早朝にも関東地方に上陸か、というニュースが出る中で逗子海岸にて日曜日に2.5kのレースが開催された。

大会4日前にまたお約束(?)で腰を痛めてしまい、針治療の後プールで軽く泳いでリハビリし復活。高波にあおられても前に進むだけの泳力と根性があるかといわれると自信がなく、波がきついようだとDNSにしようかと思ったのだが、当日朝の海は笑ってしまうぐらいのべた凪。どんだけ穏やかなのだ逗子海岸は。


ただ少し風があって肌寒い。気温26度、水温24度。ウエットスーツ着るわれわれにはむしろピーカン照りよりありがたい。いつもは家で摂る朝食を湘南新宿ラインの中で食べたので、ウエットスーツ着たまま便意を催し、海辺の公衆トイレに慌てて駆け込むが長蛇の列、という古典的な展開だったが、そこはおなか液状化現象歴が永いだけあって手慣れたもの、身障者用のお手洗いが空いているのを目ざとく見つけてショートカットできたので、大惨事を免れた。

私は40歳以上男子の第4ウェーブ。400人近くが出るという。北風が吹く中、試泳をして上がってきたウエットスーツなしの体脂肪の薄い人たちは歯を鳴らしてガタガタ震えている。こちらはミートテックならぬ肉襦袢を着た上にウエットスーツだから全く問題ない。
ロングスリーブのウエットスーツなので手の甲にナンバリングしてもらい、計時センサーを脚に巻いて準備万端。水に入るとそれほど冷たくなくてむしろ気持ちがいいぐらいだった。最近泳いだ海というと徳之島とヴェトナムのプールのような透明度の海だったので、自分の伸ばした手の先が見えないぐらいの湘南の海はちょっと泳ぎにくい。

オープンウォータースイムはメンタルで大きな差がつく。透明度が低い海だとどれだけ自分が前進しているのかの感覚が分からず、私はついスピードが遅くなってしまう。視界が開けて目標物があると、そこに向かって自分が進んでいっているのが分かってモチベーションが上がり、結果的にタイムがよくなる。そういう意味で前回の徳之島のレースはありがたく、2㎞で44分、という私としては悪くないタイムで泳げた。

本来なら今回の2.5kのレースは1時間ぐらいで泳げなければいけないはずだったが、腰を痛めた直後に無理したら沖に出て波が強かった時に対処できるだろうか、などといろんな雑念が浮かんできてしまい、結果体力を温存しすぎてレースを終えて陸に上がったときに全然疲れていない、という残念な展開だった。楽しみにしていたのに、ベストのコンディションで望めないというのはやはり悔しい。

トライアスリートだけではなく、ガチなスイマーの人たちもたくさんいるのでいつものレースよりもペースが速いのでは、と思い慎重に後方からバトルに巻き込まれないようにスタート。1k地点で30分のタイムリミットがあるのを少し意識しながら泳ぐ。まあ大丈夫だろう、と頭の片隅で考えながら。キャッチしてプルしている間に反対側の手が沈まないことを意識しながらキャッチアップ気味に泳ぐこと、腕の内転、すなわち小指側ではなく親指側から入水して手のひらで水を切らないこと、の2点を意識しながら進む。

コースは逆Uの字で、1200m沖に向かって南に泳ぎ、直角に右に曲がって西に100m泳ぎ、また右に曲がって岸に向かって北に1200m泳ぐ、という単純なもの。300mおきにブイが浮かんでいるのが目印。コースロープなし。

透明度のない海でさらにコースロープがないと、自分が本来向かうべき方向に進んでいるのか確認することが難しくなる。集団の中で泳いでいれば周りについていけばいいが、ペースが遅いと集団から取り残されて単独行になり、泳ぐ方向がずれて遠回りしてしまったりする。たまにクロールではなく平泳ぎでめっちゃ速く泳いでいる人がいると、私はその人について行ったりする。平泳ぎの人はずっとヘッドアップしていて方向間違えないので。本当はちゃんと自分で顔を上げて前を確認しながら泳ぐのがいいのだろうが、私の場合はそれをすると結構スピードを失ってしまう。やらないと遠回りしてタイムロスするし、なかなか難しいところだ。

900mほど泳ぐと、茶色と緑の混じったような海の色がすっと澄みはじめ、キスやアジが群れをなして泳いでいるのが見える。海の底が白い。水深は5mぐらいだろうか。ヒラメいないかな、とか観察しながら泳いでいた。レース後にそんな話をしたら、1時間を切っていた人たちはみんな「そんな余裕はなかったよ」と言う。余裕こいていてすみませんでした。

折り返して岸に向かい始めると、北風がもろに吹き付けてくる形になってうねりが襲ってきた。前に進まなくて焦る。そのときまだ透明度があったので自分が進んでいることが分かってよかったが、泳いでも泳いでも自分が前に進まず流されて行っている感覚になったらパニックになり、一生懸命手を掻いてしまい結果過呼吸になるかもしれない、とふと思った。本当に自然が相手だと難しい。
同じ日に行われた珠洲トライアスロンでスイムの残り数百メートルのところで心臓に持病のある57歳の方が亡くなられたとのこと。うねりもあったということなので、もしかしたらそういうことだったのかもしれない。

ちなみに過呼吸は、息を大きく吐くことによって治る。息を大きく吐き、体の動きを止めれば心拍も下がり、一度心拍が下がれば再び過呼吸になる可能性は大きく下がる。空を見上げて大の字のままでしばらく休めば復活するので、頭の片隅にぜひ入れておいてほしい。特に最初の数百メートルは、テンション上がっていてなおかつバトルがあるので危険ゾーン。トライアスロンは楽しいが、死んでまでやるほどのものではない。

残り500mぐらいになったところで、ようやく自分の体力がまだまだ有り余っていることに気が付いてレーシングスピードで泳ぎだす。結局タイムは1時間14分。このレースは時計の着用が禁止されているのでペースが分からなかった、というのももう一つの言い訳。

正直タイムは冴えなかったが、一つの収穫は2.5kという未知の距離のレースを泳いで体力的には全く問題なかったということ。フルアイアンマンの3.8kも意外と問題なくいけるのでは、という気が少ししてきた。2012年にスイムレッスンを始めた時は50m泳ぐのがやっとだったことを考えると、ノロノロとした歩みではあるものの確実に進歩していてうれしい。

レースの終わった海は、こんなに穏やかだった。

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次のレースは今年最後のトライアスロン、9月末の村上。オリンピックディスタンス。万全の体調で当日を迎えたいと思う。

 

 

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ふるさと納税でEpsonのGPSランニングギアSF-850をゲットの巻

週末から私の夏休みが始まることが急遽木曜日に決定し、土壇場で旅行の予定を立てたがいつものことなのですっかり慣れてしまった家族からは不平の声も出ず貯まったマイレージハノイに行くことに決定、初めて訪れたベトナムで人の優しさと食べ物の旨さに家族一同深く感銘を受けて大満足、あまりの海の綺麗さに子供がシュノーケリングにはまってしまい、ウエットスーツ着た私の両脚をムスメが両手でつかんで引っ張ったまま1時間以上上半身のみで泳がされた挙句、その後スタンドアップパドルに2人でトライしていたらウエットスーツ着ていた暑さで父ちゃんはすぐにギブアップ、そしてムスメだけでどんどん遠くの沖に出て行ってしまったので父ちゃんは慌てて海に駆け出してダッシュで沖まで泳いで行ったにも関わらずようやく追いついた父ちゃんはムスメに「どうかした???」と言われ、危ないから岸に戻れと命令したら意外とスタンドアップパドルが速くてクロールで泳ぐ父ちゃんは一人あっという間に海に置いてきぼりにされた今日この頃ですが、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。

 

これまでマラソンやトライアスロンの試合に出る時は普通のデジタルウォッチで走っていたのだが、疲労で朦朧とした頭ではキロ何分で走っているか計算できなくなって困っていた。Garminトライアスリート向けのGPSウォッチ欲しいな、と思っていたのだが、この前ふるさと納税のウェブサイト見ていたら長野県諏訪市の返礼品にEpsonのGPSウォッチの中で最高スペックの製品があることを発見。早速ポチりました。
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スイムのタイム計測機能がないのでトライアスロン用とは言えないかもしれないが、ランの計測は完璧で情報量も非常に多い。BluetoothiPhoneにつなげると以下のような情報が見られる。

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便利なのか大きなお世話なのかわからないが、今の私の心肺機能から予想されるフルマラソンタイムまで計算してくれる。4時間切れるらしい。ああそうですか(棒読)。

そして標高や心拍数データ、ラップタイムも。

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これらのデータがRunkeeperのサーバーにも自動送信可能なので、過去データをそのまま活かすことができる。

この手の多機能なガジェットは、操作が直感的にできないためせっかくの機能が使えない、というケースが多いけれど、この製品は日本語表示の機能が極めて分かりやすく、マニュアル熟読しなくてもいきなり使い始められる。という点が美しい。またiPhoneBluetooth機能がオンになっていなくても、アプリで情報をリンクさせることを選択すると自動でオンになったりするユーザーインターフェイスも素晴らしい。


また睡眠の質をモーションセンサーと心拍数で 判断してくれる機能もあって面白い。深紫が深い睡眠をとった時間、薄い紫が浅い眠り。
平日はほとんど深い眠りで休息をとれていないことを改めて思い知らされて凹む。

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ランやバイクなどのエクササイズはGPS機能を使ってちゃんと計測するが、それ以外の日常的な運動も活動量計でしっかり可視化してくれる。ウォーミングアップ、脂肪燃焼、有酸素運動無酸素運動、最大強度など。

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この時計を使い始めて半月ほどになるが、記録好きの私は文字通り手放せなくなってしまい、他の腕時計を全くしなくなってしまった。充電する際に腕から外していると何だか気持ち悪いぐらいで。ライフログにもよろしいかと。ふるさと納税の枠が余っているのであればぜひゲットすることをオススメします。

 

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www.epson.jp

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2016トライアスロンin徳之島を完走したでござるの巻

レース前日は朝7時起き。8時から、すなわち本番と同じ時間にスイム会場で試泳。空は真っ青、真夏の暑さ。

潮が満ちてリーフの高さを超えて外海から潮が入ってくるととても流れがきつくなる。本番は満潮の2時間ほど前で比較的泳ぎやすいらしいと聞いたが、金曜日は泳いでいて息が切れるぐらい。土曜日はまだ比較的まし。

プールよりも透明度が高い、と言われてもそうかもしれないと思うぐらいの海。サンゴが群生しているところにはウミヘビや色とりどりの魚がたくさん。シュノーケリングしているかのよう。これならコースロープを横目に見ながら泳げる、と思って安心する。いつもまっすぐ泳げずにタイムロスしているから。

試泳後、せっかくだし観光がてらバイクで戦艦大和沈没慰霊碑までポタリング的に行ってみよう、ということで気軽に出かけたのだが、大誤算。
まず、日射しがきつい。そして風が強い。大したことない登りで汗だくになる。そしてアップダウンが本当に多く、下りで勢いをつけておかないと登り切れない坂がたくさん。全然ポタリングではなく、途中でサプリメント飲んじゃいましたよ。脚つらないために。
本番がこんなコンディションだったら完走できるか相当不安になる。でもランコースをバイクで走って、こんなきれいなところを走れるのかと思ってうれしくなった。左右はサトウキビ畑で、空は真っ青、目の前に海が広がる一本道。うっとりする。ハワイかよ。

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そして夕方闘牛を見に行き、徳之島の文化に触れた。スペインの闘牛のように牛を殺したりはしない。1トンを超えるような大きな牛、地元の牛と大阪や那覇から来たアウェイの牛が闘う。

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勢子が掛け声をかけ、足を踏み鳴らして牛をけしかける。そして子供たちが進軍ラッパみたいなのを吹きながら応援。角を突き合わせて勝負して、背中を見せて逃げた牛が負け。血生臭さは全くない。勝つと牛の背中に中学生ぐらいの男の子が乗って、ガッツポーズしながらラッパに合わせて踊る。周りには沢山の同い年ぐらいの子供が。こうやって牛を若いころから面倒見てみんな大人になるんだなあ、と妙に感心する。

空港の近くのきりしま、というところで美味しい夕食をいただき、炭水化物をたくさん摂って翌日に備える。外に出たら月のない晩で近くに電灯もなく、本当の真っ暗闇でびっくりする。ホテルに歩いて帰るのが無理、と思うぐらいの深い闇。東京だと決してできない経験。

そして本番を前にして興奮していたせいか、目が冴えて寝られなくて困る。10時に電気を消して5時起床に備えたのだが、全然眠れない。普段ならウイスキーでも飲むところだが、眠れずに酒の量ばかり増えても危険なのでじっとベッドで体を休めることに集中する。かつて天草のトライアスロンに出た時も眠れずに本番を迎え、暑さと睡眠不足で熱中症になってバイクでひやりとしたり、ランで足がもつれて転んだことを思い出してさらに不安が加速。羊を数えてうとうとしているうちに5時になってしまって驚く。金曜、土曜と真っ青に晴れていた空が灰色に淀んでいるので朝になったことに気づかなかったのだ。

そして食欲もない。どうしたことか。無理やりお米を食べ、みそ汁を飲んで塩分補給。そのうち大粒の雨が降り出した。いろんな意味で予期していないことばかり起こる大波乱の展開。

ホテルはスイムスタートの会場のすぐ近くなので、ゆっくりとスタート50分前に部屋を出た。超大粒の雨が打ち付けるなか、ウエットスーツを着て出かける。ランシューズやバイクシューズなどが濡れるとモチベーション下がるので、しっかりビニール袋の中に入れる。でも準備をしているうちになんだかリラックスしていた。

気温は27度ぐらい。雨は止み、8時になってスタート。最近スタート前のカウントダウンないので拍子抜けしながら。心臓に悪いから、って知らなかった。トライアスロンで心臓バクバクになるのに、カウントダウンが心臓に悪いから止めるって、ちょっと笑える。そしていつも通りバトルに巻き込まれないために後方から2㎞スイムのスタート。

1㎞南下して折り返す、という分かりやすいコース。そして曇っていても透明度の高い海。金曜日と違って潮が強くなく、キャッチしてプルするとなんだか物凄く進む。泳ぎが上手になった気がする。ということは帰りは潮の流れに逆らうのでしんどくなるのか、じゃあ体力セーブするか、と思ったが、アドレナリン出ているのでもりもり頑張ってしまう。いつも以上に調子がいい。最初はそこそこ深いところを泳ぐものの、途中脚がつくぐらいの水深になり、休憩がてら歩いて折り返しのブイを確認できた。コースロープを見ながら泳げるので、ロスタイムも少ない。メンタルに非常に優しいので頑張れた分もあるかもしれない。

本人的にはあっという間に折り返し点に到着。帰りは潮がきついか、と思ったら全然そんなことはなく、またもりもり進む。どうしたんだ俺。もっとスイムが苦手だと思っていたのだが。とても気持ちよく泳げ、44分でゴール。別に自慢できるほどのタイムではないけれど、昨年のセントレア70.3の1.9㎞は46分強、初トライアスロンの2013年石垣では1.5㎞を50分以上かかっていたことを考えると圧倒的な進化。これぐらいのタイムだったら残り2競技も死ぬ気で頑張る気が湧くというもの。

トランジションで脚攣らないためにしっかりMag-on 補給してCCDドリンクを飲み、砂を払ってソックス履いてバイク開始。海岸から町道までは結構な登りで、やはりスイムで頑張ったせいか必死でペダリングしないと前に進まない。

風は前日と逆の北からの風で、最初から向かい風となる。森の中を走り抜けていく。最近ペダルは大殿筋で踏むものだ、と読んだが、バイクも自己流の私は大腿四頭筋に頼ってしまう。途中15㎞地点あたりで「えーマジここ登るの?」というきついアップヒルが。しかし徳之島、島の中でもあまり人が住んでいなさそうなところを走っているにもかかわらずなぜかそんなところでも応援してくださる方がたくさん。それも大きな声で「頑張ってー」と言ってくれたり、ラッパ吹いてくれたり、太鼓たたいてくれたり。いや、マイ太鼓持っている時点ですごい。普通持ってないし。「ありがとう頑張るよー」「頑張っちゃうよー」などと返事しながらバイクで走る。

スピードが乗る下り坂で全力で回してその後の坂を勢いつけて登り、徐々にギアを軽くして最後はインナーの軽いギアで登り切る、みたいなところが連続する。クルマでいうとシフトアップして6速全開まで行ってからシフトダウンして1速まで落として、さらにまた全開、の繰り返しみたいな。その間隔がかなり短い。私は登りにからきし弱いタイプなので、勢いで登り切らないと全然前に進まなくなる。そして島を半周したぐらいでまた大粒の雨が降ってくる。顔に塗った日焼け止めが目に入ってきて、ただでさえ雨がサングラスについて視界が悪いのに痛くて目を開けていられない。

島の南半分は雨が降っていて、北上するにつれて晴れてくる。53㎞を超えたところの坂がもう半端ない。登れない。降りてバイク押している人もいる。時速10㎞を下回るスピードで堪えながらペダルを踏む。それもまっすぐ登れないのでジグザグに。結構な人数に抜かれて凹む。この時点で平均時速は25㎞を下回る。そこから挽回するものの、結局75㎞走るのに3時間20分弱かかってしまった。

バイクに乗っている間は結構順調に補給ができて、梅丹のこってりミネラル2run やフラスコに入れたMag-On をしっかりとれた。ランスタートしたらやはり膝の上の筋肉がぴくぴくし始めて、脚つるかと思ったものの補給が上手くいったことと気温の低さに助けられてゆっくりながらも無事走り始めた。バイクで北上してきたコースを今度はランで南下する。

ここでも沿道からの応援が背中を押してくれる。おばあちゃんたちが「わざわざ遠くから来てくれてありがとうねー」とか「徳之島盛り上げてくれてありがとうー」とか。エイドに入るとちびっ子たちが駆け寄ってきて、みんな手にスポンジもって渡そうとしてくれて。ちょっとでもトライアスリートの役に立とう、と思ってすごい一生懸命な姿を見て感動する。真夏の日差しはないとはいえ、エイドで飲むコーラの旨さは格別。

登り坂はあきらめて歩き、それ以外は走っていたら少しずつ調子が出てきた。昨日写真を撮った、サトウキビ畑を切り裂くように走る海を見下ろす一本道はずっと下りなので、気持ちよく駆け抜けられた。でもその後は消耗してきて歩く回数も増える。それでも気力で走り切り、ランの21㎞は2時間20分強。結局6時間半かからずにゴール。

多分昨年のセントレア70.3と同様、人生で最も体力的にきついイベントの一つだったのだが、気持ちよく終わることができた。曇りだったことにも助けられた。夏空が広がっていたら完走できた自信はない。

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徳之島、大好きになりました。本当に信じられないくらいのホスピタリティ。また来なきゃ、と思う。そして来年はレース後のどんちゃんパーティーにも参加して、月曜日の小学生との交流会にも出たい。その前に晴れた時でも完走できる自信を持てるぐらい精進しなければ。

 
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徳之島トライアスロン2016に来ております

今年私にとってのメインレースである徳之島トライアスロン、昨年残念なことに犠牲者が出たぐらい潮の流れのきついスイムコースを本番と同じ前日の朝の満潮時刻に試泳をするためには金曜日に会社をお休みいただかなければならず、エントリーした時には大英帝国方面重大事案はまだ全くと言っていいほど耳目を集めていなかったのにまさかその日が当該事案の大勢判明の日とは夢にも思わず、予定をキャンセルすべきか悩んだものの、直前の予想では過去スコットランド独立投票の際と同様にブックメーカーの掛け率の方が世論調査の数字より正しいはずでほぼほぼ残留だろうと思われていたこと、6人のグループでの参加予約でドタキャンすると幹事にご迷惑をお掛けすることなどから予定通り徳之島入りしてしまい、金曜日の昼にコース下見の途中にマグロ食べ放題定食600円なり、の定食屋を発見して是非これは食べないと、と言って食べ始めたら離脱確実のニュースがスマホに出て相場暴落、一気に食欲が無くなってお代わりする気もなくなり、全然マグロ食べ放題にした意味がなくなってしまった今日この頃ですが、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。

 
暑いよ徳之島。鹿児島から450キロ、鹿児島と那覇の間。
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梅雨はもう明けている。前日木曜日には、矢沢永吉のサプライズライブがあったらしい。島とゆかりのある友人の頼みに応じて自分の船で徳之島にやってきて無料のミニライブを敢行したそうだ。レンタカー屋のお姉さんも行ってとても楽しかったそうだ。トライアスロンも島を挙げての祭りなので、盆と正月が一緒に来たみたいなものか。
 
しかし本当に綺麗なところ。
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試泳すると噂に違わず潮と波がきつくて、潮に逆らって南下しようとしても全然進まなくて焦る。ウエットスーツ着ずに水着で泳いだのだが、制限時間内にスイムフィニッシュできるか心配になるレベル。
 
その後バイクを組み上げて軽く試走。南風が強く、こちらも風に逆らうと全然進まない。そして文字通り玉のような汗が噴き出てくる。真夏の太陽がジリジリ灼きつける。正直無事にフィニッシュできるか不安になってくる。
 
そしてレンタカーでバイクコースである島一周75キロを下見。アップダウンが相当激しく、体力を消耗するのと同時にメンタルも厳しそう。登ってもすぐ下ってまた登って下りて、のような無間地獄的な試練。ちなみにコース下見途中に見つけた件のマグロ食べ放題600円定食はこちら。
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カーボパーティーも盛り上がったが、6時スタートですぐ炭水化物にありつけるかと思ったら競技説明と挨拶で1時間半近くかかり、昨年事故があったりスポンサー関連だったりのオトナの事情は分かるものの、腹が減って死にそうになりました。
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でも地元の皆さんのおもてなしは温かかったので大感激。
西の空に沈んでいく夕陽を見ながらワイワイ騒いで、パッションフルーツを半分に割ってドロドロに崩した中に焼酎入れて呑んだり、地元のお母さんたちが作ってくれたスペアリブ豚汁やジャガイモのデンプンのお餅、おにぎりなどむしゃむしゃ食べて初日は終了。
 
風呂にゆっくり浸かって10時にはベッドに入り、気がついたら朝だった。続く。
 
 

 

 

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徳之島の小学生からの直筆メッセージで超ほっこりするの巻

っていうか、おじさん涙腺弱いんだから止めてもらいたい。朝の通勤電車の中でうかつに徳之島トライアスロンの案内の封筒開けてみたら、地元の亀津小学校の女の子からの鉛筆書きの直筆応援メッセージが入っていて。全く心の準備をしていなかったので、涙腺がゆるんで周りに人もたくさんいるし恥ずかしいじゃないの。

「いろんなところでトライアスロンをしているのに徳之島をえらんでくれてありがとうございます。」
いえいえどういたしまして。

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うちの娘と同じ3年生ぐらいかな。親戚の子から手書きの手紙をもらったような気がして、一気に徳之島大好きになってしまった。
レースが終わった次の月曜日、トライアスリートと小学生の交流会があるという案内が入っていたが、おじさんは仕事があるので日曜日のうちに東京に帰らなければいけないのだよ。
本当は亀津小学校に行ってAちゃんにお礼を言いたいのだけれど。おじさんがんばるよ。涙。